雪山は危険が多く潜んでいます。
それでも雪山は多くの魅力を秘めており、私たちの心をつかんで離しません。
雪山にいったことのない方も、本記事を読んで、雪山の魅力を理解して頂ければと思います。
そして雪山の危険と、魅力を知った上でいきたくなったのなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
雪山の魅力
雪山の魅力といえば何が思い浮かぶでしょう？感じる魅力は人それぞれかもしれませんね。
ここでは、ひたすら雪山の魅力をお伝えしていきたいと思います。
1.白銀の世界
なんと言ってもこの白銀の世界は夏山にはない絶対的な魅力の一つであると思います。
雪と氷の白銀の世界に青い空が映える景色はため息が出るほど美しいものです。
言い換えれば寂しい世界にも感じる方もいるかもしれませんが、日々の生活では出会うことができない景色は日常のストレスを吹き飛ばします。
2.モルゲンロートが美しい
夏でも朝日に照らされるモルゲンロートは美しいですが、冬は白銀の世界がピンク〜赤に染まり、澄んだ空気が遠くの山までも赤く染める景色は絵画の世界のようです。
また肺まで凍るような空気の中、朝日が出て空気や体が温められる瞬間は夏とは比べものにならないほど気持ちがいいです。
3.静寂
雪山は登山者が少ないため、自分の吐息と、雪が落ちる音、風の音、鹿の鳴き声くらいしか聞こえてきません。
静かな環境は山と向き合うことができる貴重な時間になります。
4.熊がいない（はず）
登山者の恐るポイントのひとつとして、登山中の熊との出会いですが、冬は基本的には冬眠しており、出会うことはありません。春先は注意。
5.虫がいない
ハエや幼虫、マダニなどがいない（虫好きにはデメリット）
6.月夜が明るい
私のようなご来光ハンターにとっては夜の山歩き＝恐怖ですが、月夜は月光に雪が照らされ、森を明るく照らします。熊もいない＆明るい夜の山歩き＝最高ですね。
7.温泉が最高すぎる
温泉、特に露天風呂は最高、山の中にある温泉は別格、下山後の温泉も最高です。
8.コーヒーがうまい
夏のコーヒーも美味しいですが、雪山で飲むコーヒーは温かくより最高です。
9.ご飯が夏の数倍美味しい
夏に比べ温かい食べ物が数倍ありがたく感じるため、いつも以上に美味しく感じます。
雪中で食べるカップラーメンは格別です。
10.氷の美術館
樹氷はもちろん、あらゆるところが凍り、どこもかしこも氷のアートだらけです。そして、朝日に照らされ輝きだす朝はさらに素晴らしいです。
11.見晴らしがいい
空気が澄んでおり、遠くの山までクリアに見えます。
12.装備がかっこいい
アイゼンやピッケル持ってる登山者って格好いいですよね！
13.星が綺麗すぎる
これも空気が澄んでいるため、星が夏より綺麗に見えます。冬は見える星座も違うため、寒ささえ我慢できれば夏とは違う空の姿を楽しめます。
14.密じゃない
人が少なく、人気の山小屋も広々使えます。
さらに寒さ対策のためバラクラバやネックウォーマーもしており、口元も隠されます。
15.動物の足跡探しが楽しい
雪があることで冬の森の動物達の足跡が残るので、登山中いろいろな動物の足跡を探すのも楽しいです。フンも落ちています。
16.樹林帯歩きが楽しい
稜線や森林限界歩きが好きな方は多いと思いますが、樹林帯が樹氷していたり、動物の足跡があったり、氷の造形が美しかったりと楽しいです。
17.下山が早い
下山時、夏山と違い、場所によっては迂回しないルートになっていることが多いので下山が早いです。
場所によっては滑って降りられます（グリセードや尻セードともいう）。狭い登山道を滑るのはマナー違反ですのでご注意を。
18.こけても痛くない
こけないことが前提ですが、雪原などでは、わざと雪に飛び込むのも楽しい。
ただし、雪の下に岩や気がある可能性あり。
19.滑っておりれる
バックカントリーなどしている方はもちろん、スキー場＝山なのでリフトで登って滑って降りることも可能です。
20.達成感がすごい
雪山＝難易度が高いと感じることが多いので、低山でも達成感は夏より高めです。
21.映えな景色
どこを切り取っても美しく、映えな写真が簡単に撮れます。
22.普段いけないところへ行ける
冬は池や川が凍り、谷が雪で覆われ、いつもは歩けないところを歩ける（それなりに危険も伴う）
23.自分で道を選べる
トレースのついていない雪道では自分で開拓し道をつけることができる
24.ストレス発散
雪山は普段の生活からすると異世界すぎて、普段のストレスも忘れてしまいます。つららをバキバキおるのも楽しいし、霜柱を踏む感覚も気持ちいいです。
25.自分の歩いた軌跡が目視できる
雪山は稜線も雪が積もっており、自分が歩いてきた奇跡を見で確認できます。夏も登ったルートはわかりますが、冬はさらに登った感を感じてテンションが上がります。
26.スキルアップ
雪山はある程度の知識と技術、経験が必要になります。連れて行ってもらう雪山登山であっても知らない間に成長しています。
27.連帯感アップ
仲間といく登山では普段より団結力が必要になり、時にはザイルで体を預けることも。そんな様々な経験から、仲間との連帯感が増します。
28.アイスクライミングもできる
人工氷壁はもちろん、天然の氷瀑を登こともできます。人工氷瀑ですと、初心者向けの体験もできるところもあります。
29.動物の普段見られない姿が見られる
雷鳥が真っ白になり、鹿やリスは毛を蓄えふわふわ・もふもふな姿になります。そんな冬の動物の姿を楽しめるのも冬山の醍醐味です。
30.生きているありがたさを実感する
やはり危険は伴う雪山登山、下山した時には生きてるって素晴らしいと思う。
まとめ
ここでは、難しいこと抜きに自分が感じる雪山の魅力をひたすら書きました。
人によって感じる良さは違うかもしれませんが、一度この世界に入るとハマってしまいます。ただ、その分のリスクもあるので、まずはロープウェイなどがある山や、スキー場で安全に楽しむのがいいと思います。今年の冬は雪山にぜひトライしてみてください！
