
Snow Peak(スノーピーク)は日本のアウトドアブランドとして登山客から根強い人気を誇っているアウトドアメーカーです。
スノーピークは、江戸時代から金物の町として有名な「新潟県三条市」に本社を置き、金物業から始まった会社です。
そのため、金物業で蓄積した高度な金属加工技術を応用し、ハードな環境に耐えることができる様々なアウトドア商品を販売しています。
本記事では、そんな大人気のメーカー、スノーピークから販売されている、「ギガパワーストーブオート」のスペックや使い勝手などのレビューを紹介します。
携帯性抜群!ギガパワーストーブオートのスペック!
ギガパワーストーブは、高性能で人気のスノーピークから販売されているシングルバーナーです。
ここでは、ギガパワーストーブのスペックや強みと弱みを紹介します。
ギガパワーストーブオートとは?
スノーピークは、多くのバーナーを販売していますが、ギガパワーストーブはスノーピークが発売した最初の燃焼器具で、ガスバーナーの中で最安のモデルとなっています。
スノーピークの商品には、「ギガパワーストーブ」と「ギガパワーストーブ オート」があります。
2つの商品の違いはイグナイター(着火装置)が付いているかいないかの違いです。
ギガパワーストーブは着火装置が付いていないので点火の際には別でライターやチャッカマンを用意しなければいけません。
スノーピークが販売している価格(税別)ではイグナイターが付いているかどうかで1,400円の違いがあります。
この価格差をどう捉えるかですが、筆者はイグナイター付きのものをおすすめします。
登山の際ライターを探す出すのは意外と面倒ですし手袋をしている場合は外したりするのも面倒です。
その点、イグナイター付きの物であれば手袋をつけたままパッと着火できるので1,400円以上の価値はあると思います。
ギガパワーストーブの強みはデザインと携帯性!
ギガパワーストーブの最大の特徴はそのデザインと携帯性です。
「胸ポケットに入るガスバーナー」をコンセプトに開発されたこのバーナーは、コンパクト性にこだわっています。
そのため、幅45×奥行37×高さ82mmという大きさで、専用のケースに入れても手のひらに収まってしまうほどの大きさです。
ちなみに、イグナイターが付いていない方でも幅44×奥行35×高さ82mmなので大きさはほとんど変わりません。

重量も90gと胸ポケットに入れても違和感がない重さです。
当時最軽量だったこのバーナーはゴトクを開いた時の独特の形が人気を博し発売当時の1998年にはグッドデザイン賞を受賞しています。

そのため、発売から20年以上が経過した今でも、スノーピークのラインナップから外れることない、人気商品となっています。
燃焼力は並みの実力、弱い防風性能はオプションパーツで補完!

ギガパワーストーブの燃焼出力は、2,500kcal/hです。
一般的に、燃焼出力は2,500kcal/hあれば、1Lの水を5分程度で沸かすことができると言われているので、その火力は可もなく不可もなくという実力です。
しかし、山頂などは気温が低いことが多いです。冬の登山は特に気温が零下になることもあるため、この火力では火力不足を感じます。
また、ギガパワーストーブは構造上、ゴトクとバーナーが離れていて、ゴトクも風が通り抜けやすいデザインです。
そのため、風が吹いた場合、風が吹き抜けてしまうため大部分の炎が流れてしまい、火力はさらに弱くなってしまいます。
山頂は風が強いことも多いので、この防風性の弱さは致命的です。
一般的なウインドスクリーンで風を防ぐこともできますが、スノーピークからは防風性能を高めるために、専用のオプションパーツが販売されています。
円形の形をしている「ウインドスクリーンGP008」は、下から風が吹き上がるのを抑え、外円がへりにになっているため、横から風が通り抜けるのも抑えてくれます。


風がある時はもちろんですが、風がない時でも燃焼効率をあげる効果があるので便利です。
ギガパワーストーブはかなり風に弱いため、購入の際はこのオプションパーツかウインドスクリーンも必要になると考えておきましょう。

ギガパワーストーブオートはこんな人におすすめ!
以上のことから、ギガパワーストーブオートはこんな方におすすめの商品です。
- 登山はするが、比較的暖かい時期しか登らない方
- 初めて購入するバーナーとして、安いバーナーが欲しい方
- ソロでの登山を想定していて、軽量ギアにこだわりたい方
コンパクト性、デザイン性、価格の面で優れているギガパワーストーブオートは、バーナー初心者の方におすすめのバーナーです。
ぜひこのガスバーナーを使って、より幅広い登山の楽しみ方を経験してみてください。