初心者におすすめ!夏では味わえない雪山の魅力と関西の入門雪山紹介!

山紹介

登山は夏にするスポーツ。

そんなイメージがあるかもしれません。確かに、冬は山では雪が降ってしまい、登山の難易度はあがります。

しかし、雪山には、一面白銀の美しい風景や、しんと静まり返った山を、雪を踏むしめる音を聞きながら歩く。そんな、夏の登山では味わえない楽しみが、あるんです。

「雪山の魅力がわからない」

「初心者向きの雪山がどこかわからない」

今回はそんな方に、雪山の魅力と関西でおすすめな初心者向けの雪山を、ご紹介いたします。

上高地からの穂高連峰

目次

雪山の魅力

雪山には、夏山にはない魅力があります。まずは、雪山登山にはどのようなメリットがあるのか、ご紹介します。

景色が綺麗

唐松岳 山頂

夏の山でも山頂からの景色は綺麗ですが、雪山は道中の景色もとても綺麗です。

地面は雪が多い、木の枝も雪が降り積もり真っ白な景色は、冬で空気が澄んでいることもあり、まるで別世界のような景色です。

これは夏の山では経験できないことです。

ぜひ一度、一面銀世界の美しい景色を、経験してみてください。

人が少なく静か

筆者は普段、満員電車や街の喧騒など、ストレスの多い生活をしています。そんな生活から解放してくれるのが、登山だと思っています。

しかし、最近は登山がブームになり、登山人口が増えました。

登山に行っても、登山道が渋滞してしまったりと、夏山ではあまり静かに過ごすことはできなくなってしまいました。

冬山であれば、夏に比べかなり登山人口は減るため、しんと静まり返った雪の中で自然を感じながら歩くことができます。

確かに、雪山には夏山にはない危険があります。

しかしその分、登り切った時の達成感は夏山以上です。

雪山の危険を理解した上で、雪山のメリット享受する。それが雪山登山の醍醐味です。

初心者におすすめの関西の雪山

関西はあまり雪のイメージがないかもしれませんが、関西にも美しい雪景色の山はあります。今回は、そんな初心者向けの雪山を、2つ紹介します。

高見山

高見山

高見山は、奈良県と三重県の県境にある、標高1,249mの山です。東西方面から見ると、三角形に尖っており、その形が似ていることから「関西のマッターホルン」と呼ばれます。

山頂まで片道2時間半程度で初心者にも親しまれている山です。

高見山(出典:ヤマプラ)

そんな高見山ですが、この山一番の特徴は、樹氷が見れることです。

樹氷とは、「過冷却された大気中の微細な水滴が樹木などに凍りついてできる」ものです。

有名なところだと、蔵王山の樹氷はとても有名なので、登山をしている方であれば、写真を見たり、話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

高見山のルートはいくつかありますが、車で行く場合は、たかすみ温泉に駐車する平野ルートがおすすめです。

たかすみ温泉の駐車場は、30台ほど車を止められるスペースがあります。

トイレも完備されているので安心ですし、帰りに温泉に入ってから帰ることもできるので、一石二鳥です。

電車で行く場合は、近鉄大阪線の榛原駅の南口4番のりばから「東吉野村役場」行き路線バスに乗車し、鷲家で下車します。

その後、鷲家バス停から、東吉野村の運営するコミュニティバス「ふるさと号」に乗車し、高見登山口で下車すれば到着です。

登山道は比較的整備されていますが、場所によっては急坂もあります。終盤は稜線を歩き、山頂は360℃見渡すことができるので、眺めはとてもいいです。

高見山は、関西の山では雪が多い山ですが、暖冬だった2019年は12月は降っていませんでしたが、2月頃であればしっかり積もっています。

高見山に登山に行く場合は、チェーンスパイクや4本爪アイゼンではなく、最低でも6本爪のアイゼンを持って行きましょう。

金剛山

金剛山

金剛山は、大阪府と奈良県の県境にある山で、標高が1,125mの山です。

大阪では唯一、標高が1,000mを超えている、最高峰の山となっています。

二百名山の一つであり、大阪からのアクセスがいいことから、多くの登山客が訪れる山です。

1,000mを超えている山ですが、登山道が整備されており、ロープウェイもあるので、比較的気軽に登れる山です。

高見山ほど積雪量はないため、天候によっては樹氷が見れないかもしれません。

雪の量が心配な時などは、金剛山のホームページを確認しましょう。金剛山のホームページにはライブカメラがあるので、雪の状況などを確認できます。

アイゼンが必要なのか、樹氷を見れるのか、ある程度想定して行けるので便利です。

金剛山はルートがたくさんありますが、おすすめは千早本道を通るルートです。標準的なコールタイムは登り2時間、下り1時間半のコースです。

金剛山麓「まつまさ」と「山の豆腐」に駐車場がありますので、そこからスタートします。

電車で来る場合は南海「河内長野駅」と近鉄「富田林駅」から金剛山の登山口までバスが出ています。

千早本道ルートでは、途中に千早城という、楠木正成が鎌倉幕府と戦った城があります。甲冑が置いてあったりするので、城に寄って行くのも面白いです。

このルートは道が整備されていますが、階段が多いため、階段が嫌いな方は別なルートから登ることをおすすめします。

ヤマプラから引用

https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/step1_planner.php?planid=792085

雪山は登山仲間と!

雪山は本当に美しいですが、その分危険も多いです。

したがって、一人で雪山に行くのは避けましょう。

近くの登山サークルや山岳会、最近ではアプリでも登山仲間を探すことができます。

ぜひこの機会に、登山仲間を増やして、雪山に挑戦してみましょう。