バーナー

登山初心者の方が一番最初に悩み、物欲を刺激するのはガスバーナーでしょう。
ガスバーナーがあれば登山の工程で調理というエンターテインメントを追加する事ができその幅は無限大です!
山頂で景色をみるだけでなく山頂というスイートルーム?で手作りの食事やコーヒーを作るには火が必要となります。
その火について今回は紹介します!
なぜバーナーを使うのか

登山初心者の方は焚き火じゃだめなの?と疑問を持つことが多いと思います。
実は日本の多くの山では焚き火は非推奨、禁止されている事が殆どで特に冬場は空気の乾燥が進む国なためタバコの僅かな火でも大きな山火事を発生させる原因とされています。
そのため焚き火を前提として作られているキャンプ場では無い限り、日本の登山では焚き火を用いて調理する事ができません。
焚き火は禁止なものの、火器の利用を禁止されているわけではなく安全対策がされたバーナーやストーブは十分に注意しながら利用する事が可能です。
バーナーの種類
いわゆる火をつける装置をバーナーやストーブという表現を使うことが多いのですが大きな違いはありません。
本記事ではアルコールストーブ、固形燃料ストーブ、ガスバーナーを紹介したいと思います。
アルコールストーブ

ウルトラライト(UL)御用達のストーブはアルコールストーブがあげられます。
アルコールストーブはアルミ缶から作ったハンドメイド製の物から軽量に作られたチタン製のアルコールストーブまで幅広くバリエーションがあるのが特徴です。
量販店はトランギアとEVERNEWからの物が多くなると思います。

EVERNEWのアルコールストーブは内部に目盛りが刻まれているので使い勝手がよく、非常に軽量です。
アルコールストーブの特徴は
- ガスバーナーと比べる火力が弱い
- 季節や気温に殆ど左右されず安定した火力がある
- ストーブ本体がガスバーナーと比べると大きくなることがある
- ストーブ本体が熱くなるので設置場所には気を使う必要がある
- アルコール量が目で見えるので燃焼時間を調整しやすい
このような特性があるのでアルコールストーブはどちらかというと湯沸かしに限定した使われた方が多い傾向にあります。
固形燃料ストーブ

アルコールストーブの次に注目を集めているのが固形燃料ストーブです。
特にEsbitは湯沸かしに特化している傾向があり1つの燃料で湯が沸かせるように設計されています。
固形燃料ストーブの特徴は
- ガスバーナーと比べる火力が弱い
- 季節や気温に殆ど左右されず安定した火力がある
- Esbitの固形燃料が量販店でないと手に入らない
- ススが出るため鍋が汚れる
- 燃えカスが残る場合もある
こちらもアルコールストーブと同様に湯沸かしに限定した使われ方が多いです。
ガスバーナー

多くの登山者が利用するのはガスバーナーでしょう。
ガスバーナーは非常に多くの種類があり、調理を考慮された火が広く広がり火力が抑えめな物であったり、湯沸かしに特化した物、高い耐風性を備えどんな環境でも安定した火力を発揮する物など登山に慣れてくるとバリエーションによって使い分けることもあります。
調理したい方
調理のために作られたバーナーと言っても過言ではないPRIMUS 2243バーナーはやや大きめのバーナーとなるもののとろ火ができるなど本格的な調理が可能な製品です。
バーナー上に十字にセットされたゴトク兼風防はある程度の風が吹いても全ての火が消えることはないように設計されています。
とにかくお湯を高速で沸かしたい
湯を沸かすために生まれてきた製品はジェットボイルです。
クッカー(鍋)と一体化しておりやや大型となりますが2分程度でお湯を沸かすことができるため、素早く行動したい方やこだわった調理をしない方にはオススメの製品です。
ジェットボイルはバーナー部分にヒーターがついており空気の吸収よって奪われるエネルギーをヒーターを加熱することで燃焼効率を上げています。
オプションパーツも多く、高速にお湯を沸かすと湯気が大量に発生するのですがその湯気で蒸し焼きにできるツールなどもあります!
あらゆるコンディションを1つのバーナーで乗り越えたい
お湯もそれなりに早く沸かしたい、たまには調理もしたいという方はSOTOのアミカスがおすすめです。
SOTOのアミカスはすり鉢状のバーナー形状になっておりPRIMUSよりもさらに風防性能が高く、自転車が倒れるぐらいの風が吹いてても最大出力にすればお湯を沸かすことができます。
バーナー口径は狭いのでPRIMUS 2243のようなとろ火でコトコトはできませんが、弱火の耐性が強いためサッと炒める程度の料理は可能です!
忘れずに必ず全員持っていくべきマッチ、ライター
登山をしていてバーナーが着火しない事は多々あります。
高山帯であったり、雨や雪で濡れてしまった時などはバーナーについている自動点火装置はまず使うことができません。
またマッチ、ライターがあるといざという時に役に立つことが多いので救急セットに忍ばせておく事をオススメすます!
このマッチは濡れていても着火する事ができ、霧が濃くバーナーが着火できない時になんども助けられました。