【丹沢・塔ノ岳】紅葉近づく、秋の表尾根コースをご紹介~2022年の紅葉状況は?~

山紹介

標高1,491mの塔ノ岳は、日本百名山「丹沢」にあるハイカー人気のエリアとなります。

丹沢の紅葉(11月)

ここでは、間もなく紅葉ピークを迎える「表尾根コース」から塔ノ岳を目指す登山コースを紹介します。

目次

塔ノ岳・表尾根コースの紅葉は?

10月中旬に編集部で現地を歩きました。

撮影:2022年10月中旬(行者ヶ岳付近)

エリアの紅葉は10月下旬から11月上旬にピークを迎えますが、行者ヶ岳周辺から紅葉の色づきが進み始め、特に北斜面側での色づきが進んでいました。

場所標高紅葉の状況
ヤビツ峠761m一部の木で始まり
三ノ塔1,205m色づき始め
行者ヶ岳1,180m色づき始め
※シロヤシオの紅葉は見頃
塔ノ岳付近1,491m色づき始め
※シロヤシオの紅葉は見頃
2022年10月中旬、Yamarii現地しらべ

ヤビツ峠へのアクセス

電車・バス

小田急線「秦野駅」よりバスで約45分となります。

紅葉シーズンの週末は高確率で臨時バスが出ますが、それでも待ち時間が生じる場合があります。

PIXTA

電車・バスを利用する場合は、別の下山口を設定できる点も魅力です。

マイカー

シーズン中の周辺駐車場は、早朝より満車となる場合があるため注意が必要です。

秋の行楽シーズンは、登山後の運転も一苦労
  • ヤビツ峠駐車場

東名高速「秦野中井インターチェンジ」から県道経由で約15kmです。

お手洗いや売店が併設されています。

  • 菩提峠駐車場

東名高速「秦野中井インターチェンジ」から県道経由で約17kmです。

ヤビツ峠先、富士見橋公衆トイレを左折した先にある駐車場です。

コース概要

標高761mのヤビツ峠から、三ノ塔(1,205m)や行者ヶ岳(1,180m)などの峰々を縦走しながら、標高1,491mの塔ノ岳に至るコースとなります。

晴れている場合は、ほぼ全線に渡り展望が期待できる、ハイカーに人気のコースとなります。

コース紹介

ヤビツ峠を出発すると、まず30分ほどは車道歩きとなります。

富士見橋の公衆トイレを左折し、道標に従いながら登山道に入っていきます。

近くには、名水「護摩屋敷の水」もあるため、時間がある場合は立ち寄りたいスポットです。

振り返ると、特徴的な山容の大山が見える

登山口から二ノ塔までは、標高差約450mを一気に登っていきます。

息を切らしながら二ノ塔山頂に到着すると、進行方向には次の三ノ塔を望むことができます。

山頂にはベンチもあるため、一息を入れるにはよいスポットです。

二ノ塔から見える三ノ塔

一見遠く見える三ノ塔ですが、少し下って15分ほど登り返すとピークに到着します。

建て替えられたばかりの休憩舎がある三ノ塔

開けた三ノ塔山頂には、休憩小屋やトイレが設置されています。

丹沢拠点の「大倉登山口(戸川三ノ塔線)」にエスケープすることも可能

まだヤビツ峠~塔ノ岳の約半分です。体力や時間と相談しながら、大倉登山口にエスケープをすることも可能です。

三ノ塔付近より烏尾山を望む

晴れていると、塔ノ岳まで続く稜線を眺めることができます。

三角屋根が特徴の烏尾山荘

比較的急なザレ気味の下りを経由し、30分ほどで烏尾山(1,136m)に到着します。

烏尾山からは小刻みなアップダウンを繰り返します。クサリの設置されたすべりやすい急坂を登りきると、行者ヶ岳に到着します。

付近はクサリ場が連続するコースの核心部です。ストックをザックに戻し、三点支持の要領で進んでいきます。

紅葉ピーク期には15分以上の順番待ちが生じる日もあるため、手袋や上着があると安心でしょう。

撮影:2022年10月中旬

シロヤシオの紅葉が映えており、コース核心部の緊張感を和らげてくれます。

新大日はコース後半に向けての休憩適地

クサリ場を抜けると、政次郎ノ頭を経由しながら新大日(1,340m)に向けて約1時間ほど登っていきます。

撮影:2022年10月中旬(新大日付近)

新大日山頂にはベンチがあり、ロングコースを歩いてきた多くのハイカーが休憩をしています。

木ノ又小屋まで来れば、塔ノ岳山頂はもうすぐ

新大日からもアップダウンを繰り返します。表尾根最後の山小屋「木ノ又小屋」を過ぎると、残り30分ほどで塔ノ岳に到着します。

塔ノ岳からは大倉尾根で下山をします。コースタイム2時間半、標高差1,200mの長い下りとなります。

始発バス(ヤビツ峠8時頃着)を利用した場合でも、標準タイムで塔ノ岳到着は13時前となります。

早出早着を心掛けると安心でしょう!

おわりに

以上、ヤビツ峠から塔ノ岳に至る表尾根コースをご紹介いたしました。

撮影:2022年10月中旬(塔ノ岳付近)

秋は日没が早く冷え込みます。ヘッドライト・防寒具を始めとした正しい装備と時間管理で、是非紅葉の表尾根ハイクを計画してみてはいかがでしょうか。