ひと昔前は「登山といえば年配の方がするスポーツ」という印象が強かったと思います。しかし、近年は「山ガール」という言葉が表すように、登山は老略男女に関わらず行うスポーツとなりました。
登山がブームになる一方で、「登山は始めたけど、いつもソロで登っている」「登山仲間の見つけ方がわからない」という方も多いかと思います。
そこで今回は、いつもソロ登山をしている方向けに、複数人で登山することのメリットと、他山仲間の作り方に関して、ご紹介したいと思います。
登山仲間を作ることのメリット
ソロ登山とグループ登山では何が違うのでしょうか。ここでは、登山仲間と登山することのメリットをご紹介したいと思います。
登山を趣味にしやすく、継続率が高い
登山は一人でも始めることができますが、仲間がいないと億劫になったり機会に恵まれなかったりとなかなか人は趣味であっても継続する事が難しいものです。
登山仲間がいると誘われたり、誘ってみたりなど登山に行くチャンスが多くなり、普段行かないマイナーな山にも挑戦したり、ヤマメシだけを楽しむ仲間ができたりなど登山以外のバリエーションも広がるので是非頑張って登山仲間を探してみましょう!
滑落、遭難した場合に助かる確率が高い
ソロキャンプとグループ登山の一番の違いはこの点でしょう。
「自分は、百名山や北アルプスなど人気の山しか登らないから大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。
遭難と言っても様々なケースが含まれており、捻挫など行動不能になる怪我、ヘッドライトなど装備不足による行動不能、道迷い、野生動物の襲撃など十分注意しても防ぐことが難しいケースもあり、その大部分が低山や里山で発生しています。
現在はソロ登山が一般化しておりますが、仲間と登山に行く事は大幅に遭難のリスクを下げ生存率も高いため登山仲間を作るメリットは大きいのです。
レベルアップが早い
雑誌やインターネットで学ぶことも大切なのですが、人の知識や知恵を教えてもらうことはレベルアップの近道です。
この記事を読んでる方の中で「あの装備全然使わない…」「次どこの山に行けばいいの?」「こんな近くにいい山があった!」などの経験は多いはずです。
- オススメの山
- オススメの装備
- ステップのためのチャンレジ
この3つは特に登山仲間を作って得られたメリットだと筆者自身感じています。
相乗りで交通費節約
近年は登山人口が増え、多くの方が登山に行くようになりました。
しかし登山口がある道は非常に狭く、駐車場があったとしても数台しか止められない、最悪止められず多くの路駐問題が発生し社会問題になりつつあります。
私達登山者ができることは持続可能な形で環境への負担を減らし、自然とふれあい続ける時代を作っていく事だと考えています。
また車があれば行くことができる山も多くなりますが、ガソリン代や高速代など1万円以上かかることも珍しくありません。登山仲間と相乗りできれば経済的な負担も下げることができます。
山仲間の作り方
ここまでグループ登山のメリットをみてきました。「登山仲間が欲しい」という方も多いかもしれませんが、「登山仲間の作り方がわからない」という方も多いでしょう。
ここでは、主な登山仲間の作り方をご紹介します。
SNSで探す
Instagram、Twitter、FacebookなどのSNSの登場によりSNSで登山仲間を募う事も珍しくなくなりました。SNSのメリットとしては登山以外の趣味などで気の合う仲間や、普段知り合うことができない人たちと登山できる事です。
デメリットとしては不特定多数の人が利用しているSNSのため安心安全に登山ができそうかは、過去の投稿を見てご自身で判断していく事になりペースや趣向が違ったなどの場合もありますので参加前にその人がどいう人なのかをしっかり知れる内容を投稿しているかをチェックしましょう。
山岳会に入る
登山仲間を作る方法として昔から最も一般的な方法が山岳会に加入することです。
山岳会内でノウハウや技術が受け継がれていくため登山技術や経験値が高く、定例会や会報もあるため結束力の高さから技術の鍛錬度合いは非常に高いものとなります。
そのため、入会金や年会費で運営されており、山行の報告義務や、山岳会以外での山行の禁止などの会によって様々なルールがあるため自身にフィットした山岳会を探しましょう。
社会人登山サークル
続いてご紹介するのは、社会人登山サークルに入ることです。筆者はこの方法で、登山仲間を増やしました。
主にfacebookやTwitterなどのSNSで募集している事が多く、山岳会と比べて技術向上ではなく登山に行くことや登山仲間を集める事を目的としています。
そのためサークルの趣旨は様々で地元の山のみやクライミングのみなど種目別にあったり、女性のみや30代までなど年齢制限がある場合があり、山岳会よりも粒度が高く様々なサークルの種類があるので掛け持ちすることもあります。
登山ショップの講習会などに行く
最後にご紹介する方法として、モンベルや好日山荘などの登山ショップが開催している講習会やツアーに参加する方法もあります。
登山の知識や技術は学べるものの技術習得を目的としている事は少ないため、登山に行きながら技術や知識を得た後に自習という側面が強いものとなります。
登山ショップの講習会やツアーは、プロのガイドが登山を案内してくれる事が多いため山岳会やサークルと比べると割高な費用と感じることが多いと思いますが実績のあるガイドが案内してくれる安心感があります。
自分にあった登山スタイルを探そう
山岳会、サークル、ガイド、といった仲間探しや技術習得方法があります。
同時に仲間探しにも繋がり、自身に合った登山仲間の作り方を探していきましょう。
安全面もですが、継続的に登山に行く機会があり結果的に続けることができるの登山仲間がいるケースが多いので是非登山仲間を探して登山に行きましょう!