【モンベル】大人気の日傘を夏山で使って本音レビュー

登山用品・登山装備

目次

モンベルのサンブロックアンブレラを紹介

筆者撮影

毎年夏になると完売してしまうモンベルの大人気日傘「サンブロックアンブレラ」を紹介します。

軽量ながら耐久性があり、紫外線もしっかりカットしてくれる日傘です。

街ではもちろん使えますが、山で使えるのかどうか気になります。

山の稜線で使っても耐久性に問題はないのか、どれぐらい涼しく感じられるのかを実際に登山で使ってレビューします。

価格5,720円(税込)
重量200g
骨長55cm
骨本数8本
紫外線遮蔽率90%以上
品番1128560

サンブロックアンブレラのおすすめポイント3つ

驚きの軽さ

筆者撮影

モンベルの「サンブロックアンブレラ」の重量は公式スペックでは200gですが、実際に測ると210gありました。

それでも大き目のスマートフォンと同じぐらいの重量なので、ザックのポケットに入れておいても邪魔になりません。

この軽量性の秘密は骨の素材にあります。

筆者撮影

軽量性と強度に優れるカーボン素材を8本の親骨に使用しているんです。

骨の本数が多いほど耐風性が強くなりますが、重量は重たくなります。

カーボン素材のおかげで8本の骨を使用しているにも関わらず、登山で使える耐久性と軽量性の両立を実現しています。

高い紫外線遮蔽率

筆者撮影

モンベルの「サンブロックアンブレラ」は紫外線遮蔽率90%以上です。

表にはシルバーコーティングが塗布されているので太陽光の熱線を反射して、しっかり暑さと紫外線をカットしてくれます。

公式サイトには「紫外線遮蔽率90%以上」との記載がありますが、TシャツなどすべてのUVカット加工が施してある商品にも同じ文言が書いてあります。

「サンブロックアンブレラ」はシルバーコーティングがしっかり太陽光を反射してくれることから、紫外線遮蔽率は90%よりも高いと考えられます。

さらに「サンブロックアンブレラ」の内側は黒色の生地が使用されています。

地面に反射した光を黒色の生地が吸収してくれるため、視界が明るくクリアで見えやすくなるのが特徴です。

晴れでも雨でも使える

筆者撮影

モンベルの「サンブロックアンブレラ」は晴れでも雨でも使える晴雨兼用傘です。

傘の生地にはポリエステル生地が使われていて、撥水加工が施されています。

そのおかげで天候に関わらず使えて、雨をしっかり弾いてくれます。

数日間縦走をしていると、夕方以降に天気が崩れることがあります。

テント泊中に雨が降ってくると、トイレに行くためにレインウェアを着るか濡れていかなければなりません。

ですが「サンブロックアンブレラ」は雨でも使えるため、テント場で雨に降られても濡れる心配がなくトイレや小屋に移動できるんです。

サンブロックアンブレラの気になるポイント2つ

開閉が手間

筆者撮影

モンベルの「サンブロックアンブレラ」は折り畳み傘のため、開閉が手間です。

開く時は傘の骨を1本ずつ開いてから開く必要があります。

反対に閉じるときは骨を1本ずつ折って畳まなければなりません。

骨を開いたり閉じたりせず無理に開閉しようとすると、骨が折れてしまって破損の原因になるんです。

万が一破損してしまってもモンベルの店舗に持ち込むか、郵送での修理が可能ですが、時期によっては修理日数が1か月以上かかることがあります。

登山シーズン中にフルで使うためには、手間ですが開閉時にしっかり骨を開いたり折ったりして丁寧に扱いましょう。

付属の袋に入れにくい

筆者撮影

開閉が手間という点と関係しますが、「サンブロックアンブレラ」はきれいに畳まないと袋に入りません。

収納袋は下に向かって細くなる形状になっています。

そのため持ち手に近い部分をきれいに細く畳めていないと、袋に入らないんです。

筆者撮影

また「サンブロックアンブレラ」の生地にはシルバーコーティングが塗布されているため、普通の雨傘に比べてハリコシがあります。

畳むときに元々付いていた折り目に沿って1つ1つきれいに折り目をつけていかないと、畳めません。

雨傘のような柔らかい素材であれば、ここまでせずともサッとまとめられます。

ですが「サンブロックアンブレラ」はハリコシ感が強く、75デニールという厚手の素材を使っているため畳むときに簡単にまとめられません。

登山中に「サンブロックアンブレラ」を一時的に収納しようと思うと、サッと畳めて袋に入れられないのがストレスを感じる部分です。

サンブロックアンブレラを夏山で使って本音レビュー

筆者撮影

7月下旬の北アルプス、裏銀座を縦走中にモンベルの「サンブロックアンブレラ」を使用しました。

良く晴れた日に使用し、日中の気温は30℃まで上がってかなり暑い天候でした。

森林限界を超えた稜線上で使用していると、体感的には「サンブロックアンブレラ」を使っている方が断然涼しく感じられます。

実際にどれぐらい温度が違うのか、「サンブロックアンブレラ」の骨に温度計を取り付けて測定してみました。

筆者撮影

10時ごろに日向で計測すると20℃でした。

日差しが強く、標高約2,800mの地点でも暑く感じます。

「サンブロックアンブレラ」を使用して1時間歩き、気温の変化を測定します。

筆者撮影

1時間後に温度計を見ると、14℃まで下がっていたんです。

体感的に涼しく感じましたが、実際に6℃も気温が変わることが分かりました。

良く晴れた夏山は、熱中症のリスクが高いです。

高山と言えど、晴れた日は30℃まで気温が上がることもあります。

「サンブロックアンブレラ」を使用すれば、傘の下の気温は下がることが実証されたため熱中症対策に有効です。

また紫外線遮蔽率は90%以上あるため、日焼け対策としても役立ちます。

日焼けはやけどと同じなので、肌が回復するためにエネルギーを必要とします。

運動量が多い登山で効率的にエネルギーを使うためにも、日焼け対策をしっかりして身体の回復を補助してあげましょう。

筆者撮影

夏山で活躍してくれる「サンブロックアンブレラ」ですが、山で使用するときに注意すべきこともあります。

稜線上を歩いていて、風が強いときに使用するのは危険です。

「サンブロックアンブレラ」が破損するリスクもありますが、風に煽られて転倒してケガをしたり、最悪滑落する危険性もあります。

風が強いと思ったら、使用を止めてすぐにしまうようにしましょう。

加えて3点支持が必要な場面でも、使用は厳禁です。

畳むのは手間ですが最低限ザックの中に収納できるサイズには畳み、ザックに入れてから危険個所を通過しましょう。

手に持ったまま危険個所を通過すると十分に岩がつかめず滑落してしまったり、「サンブロックアンブレラ」を落として下を歩く人に当たってケガをさせてしまう恐れがあります。

「サンブロックアンブレラ」は的確な場所で上手く使えば、熱中症対策にも日焼け対策にもなる便利なアイテムです。

もし山で使用中に骨が折れてしまったり、生地に穴が開いてしまってもモンベルの店頭で修理を受け付けてくれます。

そのため山でも街でも気兼ねなく、安心して使えます。

モンベルのサンブロックアンブレラは山でも街でも大活躍

筆者撮影

モンベルの大人気日傘「サンブロックアンブレラ」を紹介しました。

スマートフォン並みの軽さでありながら、晴れでも雨でも使える万能傘です。

紫外線遮蔽率は90%以上な上に、シルバーコーティングで太陽光を反射してより涼しくしてくれます。

まだまだ暑い夏山の熱中症対策におすすめの日傘です。

山でも街でも活躍してくれる「サンブロックアンブレラ」で、暑い夏を乗り切りましょう。