【ワークマンvsユニクロ】安いのに使える!登山におすすめサングラス

登山用品・登山装備

目次

山でサングラス使ってますか?

出典:Pixta

雪のない春~秋山でサングラス使っていますか?

裸眼派の方もいらっしゃるかもしれませんが、その考え危険です。

山は100m標高が上がるごとに紫外線量が1%増加します。

3,000mの山にいる場合、海抜0mの平地と比べて紫外線量は30%増加しているんです。

紫外線は目からも侵入し、日焼けだけでなく老化も引き起こします。

そんな紫外線の影響を抑えるためにも、山ではサングラスの使用がおすすめなんです。

レンズの種類と特徴

偏光レンズ

出典:Pixta

偏光レンズはまぶしさや乱反射をより効果的にカットしてくれるレンズです。

雪面や凸凹の多い岩場でも雪や岩の窪みが分かりやすくなります。

レンズの間に挟まれた偏光膜の働きにより、光量を抑え反射光をカットしてくれるため、より快適な視界を確保できることが最大の特徴です。

ただしスマホの地図アプリなどを偏光レンズサングラスをかけたまま見ようと思うと、見えにくいと感じることがあります。

これはスマホの液晶画面にも偏光板が使われているためです。

液晶画面とサングラスレンズの偏光軸がタテヨコ交差する角度で見てしまうと、画面が真っ黒に見える、または見えにくいという現象が起こります。

偏光レンズのメリット

  • 岩や雪面の凹凸感が分かりやすい
  • 晴れ・曇りなどの天候に見え方が左右されない

偏光レンズのデメリット

  • スマートフォンなどの液晶画面が見えにくい

ミラーレンズ

出典:Pixta

ミラーレンズはまぶしい光を効果的にカットしてくれるため、晴天時の使用がおすすめです。

レンズ表面にミラーコートという加工を施すことによって、文字通りレンズを「ミラー=鏡」のようにします。

鏡が太陽光を反射するようにミラーコート加工されたレンズが光を効果的に反射してくれます。

また自分の目が見えにくくなるため、「目が見えるサングラスは嫌!」という方にもオススメです。

ただし光を遮る力が強いレンズであるため、曇りの日や夜間など光量が少ない時は視界がやや暗くなってしまうのが欠点です。

ミラーレンズのメリット

  • 晴天の時はまぶしさを効果的にカットしてくれる
  • サングラスの外から自分の目が見えにくい

ミラーレンズのデメリット

  • 曇りや夜間など光量が少ない時は視界が暗い

調光レンズ

出典:Pixta

調光レンズは紫外線量によってレンズの色が変わるレンズです。

紫外線量の多い晴れた日の日中であればレンズの色は暗くなり、逆に室内や夜間など紫外線量の少ないシーンであればレンズの色は明るくなります。

日中・夜間問わず幅広い時間帯に行動する人にオススメです。

ただし調光レンズはハロゲン元素などの感光物質を練り込んだコーティングをレンズに塗っているため、機能が永久的に持続しません。

一般的に3~5年が寿命だとされています。

調光レンズのメリット

  • 紫外線量に応じて見えやすい視界に変わってくれる

調光レンズのデメリット

  • レンズの寿命が早い

ワークマンのサングラスの特徴は?

筆者撮影
価格¥980(税込み)
紫外線透過率0.01%未満
可視光線透過率37%
ブルーライトカット×
レンズの種類偏光レンズ
重量23g

ワークマンのサングラスには反射光を効果的にカットしてくれる偏光レンズが使用されています。

これにより岩場を歩いていても凹凸感がよりクリアに分かるようになるんです。

一番の注目ポイントは可視光線透過率の高さです。

可視光線透過率とはレンズが通す光(可視光線=目に見える光)の割合を数値化したもので、数値が大きければ大きいほど裸眼で見たときの見え方に近くなります。

一般的なアウトドアのサングラスだと20%台あれば高い方ですが、ワークマンはなんと37%もあるのです。

作業着を扱う店なのでトラック運転手さんが運転中に使えるようにというのもあるかもしれません。

ですが37%もあれば山の景色や岩の凹凸感などもクリアに見ることができます。

ただレンズサイズが少し大きめなので、女性や顔の小さい方だと顔の幅と合っていないということが起こるかもしれません。

ワークマンサングラスのメリット

  • 偏光レンズを使用
  • 高い可視光線透過率

ワークマンサングラスのデメリット

  • レンズサイズがやや大きめなので、万人に似合うわけではない

ユニクロのサングラスの特徴は?

筆者撮影
価格¥1,500(税込み)
紫外線透過率1.0%
可視光線透過率10%
ブルーライトカット〇(25%低減)
レンズの種類ミラーレンズ
重量21g

一方ユニクロのサングラスは快晴時にまぶしさを軽減してくれるミラーレンズが使用されています。

可視光線透過率は10%と高いとは言えません。

ですが晴天時であれば明瞭な視界は確保できるので、晴れた日の1dayハイクであれば十分使用できます。

ワークマンとは違ってブルーライトカットが付いているというのが一番のポイントです。

山だけでなくスマートフォンを使用する機会の多い街でも目を保護してくれます。

レンズサイズはワークマンのものよりやや小さめなので、女性でも似合いやすいのが特徴です。

ユニクロサングラスのメリット

  • 晴れの日に役立つミラーレンズを使用
  • ブルーライトカットが付いている

ユニクロサングラスのデメリット

  • 可視光線透過率が低く、曇りの日は視界が暗い

どっちがおすすめ?山で使って検証

景色の見えやすさ

晴天時(筆者撮影)

晴天時、ワークマンのレンズは光をカットしてくれながらもクリアな視界を確保してくれています。

ユニクロも晴天時に強いミラーレンズを使用しているため、太陽光をカットして見えやすい視界になっていますね。

ただ裸眼で見たときに比べるとやや暗い印象はあります。

曇天時も見てみましょう。

曇天時(筆者撮影)

ワークマンの偏光レンズは曇りでも違和感のない視界が確保されています。

一方ユニクロのミラーレンズは視界が暗いように感じます。

岩場の凹凸感は天候関係なく、ワークマンの偏光レンズの方が分かりやすい印象です。

付け心地

上:ワークマン、下:ユニクロ(筆者撮影)

ワークマンのサングラスはテンプル部分が先にいくにしたがってすぼまっています。

それにより高いフィット感が生み出され、頭をふってもずり落ちにくいんです。

ただしややフィット感が強いように感じ、人によっては長時間つけていると側頭部に痛みを感じるかもしれません。

購入前に試着してみるのをおすすめします。

ユニクロのサングラスはテンプルが緩やかなカーブを描いています。

ワークマンよりは優しめのフィット感になるので、付けている間の側頭部の違和感は感じません。

ですが頭を強く振ると少しだけずり落ちてきました。

普通に歩いている分にはストレスなく着用できますが、大きな段差を勢いよく降りたりした場合はずり落ちてくる可能性はあります。

着用中の見た目

筆者撮影

ワークマンはレンズが少し大きいように感じます。

女性は似合う人・似合わない人が分かれそうです。

一方ユニクロはフレームがブラックということも相まって比較的スッキリとしたシルエットです。

筆者撮影

ワークマンは外側から見ると目は透けて見えるので、表情は分かりやすくなっています。

一方ユニクロのサングラスはミラーレンズということもあって目は外側からまったく見えません。

表情が分かるサングラスが苦手な方にはおすすめですね。

未使用時の落ちにくさ

サングラス未使用時、ザックの胸部分にあるテープに掛けられる方が多いのではないでしょうか。

歩いている間揺れたりしてもどれぐらい耐えられるのか検証してみます。

筆者撮影

ワークマンはカタカタと動いています。木の枝などに当たってしまうとテンプルが開いて落ちてしまう可能性は高いです。

筆者撮影

一方ユニクロはカタツキが少なく、テンプルも開いているようには感じません。

実際手で動かしてみてもワークマンに比べると固く、テンプルの開きはありませんでした。

ユニクロのサングラスはテンプルとレンズ部分がバネヒンジで固定されているため、ザックショルダーベルトのテープ部分や首元にかけても落ちにくい仕様になっているんです。

比較表

ワークマンユニクロ
価格¥980(税込)¥1,500(税込)
レンズの種類偏光レンズミラーレンズ
見えやすさ(晴天)
見えやすさ(曇天)
着用中のズレにくさ
未使用時の落ちにくさ

ワークマンもユニクロも登山でサングラスを試してみたい方におすすめ

筆者撮影

どちらのブランドもアウトドアブランドが使用しているレンズと遜色ない、機能性のあるレンズを使用していました。

実際に山で使ってみても着用感はもちろん、見え方も問題なく快適な山行ができました。

「山でサングラス使ってみたいけど、いきなり高いの買うのはな・・・」とお悩みの方は是非ワークマンとユニクロを覗いてみてください。