菅田将暉さんもCMで走ったUFOラインで「瓶ヶ森」ハイキングへ行こう

四国

愛媛県と高知県の県境にある「瓶ヶ森」。

標高は1897mで日本三百名山にも選ばれている人気の山ですが、瓶ヶ森へのアクセス道路が町道瓶ヶ森線、通称「UFOライン」です。

大手自動車メーカーのテレビCMがきっかけとなり、近年訪れる人がかなり多くなっている人気のドライブコースになりました。

瓶ヶ森山頂へはUFOラインにある駐車場から約1時間で行くことができて、トイレや登山道なども綺麗に整備されていますので、初心者の方でも安心して登ることができます。

登山道途中には広大な笹原やミツバツツジなど、爽快で雄大な景色を堪能できます。

晴れた日にぜひトライして欲しい「瓶ヶ森」登山の魅力をご紹介します。

目次

1. UFOラインをドライブしながら瓶ヶ森駐車場へ

UFOラインは全長27km、旧寒風山トンネル高知県側出口から石鎚スカイライン終点までを結んでいる林道です。

全ての区間で舗装されている林道ですが、曲がりくねって見通しの悪い区間も多いので運転には十分注意しましょう。

また冬季は通行止めになります。

そしてUFOラインの絶景を楽しむなら旧寒風山トンネル側から行く事をおススメします。

なぜなら途中の絶景ポイントが数か所しかなくて、谷側の路肩に車やバイクを停める必要があるんですよ

石鎚スカイライン終点から出発すると、この絶景を直接見る事ができないのです。

特にはじめてUFOラインを訪れる方は、この絶景ポイントが分からない可能性が高く、途中でUターンすることもできずに気づいた時には通りすぎてしまった方がかなり多いようですよ。

天空の道とも呼ばれているUFOラインのドライブを満喫したあとは、道沿いにある瓶ヶ森駐車場へ向かいましょう。

2.瓶ヶ森駐車場から周回コースへ

駐車場は数十台が停められるぐらい広いですが、連休や紅葉シーズンには満車になることもあります。

その駐車場から瓶ヶ森頂上の女山までは最短コースで1時間程ですが、広大な笹原の景観が楽しめる周回コースで頂上を目指すことにします。

この周辺は瓶ヶ森自然休養林となっていて、遊歩道や案内看板、バイオトイレなどが整備されています。

登りはじめてからしばらくすると広い笹原の道に出ました。

この時点で標高は1700mを超えていますが、ほぼ平坦な道でとても歩きやすい道が続いています。

今回登山道から少しだけ寄り道してみました。

頂上とは別方向へ下りながら10分ぐらいの所にあるのがこの瓶つぼです。

笹原から湧き出す水が溜まっている場所で、この水を持ち帰る人も居るぐらい澄んだ綺麗な水です。

瓶ヶ森のオアシスでリフレッシュしたら瓶つぼから登山道へ戻り、再び頂上を目指しましょう。

3.氷見二千石原と石鎚山の絶景を一人占め

この瓶ヶ森全体に広がっている広大な笹原は、氷見二千石原と呼ばれています。


名前の由来は愛媛県西条市氷見の昔の石高で、晴れた日には氷見から瓶ヶ森が綺麗に見えるようですよ。

そして氷見二千石原の後ろに見えるのが西日本最高峰石鎚山です。

一面がグリーン色の笹原の中を石鎚山を目にしながら歩いていると、少し異世界に居るような雰囲気さえ漂ってきます。

登山といえば樹木が生い茂っている暗い道を歩く事も多いのですが、この瓶ヶ森登山道はとにかく空が広い!

天気が良い日にただ歩くだけで、心も晴れわたる爽快な気分になります。

ちなみにこちらの笹原は、環境保護の為中に立ち入ることは禁止されています。

笹原を突っ切って瓶ヶ森第二のピークである「男山」を目指すことがないよう、確実に登山道を歩いていきましょう。

登山道から展望岩が見えてきたら、少し急こう配な道になります。

この展望岩からの眺めもすばらしいのですが、ここから頂上の女山まで20分程です。

雄大な景色を堪能しながらゆっくり足を進めましょう。

そして標高1897mの瓶ヶ森女山頂上に到着です。

頂上は少し広くなっていて、360度の展望が広がっています。

愛媛県西条市や今治市の街並みも一望できて、しまなみ海道も見通すことができます。

4.ミツバツツジが咲き誇る花街道へ

頂上からは男山を経由して駐車場へ戻りますが、その途中にも見逃せないスポットがあります。

女山から男山の登山道途中には、茶色の草木が生い茂っています。


この周辺はツルギミツバツツジやコメツツジの群落地になっていて、開花時期は5月。

一般的にツツジと言えば大きくて綺麗な花を咲かせますが、瓶ヶ森で見られるのは赤や白で小さめの花が特徴です。

緑の笹原の上に映る景色は「天空の楽園」とも呼ばれています。

この瓶ヶ森ではシャクナゲやイシヅチザクラ、シラヒゲソウなど花の宝庫となっていて、四季を通じて訪れる人を楽しませてくれます。

冬には氷点下になる極寒の地となりますが、霧氷の花を見に行く登山者も多いようです。

5.まとめ


標高1897mの瓶が森は、駐車場から最短1時間で頂上まで行く事ができます。

広大な笹原と石鎚山を眺めながら、綺麗に整備された道で普段山に登らない方でも安心して登山できます。

登山道周辺には四季折々の草花が咲き、行く度に異なる景色が待っています。

UFOラインでの爽快なドライブを楽しんだあとは、青い空と緑の笹原が広がる絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

この瓶ヶ森から石鎚山まで縦走する事も可能で、およそ4時間から5時間で石鎚山山頂に行くことができます。

登山初心者からベテランまで多くの人が楽しむことができる山、瓶ヶ森のご紹介でした