【2024年新作】業界最軽量!モンベルのチタンアルパインサーモボトルを徹底検証

水筒・ボトル

目次

チタンアルパインサーモボトルのスペックをチェック

筆者撮影

モンベルのアルパインサーモボトルシリーズに、業界最軽量との呼び声高い「チタンアルパインサーモボトル」が加わりました。

チタン製のボトルで、0.5Lで200gと従来の「アルパインサーモボトル」よりも37g軽くなっています。

チタンを使うとステンレスよりも価格が大幅に上がってしまいますが、お値段は7,370円と1万円を切る価格なんです。
ステンレス鋼の「アルパインサーモボトル」と比較しても3,000円の差なので、手が出しやすい価格設定です。

モンベルの注目商品である「チタンアルパインサーモボトル」のスペックを、「アルパインサーモボトル」と比較してチェックしてみます。

チタンアルパインサーモボトル0.5Lアルパインサーモボトル0.5L
価格7,370円4,400円
重量200g237g
保温効力(室温20℃±2℃)スタート時:95℃
6時間後:70℃以上
スタート時:95℃
6時間後:78℃以上
保冷効力(室温20℃±2℃)スタート時:4℃
6時間後:10℃以下
スタート時:4℃
6時間後:8℃以下
品番11341641134167

チタンアルパインサーモボトルのおすすめポイント3つ

圧倒的軽さ

筆者撮影

モンベルの「チタンアルパインサーモボトル」は、業界最軽量クラス200gの保温ボトルとして注目を浴びています。
モンベル以外のブランドの、コップ付き保温ボトルと比較してみましょう。

モンベル チタンアルパインサーモボトル200g
モンベル アルパインサーモボトル237g
THERMOS 真空断熱チタンボトル210g
シグ ジェムストーン290g
エスビット マジョリスバキュームフラスク374g
容量はすべて500ml

他ブランドと比較しても、モンベルの「チタンアルパインサーモボトル」が群を抜いて軽いことが分かります。
これだけ軽ければ、日帰り登山でお湯を持って行くのにも重さを気にせず気楽に持って行けます。

金属特有のニオイがしにくい

出典:Pixta(携帯ボトルの写真素材 [98563037] – PIXTA)

チタンは金属特有のニオイがしにくいのが特徴です。
そのためステンレスのボトルで金属のニオイが気になる方には、おすすめできます。

さらに耐食性が高く、錆びにくいのも特徴です。

「アルパインサーモボトル」にコーヒーやスポーツドリンクを入れてしまって、しっかりと内部を洗えていないと錆が発生する原因になります。

ですが耐食性に優れるチタンのおかげで、お湯や水以外の飲み物を入れても錆びにくく、長く使えるんです。

スタイリッシュな見た目

筆者撮影

「チタンアルパインサーモボトル」はチタンの質感が際立つ、スタイリッシュで高級感ある見た目になっています。

コップも黒色なので本体部分に馴染んでいて、山でもオフィスでも使えるデザインなんです。

モンベルのロゴは入っていますが、昨年までのモデルに比べると控えめになっています。

アウトドアでも普段使いでも、いつでも使いたい逸品に仕上がっています。

チタンアルパインサーモボトルの気になる点2つ

アルパインサーモボトルより保温・保冷効力は劣る

「チタンアルパインサーモボトル」は、「アルパインサーモボトル」に比べると保温・保冷効力は劣ります。

チタンアルパインサーモボトルアルパインサーモボトル
保温効力
(室温20℃±2℃)
スタート時:95℃
6時間後:70℃以上
スタート時:95℃
6時間後:78℃以上
保冷効力
(室温20℃±2℃)
スタート時:4℃
6時間後:10℃以下
スタート時:4℃
6時間後:8℃以下

この原因は熱伝導率の低さにあります。

ステンレス鋼の熱伝導率は約16W(m・K)で、チタンは21.9W(m・K)です。
数値が低ければ低いほど熱を逃がさず、保温・保冷効力に優れます。

モンベルの公式スペックによると、保温効力は6時間後で8℃の差が生じています。

日帰り登山であればさほど気になりません。
ですが長時間の行程や宿泊を伴う場合は、「アルパインサーモボトル」の方が保温効力が高いのでより安心でしょう。

容量が0.5Lしかない

筆者撮影

ステンレス鋼の「アルパインサーモボトル」は0.35L、0.5L、0.75L、0.9Lと4種類の容量がラインアップされています。
そのため自分の用途に合ったサイズを選べます。

ですが「チタンアルパインサーモボトル」は0.5Lしかサイズがありません。

0.5Lは行動中に水分補給で飲んで、山頂でコーヒー1杯が淹れられるかどうかの量です。

チタン自体の原料が高いのでコストを抑えるために、0.5Lより大きいものは作れなかったのかもしれません。

今後0.75Lや0.9Lなど大きい容量のボトルが出ることに期待したいところです。

チタンアルパインサーモボトルの保温効果を冬山で使って検証

筆者撮影

「チタンアルパインサーモボトル」のカタログスペックの保温効力は、室温20℃±2℃の環境下で測定されています。

実際のフィールドで使うとどうなのかが気になるところなので、1月末に兵庫県の六甲山、有馬氷瀑ルートで検証してきました。

寒波が来ていたこともあり、登山口の気温は0℃と低いです。

「チタンアルパインサーモボトル」以外に比較対象として、「アルパインサーモボトル0.75L」、スターバックスの保温ボトルも測定しています。

朝7時に沸かしたてのお湯を入れて5時間後に、まず測定しました。

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スターバックスの保温ボトルは36℃です。
飲み頃ではありますが、既にぬるくなっています。

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アルパインサーモボトルの0.75Lは50℃を優に超えています。
温度計の都合上、50℃までしか計測できませんが、触ってみても熱いレベルです。

筆者撮影

続いてチタンアルパインサーモボトルも、50℃以上超えています。
触ってみても「アルパインサーモボトル0.75L」と温かさは遜色なく、熱いと感じるほどです。

5時間後の時点ではあまり差は感じられませんでした。

筆者撮影

16時にゴールについて、再び計測しました。
この時点でお湯を入れて、9時間が経過しています。

スターバックスの保温ボトルは32℃と、さらに温度が下がっています。

筆者撮影

アルパインサーモボトルの0.75Lは、9時間後でも50℃を超えて、まだ熱いままです。
飲んでみても冷ましながら飲まないと、飲めないほどでした。

筆者撮影

チタンアルパインサーモボトルは47℃になっています。
ここでアルパインサーモボトルとの差が出てきました。

アルパインサーモボトルの正確な温度が分からない状態ですが、10℃近い差が生じています。

筆者撮影

24時間後の翌朝も測定しました。

スターバックスの保温ボトルは、20℃と完全に冷めてしまっています。

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アルパインサーモボトルの0.75Lは、44℃と冷めてきてはいますが、まだ温かいです。

まだ湯気も立ちます。

筆者撮影

チタンアルパインサーモボトルは、30℃になりました。

アルパインサーモボトルと比べて14℃の差が出ました。

もちろん容量に違いがあるので、0.75Lの方が容量の視点から考えても保温効力は高いです。
ですが24時間後に如実に差が現れました。

軽量性重視の場合はチタンアルパインサーモボトル、保温・保冷効力重視の場合はステンレス鋼のアルパインサーモボトルを選ぶのが良いでしょう。

まとめ

筆者撮影

モンベルの最新商品「チタンアルパインサーモボトル」を紹介しました。

業界最軽量は伊達でなく、持っていないかのような軽さです。

ですが保温・保冷効力に関してはステンレス鋼の「アルパインサーモボトル」には劣るので、自分の使用用途に合わせて選んでください。

軽量かつ、スタイリッシュでカッコいい見た目なので、山でもオフィスでも大活躍間違いなしの保温ボトルになっています。