【簡単山ご飯】季節を感じるおすすめレシピ「栗としめじの炊き込みご飯」

山ごはん

登山での食事は、インスタントラーメンやフリーズドライなどの完成された食品を山で簡単に摂取する場合や、食材を持ち込んで調理する場合があります。中でも山での調理は時間もかかりますが、より自分の力で登山をする実感が濃く、また印象に残る時間を味わえます。今回はそんな手作り山ご飯の中から、栗としめじの炊き込みご飯をご紹介します。

目次

栗としめじの炊き込みご飯のポイント

季節を感じられるおすすめレシピ

栗としめじの炊き込みご飯は、食材の栗の甘露煮を使い、一年を通して作ることが可能です。とはいえ、食べるには栗が旬の時期や年末年始などが個人的にはおすすめで、山の世界で季節を感じ、食事でも季節を感じられるのは、四季折々の姿がある日本の山ならではの贅沢です。

また栗の甘露煮は年末年始のおせち料理で使われることが多いですが、余った場合にも山ご飯に転用できるので、新規で買わずに、残った分を山に持ち込めば丁度よい分量です。

工夫次第で時短調理が可能

今回は持ち込んだしめじを現地で切っていますが、事前調理を済ませておくことで、山では食材を入れて加熱するだけで調理が完了できます。

しめじは下部の石づきを取り除くだけなので、事前調理も手間はかからないので、時間に余裕があれば処理をしておくと良いです。

またお米は、日帰り登山の場合は事前にジップロックに入れて水に浸しておいたり、宿泊登山の場合はテント設営中に浸しておくなど、工夫次第でさらに時間を短縮することができます。

材料を替えてアレンジも

メインの栗は甘露煮を使っていますが、より手軽に携行したり、コンビニで簡単に入手したい場合は、むき甘栗を使う方法も有効です。コンビニでの入手ができるという点では、時間がなく事前の購入が難しい方におすすめで、仕上がりも甘栗の色合いもあり落ち着いた見た目と、お米の甘みと旨味がより感じやすくなります。

この他、しめじを舞茸に替えたり、醤油を少し加えてみるなど、アレンジの幅があるのもこのレシピのポイントです。

材料

  • お米:1合※今回は事前に水に浸けてあります
  • 水:適量
  • 栗の甘露煮:1瓶
  • しめじ:1パック
  • 顆粒だし:1本
  • バター:適量※山での持ち込みに便利なチューブタイプを使用

作り方

しめじを切る

しめじは下部の石づきが固いので取り除きます。マルチツールや小型ナイフでも簡単に切れます。

切ったらほぐしておき、炊飯の際に散りばめられやすくしておきます。

バター以外の材料を入れて炊飯する

バター以外の材料を入れます。

まずはお米と水、顆粒だしを入れて混ぜます。水は通常の1合分の水量(大体200ccくらいですが、お米から水面が人差し指第一関節くらいの深さでも)を入れて大丈夫です。

その後散りばめるように栗としめじを入れて炊飯開始です。

火を止めるタイミングは、加熱中は水分で鍋が振動していますが、グローブなどを付けて鍋に触れ、振動が止んだタイミングや、吹きこぼれる水分がなくなってから2〜3分程度です。山では目測にはなりますが、事前にお米を水にしっかり浸けておけば、芯まで火が通った白飯が炊けます。

10分蒸らして完成

火を止めたら内部の水分をお米に十分吸って甘みを引き出してもらうため、10分ほど蒸らします。

蒸らし後、蓋を開けたら炊き込みご飯のお出ましです。最後にバターを適量加えるとコクが深まります。

食べてみると、ご飯の甘味、栗の香り、しめじの旨味が波状攻撃で口の中を埋め尽くします。バターのコクも良いアクセントとなり、ぺろりと平らげてしまいますよ。

栗としめじの炊き込みご飯で日本の季節を感じよう

栗としめじの炊き込みご飯は、日本の季節を感じられるおすすめの山ご飯です。1年を通して調理でき、食材の旨味を感じられる優しい味わいが魅力な炊き込みご飯ですが、秋頃や年末年始など、特定シーズンに食べると、季節感の相乗効果でより味わい深いレシピになります。

日本の山と季節の魅力を、栗としめじの炊き込みご飯と一緒に堪能してください。