モンベルからザックに付けるマルチポーチが新登場!
各アウトドアブランドから出ているザックのショルダーハーネスにつけるマルチポーチ。
そんなマルチポーチがついにモンベルから発売されました。
これまではスマートフォンが入るものだけだったのですが、スマートフォンだけでなくサングラスや日焼け止めも入るサイズの物が登場したんです。
2種類あるので、それぞれを徹底比較していきます。
今回は大きい方のLサイズで比較しますが、小さめのMサイズもラインアップされています。
アタッチャブルシンプルポーチL | アタッチャブルマルチポーチL | |
価格 | 3,410円 | 4,070円 |
サイズ | 高さ19×幅10×奥行5.5cm | 高さ19×幅10×奥行5.5cm |
容量 | 0.7L | 0.7L |
重量 | 66g | 96g |
色展開 | 2色 | 2色 |
品番 | 1133406 | 1133408 |
アタッチャブルシンプルポーチのおすすめポイント2つ
業界最軽量のマルチポーチ
モンベルのアタッチャブルシンプルポーチは、容量の割にとても軽いマルチポーチになっています。
他のアウトドアブランドが出しているものと比較してみましょう。
モンベル シンプルポーチL | パーゴワークス SNAP | ミレー ヴァリエポーチ | グレゴリー クイックパデッドケースM | |
容量 | 0.7L | 0.5L | 0.5L | 0.57L |
重量 | 66g | 75g | 120g | 65g |
各社0.5L前後の容量ですが、重量は一番軽いもので65g、一番重いもので120gとなっています。
モンベルのアタッチャブルシンプルポーチは0.7Lと大きいサイズながら、他3ブランドと比べて軽量になっているんです。
その軽さの秘密は使われている生地にあります。
他社は強度を持たせるために330dの厚手ナイロンを使用しているのに対して、モンベルは100dのバリスティックナイロン素材を使用しています。
バリスティックナイロンとは、従来のナイロン素材に比べて同重量であれば2倍の強度を誇る高強度のモンベル独自ナイロン素材です。
他社が330dと厚手の生地を使っているところ、モンベルは強度に優れるバリスティックナイロン素材を使うことで、軽さを実現しています。
シンプルな構造で邪魔になりにくい
アタッチャブルシンプルポーチは外側にポケットがないシンプルな構造になっています。
スマートフォンを外側のポケットに入れられないという欠点はありますが、岩場を通るときはこれが安心なんです。
外ポケットにスマートフォンを入れていると、ついつい岩場で中に収納するのを忘れてしまいます。
外に入れたままだと岩に当たってスマートフォンのカメラや画面に傷がついてしまったり、最悪の場合落としてしまって下にいる人にケガをさせてしまったりというリスクがあります。
またシンプルな構造ゆえ膨らみにくく、出っ張りが少ないので岩に引っ掛かって通過の邪魔にならないというのも利点です。
アタッチャブルマルチポーチのおすすめポイント2つ
中身が見やすい広い開口部
アタッチャブルマルチポーチはポーチのジッパーが下までガバッと開き、中身が見えやすく取り出しやすくなっています。
ガバッと開くと中身を落としてしまいそうですが、そこはさすがのモンベル。
中身が落ちないようにポーチの半分ぐらいの高さのスリーブが付いていて、荷物の落下を防いでくれます。
アタッチャブルシンプルポーチがポーチの半分までしか開かないのに対して、ガバッと開いてくれるので何がどこにあるのかは一目瞭然です。
パッド付きポケットでスマホを守る
アタッチャブルマルチポーチの内側にはクッション性のあるポケットが付いています。
スマートフォンやデジカメなどを衝撃から守ってくれるんです。
傷をつけたくない、落としたときの衝撃から守りたいものは内側のポケットに入れておくのがおすすめです。
2つのマルチポーチを登山で使って検証
アタッチャブルマルチポーチとアタッチャブルシンプルポーチを登山で実際に使って使い勝手を検証してきました。
まず収納力からチェックしていきます。
容量は同じ0.7Lですが、どれぐらい差が出るか確認しましょう。
まずはアタッチャブルシンプルポーチから。
写真ではiPhone8を入れていますが、iPhone11も一応入りました。
0.7Lの容量に、スマートフォン、モバイルバッテリー、ケーブル、サングラス、日焼け止め、ペン、メモ帳がおさまりました。
上から見るとすき間がなく、これ以上入れるのは難しいうえ、取り出すのも一苦労な状態です。
横から見ると厚みは約6cmになっています。
続いてアタッチャブルマルチポーチの収納力を確認します。
同じものを入れても同容量のアタッチャブルシンプルポーチよりも中身が見やすく、取り出しやすいです。
これは広い開口部のおかげです。
リップクリームや目薬などの細かい物ならまだまだ入ります。
500mlサイズのボトルも入ると嬉しいので、こちらもテストしていきます。
まずアタッチャブルシンプルポーチから。
ボトルはすっぽり入ります。
やや丸みを帯びた形状なので、ボトルのおさまりが良い印象です。
実際登山で使ってみても振れる感じはなく、安定感が高かったです。
ただボトルを入れてしまうと何も入らなくなってしまうので、その点は不便でした。
続いてアタッチャブルマルチポーチも確認します。
こちらもすっぽり入りますが、角ばった形状なのでシンプルポーチよりはおさまりが悪いように感じます。
またポーチ上部にマチがあるので、マチ部分がボトルに干渉して出し入れしにくいです。
ボトルを入れるとポーチ部分が前に大きく張り出します。
この張り出しが腕を前に出したときに当たって、かなり邪魔に感じました。
ボトルを入れるとメインの部分には物は入りませんが、外ポケットには何とかスマートフォンは入ります。
ですが出し入れはしにくかったです。
ボトルを入れるならどちらかと言うと、アタッチャブルシンプルポーチの方が使いやすいです。
ただボトルが飛び出さないように留めるゴムや紐は付いていないので、岩場など危険個所を通過する際はボトルを落とさないようにザックの中にしまいましょう。
アタッチャブルシンプルポーチの気になる点
開口部が狭いがゆえに中身が取り出しにくいのが気になります。
マルチポーチと同じ0.7Lの容量ですが、同じだけの物を入れるとパンパンになってしまいます。
あまり物を入れない人にとっては軽さも相まってちょうど良いですが、「すぐ手の届くところにできるだけ物を入れておきたい」という人にとっては使いにくいでしょう。
またアタッチャブルマルチポーチと共通の気になる点ですが、2本締めのベルトで留める下部のベルトが当たって痛く感じる可能性があります。
肋骨部分にずっと当たっている感覚はあるので、人によっては長時間付けていると痛みを感じる人はいるかもしれません。
アタッチャブルマルチポーチの気になる点
アタッチャブルマルチポーチは収納力の高さが魅力ですが、大きすぎる印象があります。
実際にザックに付けたサイズ感をアタッチャブルシンプルポーチと比較してみると、一回り大きく感じます。
小物を入れる場合はそこまで気になりませんが、ボトルを入れてしまうと前に張り出して腕を前に伸ばすと当たってしまうんです。
ボトルを入れるのは避けた方が無難でしょう。
またアタッチャブルシンプルポーチと共通しますが、2本締めのベルトでチェストベルトを挟んで留める仕様になっています。
チェストハーネスで留まっている状態なので、ザックを降ろして休憩をしている間に下にずり下がってきてしまいます。
休憩が終わってザックを背負いなおすたびにマルチポーチをセットし直す必要があるため、ここはかなり手間に感じました。
ポーチの上部にループがあるので、アクセサリーカラビナを使ってザックのループに通しておくとより使いやすくなります。
自分に合ったマルチポーチで登山を楽しもう!
モンベルの新商品アタッチャブルシンプルポーチとアタッチャブルマルチポーチを比較しました。
それぞれに良い点、使いにくい点があるので、自分の荷物の量に応じて選ぶのが良いでしょう。
サコッシュよりもすっきりと必要最低限の荷物をまとめることができるので、1つあればとても便利な逸品です。
自分にぴったりのマルチポーチを選んで、登山をより快適に楽しみましょう。