【徹底比較】ワークマンの夏山登山におすすめパンツ3選

ウェア・服

目次

ワークマンの夏山登山におすすめパンツ3選

耐久撥水
トラベルシェルパンツ
DIAMAGIC DIRECT
クライミングパンツ
AERO STRETCH
クライミングパンツ
価格¥1,900(税込)¥2,900(税込)¥1,900(税込)
重量213g(Sサイズ)367g(Sサイズ)311g(レディースMサイズ)
素材ポリエステル90%+ポリウレタン10%マットブラック:ポリエステル90%+ポリウレタン10%
その他:ポリエステル95%+ポリウレタン5%
ポリエステル90%+ポリウレタン10%
サイズ展開S, M, L, LL, 3LS, M, L, LL, 3LS, M, L, LL, 3L, 4L
色展開11色4色6色
レディースモデル××
ポケットの数376
撥水性◎(DIAMAGIC DIRECT)◎(DIAMAGIC DIRECT)×
UVカット×
品番TSP001CS005ACS003C/CS003AL

ワークマンのパンツ3つをレビュー

各パンツに総合評価を載せています。

評価の基準としては

  • 軽量性=パンツの重量だけでなく、履いた時の感覚も加味しています。
  • 快適性=汗をかいたときのベタツキ感の少なさを基準にします。
  • 動きやすさ=膝とお尻のツッパリ感がないか、脚を大きく開いたときのストレス度合いを基準にします。

耐久撥水トラベルシェルパンツ

筆者撮影

シルエットは裾に向かって細くなるテーパードシルエットです。

ですがかなり細身という印象はなく、脚の周りにはややゆとりがあります。

筆者撮影

丈は足首が見えるアンクル丈です。

筆者撮影

ウエストはゴムになっており、紐でサイズ調整が可能です。

筆者撮影

ポケットは前部分腰回りに2か所と、お尻の部分に1か所付いています。

ジッパーは後ろのポケットにしか付いていないため、物を落としてしまうリスクを考えると前側のポケットは登山中にはあまり使えません。

筆者撮影(収納時)

実はこの後にあるポケットにパンツ全体を収納することができるんです。

テント泊や小屋泊のリラックスウェアとしても持って行くことができますね。

筆者撮影

ポケットの中は粗目のメッシュになっていて、通気性は高そうです。

前部分のポケットにはジッパーが付いていないことが功を奏して、蒸れへの対策はかなり高いパンツです。

筆者撮影

表の生地は引き裂きに強いリップストップという素材が使用されています。

またDIAMAGIC DIRECTというワークマン独自の耐久撥水加工が施されているため、撥水性は問題ありません。

1枚地になっており、3つの中では一番軽さが感じられるパンツになっています。

ただし汗をかいたときの貼りつき感やベタツキ感は気になる印象でした。

生地自体はタテ方向に強くストレッチが効いています。

筆者撮影

さらに股下部分はクライミングカットという縫製パターンがされており、写真のように前身頃と後身頃を繋ぐ部分にプラス1枚生地が多く使用されています。

岩場で脚を大きく上げるようなシーンでも膝や太もものツッパリ感は気になりませんでした。

またかがんだ時もお尻のツッパリ感は感じられません。

総合評価

軽量性★★★★★
快適性★★☆☆☆
動きやすさ★★★★☆
夏山登山でのおすすめ度★★☆☆☆

1枚地でシンプルな作りということもあって軽量性は高いですが、汗をかいたときの貼りつく感じが気になります。

また足首が見えるアンクル丈ということもあり、虫の多い夏山では虫刺されのリスクが高いため、おすすめ度は星2つにしました。

DIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ

身長163cm女性、Sサイズ着用

こちらも裾に向かって細くなるテーパードシルエットです。

先ほどの耐久撥水トラベルシェルパンツに比べて、ピッタリ目のシルエットになっています。

丈は足首までしっかり覆ってくれるフルレングスです。

筆者撮影

ウエストはベルトで調節できるようになっていますが、後がゴムなのでアウトドアブランドが出しているパンツレベルの高いフィット感は期待できません。

DIAMAGIC DIRECTクライミングパンツはとにかくポケットが多いです。

前部分のポケット

前部分に4か所、後ろ部分に2か所、さらにパンツ内側に撥水機能を備えたサコッシュポケットが付いています。

後ろ部分のポケット

後ろ側のポケット1つ以外はすべてファスナーかボタンが付いているので、登山中でも物を落とす心配がありません。

また前部分のポケットはすべて止水ジッパーのようなものが使われています。

後ほど機能テストで水の侵入を防いでくれるのかテストします。

筆者撮影

ポケットの中はメッシュ地が使われていて、蒸れを解消してくれるベンチレーションの役割を果たしてくれるんです。

ただ耐久撥水トラベルシェルパンツの方がメッシュは粗いので、通気性という点で比べるとDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツの方が劣ります。

ポケットが多いということと、パンツがかなりタイトということもあって、汗をかいたときにポケットの裏地が貼りつくような感覚がありました。

筆者撮影

裏面の生地は凹凸感があって肌と点接触になるようになっていますが、真夏の低山登山では上記の影響で不快に感じるかもしれません。

筆者撮影

裾はゴムで自然とフィットするようになっており、ダブつきは感じません。

ストレッチはタテヨコ両方ともに効いています。

筆者撮影

また縫製は股下のクライミングカットと膝の立体裁断がされており、生地のストレッチ性と相まって動きやすさは抜群です。

ピッタリ目のパンツではありますが、膝のツッパリ感は感じられません。

ですが大きく脚を上げた時に太もも周りがつっぱる感じはあります。

またお尻もかかんだ時にややツッパリ感は感じられます。

筆者撮影

短パンとの2way仕様なので、夏の低山ではタイツを合わせてショートパンツで登るという使い分けができるのがオススメポイントです。

総合評価

軽量性★★☆☆☆
快適性★★★☆☆
動きやすさ★★★★☆
夏山登山でのおすすめ度★★★★☆

動きやすくはあるのですが、ポケットが多いゆえの快適性と軽量性に欠けるため夏山登山でのおすすめ度は星4つにしました。

AERO STRETCHクライミングパンツ

163cm女性、レディースモデルMサイズ着用

AERO STRETCHクライミングパンツも上記の2本と同様、裾に向かって細くなるテーパードシルエットです。

ですがDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツよりもピッタリ目のシルエットではなく、ややゆとりがあります。

丈は足首までしっかり覆ってくれるフルレングスです。

筆者撮影

ただ丈が長いのか靴を履いた時のダブつきが気になります。

筆者撮影

ウエストはゴムになっていて、自然にフィットしてくれます。

ベルトループが付いているので、ウエストが余る場合はベルトを使うこともできます。

筆者撮影

ポケットは前部分に4か所、後部分に2か所付いています。

筆者撮影

後右側のポケット以外はすべてジッパーかボタンが付いているので、物を落とす心配がありません。

筆者撮影

ポケットの内側はDIAMAGIC DIRECTと同じぐらいのメッシュの素材が使用されています。

暑い場合はポケットを開けると蒸れが解消されやすいです。

筆者撮影

パンツの裏面はこちらも凹凸感があり、肌と点接触になるようになっています。

パンツ自体がそこまでタイトではないので夏場のベタツキは3つの中で一番感じにくいでしょう。

ストレッチはタテヨコ共に効いていますが、ヨコ方向の伸びがやや弱いように感じます。

筆者撮影

ですが縫製は股下のクライミングカットと膝の立体裁断というパターンが採用されているため、動きやすさに問題はありません。

膝・お尻のツッパリは感じられませんでした。

ただ脚を大きく上げたときに若干太もも周りのツッパリ感を感じます。

DIAMAGIC DIRECTクライミングパンツよりも軽さを感じ、フィット感もちょうど良く、耐久撥水トラベルシェルパンツよりも汗をかいたときのベタツキを感じず履き心地はかなり優秀です。

総合評価

軽量性★★★☆☆
快適性★★★★☆
動きやすさ★★★★★
夏山登山でのおすすめ度★★★★☆

履き心地は3つの中で一番なのですが、裾がややダブつくので快適性は星4つ。

また撥水性が効いていないという点から、天気が急変しやすい夏山登山ではやや安心感に欠けるためおすすめ度も星4つにしました。

機能性を徹底比較

撥水性

耐久撥水トラベルシェルパンツからテストします。

筆者撮影

耐久撥水の名前の通り、水は玉になってよく転がります。

撥水性はかなり高いですね。

続いてDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ。

筆者撮影(※音量注意)

水滴はサッと払うだけで落ちますし、パンツが濡れた感覚もありません。

ポケット部分も止水ジッパーになっているのか確認してみます。

筆者撮影

ポケットの中にティッシュを入れて、濡れないかどうかでテストします。

ジッパー部分は水をよく弾いてくれているのが分かりますね。

実際にティッシュも濡れていないため、止水ジッパーになっていることが確認できました。

続いてAERO STRETCHクライミングパンツ。

筆者撮影(※音量注意)

撥水は効いておらず、水滴はすぐ生地に染みこんでいきます。

撥水加工はされておらず、代わりに吸水加工が施されているパンツですね。

生地の強度

登山で使用するパンツは岩や木の枝で擦れることが多いです。

いずれのパンツもすぐに破けることはないにしても、生地がどれぐらい摩擦に強いのかを検証します。

テスト方法としては面ファスナーのトゲのある部分で100回生地をこすってみます。

筆者撮影

まずは高撥水トラベルシェルパンツから。

筆者撮影

20回ぐらいこすったところで毛羽立ってきました。

凹凸感のあるリップストップの生地を使用しているため、摩擦強度はあまり高くないです。

岩場で強くこすったりするとこのように毛羽立つ可能性が高いですし、洗濯による毛玉もできやすそうです。

続いてDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ。

筆者撮影

40回ほどこすった段階で毛羽立ってきました。

とは言え高撥水トラベルシェルパンツよりは毛羽立ち具合はマシです。

値段を考えると登山では十分使えるスペックでしょう。

3つ目はAERO STRETCHクライミングパンツ。

筆者撮影

こちらも40回ほどで毛羽立ってきました。

摩擦への耐久性はDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツと大差ないように感じます。

ちなみにアウトドアブランドのパンツではどうなるのかもテストしてみます。

筆者撮影

モンベルのサニーサイドパンツ(現在はサウスリムパンツライト)でテストしてみました。

60回ほどで毛羽立ってきました。

毛羽立ち具合もワークマンの3本のパンツに比べると、短い繊維が細かく立っているような感じです。

やはりこの辺りは値段の差がでてきますね。

ストレッチ性

まずは耐久撥水トラベルシェルパンツから。

筆者撮影

ヨコ方向にはほとんどストレッチは効いていません。

タテ方向にはよく伸びます。

続いてDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ。

筆者撮影

ヨコ方向よりもタテ方向への伸びが強いように感じます。

最後にAERO STRETCHクライミングパンツ。

筆者撮影

こちらもヨコ方向よりタテ方向への伸びが強いです。

ビヨーンとどこまでも伸びていくような感覚があります。

各パンツおすすめの使用シーン

トラベルシェルパンツ

  • 上高地など整備された道でのハイキング
  • 小屋泊・テント泊登山でのリラックスウェアとして
  • キャンプ
  • ボルダリング

DIA MAGIC DIRECTクライミングパンツ

  • 夏の高山登山
  • ショートパンツスタイルにタイツを合わせて、夏の低山
  • 春~秋の低山

AERO STRETCHクライミングパンツ

  • 夏の高山登山
  • 春~秋の低山
  • クライミング・ボルダリング

まとめ

筆者撮影(DIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ着用)

登山を始めようと思うと装備にウェアに、色々とお金がかかりますよね。

ですがワークマンのパンツであればどれも安くて必要十分な機能性も備えています。

自分の登山スタイルに合わせて選ぶことができるので、是非店頭でチェックしてみてください。