登頂した時のビールは、登頂した人にしか味わえない特別な時間ですよね。
山小屋によっては生ビールや地元のクラフトビールまで出している事も多くなりました。
山でのビールは一缶500円以上、生ビールになると1000円になることも珍しくありません。
今回筆者がおすすめしたいのはウイスキーです!
ウイスキーといえばアルコールが強く、苦手な方もいると思いますが初心者にも美味しく飲めるウイスキーをご紹介します!
ウイスキーとは
ウイスキーはビールと違い蒸留酒というお酒に分類されますが原料は大麦であり実は殆ど同じなのです。
ビール違うところは製造工程で蒸留し樽で熟成させる点です。蒸留しているため糖質0な事も嬉しいですよね。
樽で熟成させる事でアルコール度数を下げ、樽や風土の風味がお酒に移り個性的なウイスキーが作られます。
日本ではニッカ、山崎、白州、などが有名で世界を代表するジャパニーズウイスキーとして知られています。
世界5大ウイスキーを紹介します。
- スコットランド(スコッチ)
- アイリッシュウイスキー
- アメリカンウイスキー(バーボン、テネシーウイスキー)
- ジャパニーズウイスキー
- カナディアンウイスキー
ウイスキーは作られる国によって原料や樽、風土が異なるため様々な味を楽しむことができ、銘柄よりも製造されている国に注目するとよりウイスキーを楽しむことができます。
初心者はバーボンから
バーボンはアメリカで作られており、トウモロコシの配分量が多いので飲みやすく甘く芳醇な香りが特徴です。
飲み方としてはハイボール(炭酸割り)がオススメですが、登山に炭酸水を持っていくことは難しいので水割りで飲むことが多くなると思います。
水割りの場合はウイスキー1:水2か苦手意識がある方は1:3ぐらいまで薄めると殆どアルコール感が無くウイスキー特有の香りを楽しむことができると思います。
ハイボールにする際はウイスキー1:炭酸水3の配分量が黄金比とされています。
ジムビーム
ジムビームはトウモロコシ、ライ麦、大麦などで作られており癖のない飲みやすさで日本でも人気のウイスキーです。
メーカーズマーク
メーカーズマークは小麦粉が含まれており、パンケーキのような小麦粉の香りを楽しむことができます。
ジャックダニエル
ジャックダニエルは厳密にはバーボンではなくテネシーウイスキーとして分類されるのですが、さらっとした甘さに強いバニラのような香りがあり世界中でファンが多いウイスキーの1つです。
クセが強いウイスキーを飲むならシングルモルト
ウイスキーが好きな方でクセの強いウイスキーを選ばれる方も多くいます。
モルト(大麦)だけを使ったウイスキーはシングルモルトと言われ、クセの強さが特徴です。
特にスコットランドはシングルモルトの生産量が多く、歴史的も古いため、様々なシングルモルトウイスキーが生産されています。
ボウモア
ボウモアはスコットランドのアイラ島で作られており燻製のような強い香りが特徴です。
アードベッグ
アードベッグもボウモアと同じくアイラ島で作れており、正露丸のような強い香りが特徴で世界中でファンが多いウイスキーです。正露丸のような香りはアイラ島で採取されるピート(泥炭)を燃料として大麦を加工しているためであり体に害があるわけではありません。
マッカラン
その完成度の高さからウイスキーのロールスロイスと言われ、フローラルな香りが強く、甘く、飲みやすい事から初心者の方にもおすすめのウイスキーです。
いつかは飲みたいジャパニーズ
ジャパニーズウイスキーは生産量が少なく、その希少性の高さから世界中から購入され高価なため、なかなか一般の人が手に入れることが難しくのですが日本人なら一度は飲んでみたいものです。
山崎
日本を代表するウイスキーとなった山崎はシングルモルトで大阪と京都の県境に蒸留所があります。山崎はウイスキーには向いていないとされる北海道産のミズナラを利用して熟成させる事で山崎にしか出せない特徴的なお香や線香のような香りがあります。
入手は非常に困難ですが、コンビニでもミニボトルが入荷されることがあるので是非挑戦してみてください。
白州
白州は山梨にある蒸溜所で生産されており、ややスモーキーな香りと森の中にいるようなみずみずしい青りんごに近い香りが複雑に交わっており飲みやすいウイスキーの1つです。
こちらも山崎同様に入手の難易度は高いのですが運がよければコンビニでもミニボトルを入手することができます。
知多
比較入手しやすくなった知多はトウモロコシを原料にした、その配分量はほぼ100%と世界でも非常に珍しいウイスキーです。
クセが少なく、スッキリとして甘さを感じることができるとウイスキーです。
山にウイスキーを持っていくには
ジムビームなどのウイスキーはプラスチック容器に入ったポケットサイズが販売されていますが、アルコール度数が高いため瓶で販売されていることが殆どです。
瓶は重く、かさばるので登山に持っていくには億劫になるのですがスキットルがあれば気軽にウイスキーを登山に持っていくことができるようになります。
スキットルの選び方
スキットルはウイスキーのようなアルコール度数が高いお酒を入れることを目的として作られており、アルミ製のスキットルとチタン製のスキットルがあります。
アルミスキットルの特徴
アルミ製のスキットルは安く、加工のしやすさから様々な形状があります。
チタンのスキットル
チタンはアルコールでも殆ど分解されないため、チタンにもウイスキーにも味が移ることがありません。真のウイスキー好きが持っていくべきスキットルでしょう。
アルミよりも軽く、頑丈ですが、価格が高いのが特徴です。
スキットルの洗い方
ウイスキーは前述の通り蒸留酒で、不純物が殆どないため目に見えた汚れがつくことは殆どありません。
基本的には食器用洗剤で口周りを洗い、熱湯を半分程度いれ振って洗うだけとなります。
ウイスキーにはロマンがいっぱい
テント泊や小屋泊で1人でウイスキーを飲みながら読書をしたり、景色を見たり、ゆっくりした時間を過ごせるのは登山者だけの特権ではないでしょうか。
ウイスキーはアルコール度数が高いため雪山でも凍る事がありません。少量口に含むだけでポカポカと暖かくなるので、仲間とウイスキーを飲みながら過ごす時間も最高の思い出にになるでしょう。