これでもう迷わない!YAMAP、ヤマレコ、山と高原地図を徹底比較!

登山アプリ

登山で怖いことは道に迷ってしまうということですよね。

警察庁によると令和2年の遭難者2,697人のうち遭難の原因は道迷いによるものは44.0%、滑落15.7%の倍以上になっています。しかも、その殆どが北アルプスなどの高い山ではなく高尾山や六甲山、里山など地元で親しまれている山で発生しています。

道迷いは登山の中で事前に予防しやすいリスクで道迷いをしないために、便利なのがスマホの登山用の地図アプリです。
Googleマップなどの登山用ではないアプリは登山ルートや危険箇所などが記載されていないため登山で利用する事は基本的にはできません。

しかし、登山地図アプリは複数あるのでどれを使えば迷ってしまう方も多いではないでしょうか?

本記事では、登山地図アプリで有名な「ヤマレコ」、「YAMAP」、「山と高原地図」を徹底解説。
それぞれのアプリの比較を、有料版も含めて行います。

登山地図アプリはどう変わる?YAMAPとヤマレコの変更点と違いをチェック!

目次

ヤマレコとは?

ヤマレコは登山で使える登山地図アプリの中では老舗で多くユーザーが利用しています。

ヤマレコではどのようなことができるのかを紹介します。

地図をダウンロードし、山行計画を立てられる

ヤマレコでは登山者が登る予定の山周辺の地図をダウンロードし事前に山行計画を立てることができます。

登山前にヤマレコのアプリで山の名前で検索。周辺地図をダウンロードします。

「らくルート」機能により、登山道の入口や途中の分岐地点、山頂などの出発地点と到着地点をタップ。
これだけでスタートからそれぞれのポイントへの歩行時間予測が作成されます。

さらに、ゴールまでの標高を表示してくれるためどの地点がきついポイントなのかも視覚的に理解できます。

「序盤にペースを早く登ってしまって疲れてしまった」ということが起きないですね。

駐車場や展望ポイント、トイレがある場所も教えてくれるので、万全の準備ができてしまいます。

作った山行計画書はシェアできるので、グループ登山の際にも山行計画を伝えるのにとても便利です。

山行記録をしっかり残せる

登山中は計画した登山ルートが表示され、スマのGPSにより現在どの位置にいるのか表示してくれます。
地図が読めなくてもどの道を通れば良いのかわかるので、道に迷う心配はありません。

登山後には自分がどのようなルートを通ったのかを記録に残し、写真などを添付して公開することも可能です。

ログを公開することで他の登山者のための情報源になったり、次同じ山に行く際に「今回はどのコースで行こうか?」と同じ山でも様々な楽しみができるようになります。

こんなこともできる!ヤマレコプレミアムプラン

プレミアムプランに登録すると、機能の利用上限や容量が増加します。

登山計画や地図のダウンロードは2件まで登録可能だったものが無制限になり、山行記録にアップロードできる容量も100MBから無制限になります。
そして、オンラインで登山計画を提出できるコンパス機能が使えるようになります。
コンパス機能を使えば、面倒で後回しにしがちな登山届けをその場で提出することができます。

ルート間違いを教えてくれる

登山中にルートから外れてしまった場合に警告をしてくれる機能も利用できるようになります。

ルートから外れて1分ぐらいで警告は鳴るので、登山道まで引き返すことができます。

YAMAPとは?

YAMAPもヤマレコと同じように事前に地図をダウンロードし登山ルートの確認、山行計画を立てることができます。

モデルコースがわかる

YAMAPでは地図をダウンロードするとモデルコースが選択でき、モデルコースを選択すれば自動的に山頂までのコースを作成できます。

モデルコースを選択するとそのコースの難易度や名所などを紹介しているので、初心者の方でも安心して登山に挑むことができます。

YAMAPでもヤマレコと同じように山行記録を公開することができます。
他の登山客でYAMAPを使用している人とすれ違うと通知が来る機能もあるので、登山者同士の交流が広がります。

YAMAPプレミアムでできること

YAMAPプレミアムでは、地形が見やすい緑色の地図や標高が色でわかる識別標高図で地図をダウンロードすることができます。

さらに、YAMAPでも有料プランではルート外れ警告機能が使えるようになります。登録したルートから20m外れたら警告が鳴るので、こちらもすぐにルートに戻ることができます。

ヤマレコもYAMAPもほとんど機能では変わりませんが、地図の表示などが個人的にはYAMAPの方が見やすいと思います。

しかしこれは個人差によるものがあるので、どちらもまずは無料プランで試して好きな方を選ぶと良いでしょう。

圧倒的情報量が多い「山と高原地図」

山と高原地図は1965年から毎年発行されている地図です。
昔から登山をしている方は必ずと言っていいほど見たことがあるのではないでしょうか。

谷や等高線を綿密に描いており、全国1,500の山を網羅しています。
山と高原地図アプリはそんな山と高原地図がアプリとして使えるようになったものです。

ここではエリア毎に地図が販売されているので、1つ500円で購入することができます。

それぞれの地図に記載されている山に登山する場合、自分が通った道を記録することができます。

山と高原地図はアプリがなかった時代から登山用の地図として販売していたので、等高線などの必要情報はヤマレコやYAMAPよりも格段に多いです。

登山計画書を作る機能はありませんが、ポイント毎の通過目安タイムは地図に載っているので自分で計画は作ることができます。

登山中はもちろん自分の居場所と自分の通ったルートが記録され登山後に振り返ることができます。

山と高原地図ホーダイとの違い

山と高原地図ホーダイはそんな山と高原地図がサブスクとなりダウンロードし放題となったものです。価格は月額400円と、通常盤で1つ地図をダウンロードするよりも安い価格になっています。

さらに、山と高原地図ホーダイだけの機能として登山計画作成機能があります。

地図をダウンロードしスタート地点とゴール地点をタップするだけで簡単に工程表を作ることができます。

山と高原地図は最も詳細に地図が描いてあり、登山中の地図も見やすいのでおすすめですが、唯一の欠点として、掲載している山の数が少ないことがあります。

もちろん百名山などの有名な山は網羅していますがあまり名の知れていない、しかし地元では有名という山は載っていないこともたまにあるので注意が必要です。

まとめ

ヤマレコYAMAP山と高原地図
現在地の表示
ロギング
ログの公開
コースの提案
地図の情報量
コース逸脱警告有料で可有料で可
登山届の提出有料(コンパス)◯(独自、一部山域のみ)

それぞれスマホで地図を見て現在地を知れるという点では全てのアプリが満たしています。

  • ヤマレコはシンプルで使いやすく、標高の断面図がわかるのでこの後にピークあるのか、それとも偽ピークなのかイメージしやすく登山初心者からベテランまで使いやすいと思いました。
  • YAMAPはコミュニティやWebの機能が充実しておりBlogのように山行記録を残すことや、すれ違った人とのコミュニケーションを楽しめる機能が強みだと思います。
  • 山と高原地図は独自で地図を作っているため、ヤマレコ、YAMAPにはない圧倒的な地図の見やすさや情報の多さがあり安心感が高いです。

どの登山地図アプリも事前に地図のダウンロードが必要なので注意しましょう。

紙ベースは山と高原、スマホアプリはYAMAPやヤマレコとして使い分けるのも良いと思います。
普段あまり意識することは少ないことかもしれませんが、登山は危険の伴うスポーツです。

もしまだ地図アプリを使わずに登山をしている方がいれば、ぜひこの機会にまずは無料版から使ってみましょう。