山好きが一度は読んだことがあるであろうマンガが1冊あります。
『山と食欲と私』(新潮社)です。
平日は普通のOL、休日は山ごはんを楽しむ自称単独登山女子の女性を主人公にしたこちらの作品、各章の山ごはんが見事に描写されています。
どの話も、ほっぺが落ちそうなほどおいしさが伝わる山ごはん、一度はマネして作ってみたくなりますよね。
そこで今回は第1巻に登場する缶詰を使用した「オイルサーディン丼」をご紹介します。
格安で手に入れたメスティンを使った炊き立てのご飯の作り方もお伝えするので、必見ですよ〜!
100円均一ショップで調理器具・材料全て揃います!
まずは調理器具を揃えましょう。
商品左上に明記されているピンクのマークが見えるでしょうか?
今回はなんと全部100円均一ショップ・DAISOで揃えました(メスティンのみ500円)。
写真の4点合わせても1,000円もしない手頃な調理器具セットなので、初めて山ごはんを試したい方にはぜひお勧めします。
固形燃料の上に設置する五徳(ごとく)も組み立て式タイプなので準備も簡単です。
※メスティンには必ず下処理が必要です!
メスティンはそのまま使用してしまうと、突起で指を怪我したりしてとても危険です!
事前にヤスリを用いてバリ取りを行いましょう。
またアルミニウム製の商品は耐食性を高めるために、シーズニング処理が必要です!
お米の研ぎ汁を使用し、メスティンの表面をコーティングしてあげましょう。
材料ももちろん、DAISOで揃えました。
写真に載っているのはオイルサーディンの缶詰・きざみのり!味付けに醤油を用意しましたが、魚の味を楽しみたい方はなくてもいいかもしれません。写真に写っていないのですが、彩りとしてレタスも何枚か持参しました。
お米は自宅で研ぐか、無洗米を用意します。30分ほど水に浸してもどしておく必要があるので、山頂の時間から逆算して水を入れるようにしましょう。
今回は自宅にあったボトルに、無洗米1合と米がかぶさるほどの水を入れました。
マンガのような山ごはんを目指して、いざ調理開始!
さぁ、山頂で調理開始です。まずは米を炊くための火を起こしましょう!
周囲に燃えるもの(草木・紙など)がないことを確認して、地面や岩の上で火をつけましょう。
つぎにDAISOメスティンの登場です。一応1合用なので、お米を入れてみたのですが……
予想以上に多かったです!
取手付近の丸いぽちぽち(赤丸部分)に水を合わせなければいけないので、それに合わせてお米は0.7合に減らしました。(後日調べてみたら、1合入れて炊いても問題ないようです)
火の上に乗せて20分待ちます。取手はゴム部分で熱くなりやすいので上にあげておきましょう。(わたしは早速やけどをしました)
15分たったあたりからなんだか小刻みに揺れ動いています。「チリチリ…」の合図は聞こえませんでしたが、なんだか蓋と容器が重なる音が。
20分経ちました。お米が焦げつくのが嫌なので、急いでタオルを巻いて10分放置!そのあいだにオイルサーディンの缶詰を開けておいたり、調味料の用意をしておきましょう。
30分の時を経て、いざオープン!
ごらんください!お米1粒1粒がふっくらと炊き上がっています。時間通りに調理したので、メスティンへ焦げつくこともありませんでした。
マンガの山ごはんをより忠実に再現したかったので、キャベツを敷いてからオイルサーディンをご飯の上に並べて……
完成!『山と食欲と私』の山ごはんレシピ「オイルサーディン丼」を再現してみました〜!
マンガと並べてみても、うん!そっくりですね!(笑)
(お米1合だと量も多かったので、今回のように0.7合でよかったな〜)
肝心なお味はというと……オイルサーディンの風味と炊き立てのご飯が絶妙に絡まって、美味でした!
アクセントの醤油ときざみのりもいい役目です。
個人的にはオイルサーディンの油が多く、若干ギトギト感が残ってしまったのが唯一残念な点です。お米を増やすか、油を他のメニューで使うか、考えなければいけませんね。
【補足】盛大にやらかしてしまった失敗
通常使用しているOD缶のガスバーナーではなく、実は今回初めて固形燃料を使用しました。
何の疑いもなく、ビニールシートの上で五徳を組み立て、着火をしてしまった結果……
見事に五徳の跡が残るくらいビニールシートを溶かしてしまいました。風が強く吹いてきたので場所を移動しようと触ったことが原因です。
幸い、水が近くにあったので大きな事故には至らなかったものの、かなり危険です。
絶対にビニールシートの上では火を起こさない!熱い器具を素手で触らないでください!
山頂だと急なアクシデントに対応できるくらいの余裕がなくなる可能性も考えられます。
慣れたことのない調理器具を使う場合は、念入りに確認を行ってくださいね。