【ワークマンvsモンベル】メリノウールインナーは登山で使えるのか徹底検証

ウェア・服

メリノウールはメリノ種という羊の毛の事で、保温性、殺菌能力(防臭効果)、通気性、肌触りの良さが優れており、アウトドアでは厳しい環境の中で数日に渡って登山する事もあるため重宝されています。

高性能ながら値段も高くなってしまうのが世の常なのですが、安価で高品質なワークマンから登山でも利用できるメリノウールのインナーが発売されており、大手モンベルのメリノウールと比較検証してみました!

登山で使えるコスパ最強メリノウールインナーは?

ワークマン メリノウール長袖ラウンドネックシャツ

出典:ワークマン公式サイト(LI001 レディースメリノウール長袖ラウンドネックシャツ | ワークマン公式オンラインストア (workman.jp))

ワークマンのメリノウールインナーはメリノウールの中でも高品質レベルのスーパーエクストラファインメリノウールを100%使用しています。

それにも関わらずお値段は¥1,900なんです。

男性用と女性用で厚みのラインアップが異なり男性用は薄手のみ、女性用は中厚手のみになっています。

写真は女性用ですが、男性用も同じく¥1,900で販売されています。

モンベル スーパーメリノウールL.W.ラウンドネックシャツ

出典:モンベル公式サイト(モンベル | オンラインショップ | スーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ Women’s (montbell.jp))

モンベルのメリノウールインナーもワークマンと同じく高品質レベルのスーパーエクストラファインメリノウールを使用しています。

さらにその中でも縮れが多く、一般的なメリノウールよりも繊維長が約15%長いマルチクリンプウールが使用されているんです。

これによりチクチク感が少なく、抜群のストレッチ性が生まれます。

またワークマンと違いメリノウールを85%、ポリエステルを15%使用したハイブリッドタイプになっています。

厚みは男性女性とも薄手・中厚手・厚手の3つのラインアップが展開されており、使用シーンや代謝レベルによって選ぶことができるんです。

モンベルvsワークマン メリノウールインナーを徹底比較

ストレッチ性

筆者撮影

ワークマンからチェックしていきます。

横方向への伸びがいいです。

どこまでも伸びていくような感じがしますね。

タテ方向のストレッチはヨコ方向と比べると若干弱いです。

筆者撮影

続いてモンベルもチェックします。

ヨコ方向に良く伸びますね。

タテ方向の伸びはワークマンと同じく弱い感じがします。

縮れの多いマルチクリンプウールを使用しているためか、ワークマンよりも引っ張った後の戻りが良いです。

この戻りの良さが着た時のフィット感を生んでくれそうです。

サイズ感

身長163cm女性でワークマン、モンベルともMサイズを着用しています。

筆者撮影

モンベルのメリノウールインナーの方がフィット感が高いです。

対してワークマンはゆったりした着心地になっており、締め付け感は少な目です。

筆者撮影

丈感を比較してみるとモンベルの方が長いですね。

しっかり伸ばすと腰骨が隠れるぐらいの長さがあります。

一方ワークマンは短めの丈で、裾がちょうど腰骨の位置ぐらいにきています。

チクチク感

ワークマンもモンベルも買ってすぐの状態で着てみました。

どちらもウール特有のチクチク感は多少感じます。

1回洗濯して着てみましたが、ワークマンはチクチク感をあまり感じなくなりました。

対してモンベルは着始めはやはりチクチク感を感じます。

ですが着てしばらくするとあまり気にならなくはなりました。

モンベルのメリノウールインナーの方が身体にフィットする作りになっているためか、チクチク感は感じやすそうです。

速乾性

ウールの欠点でもある「乾きにくい」という点を検証していきます。

モンベルのメリノウールインナーはウールの弱点である乾きの遅さを補うために、速乾性に優れるポリエステルを混紡しています。

ポリエステル混のモンベルとメリノウール100%のワークマンとではどちらが早く乾くのかを見てみましょう。

10分間水に浸けたインナーを手で絞り、吊るした状態で検証します。

  • 1時間後

特に変化はありません

  • 1時間半後

モンベルもワークマンもボディ部分は少し乾いてきました。
ですが、触るとかなりヒンヤリしているため着られる状態ではありません。

  • 3時間後

モンベルは袖の部分はまだ少し濡れていますが、ボディ部分は着ても問題ないぐらいには乾いてきました。
一方ワークマンはまだ全体がしっとりとしています。

  • 4時間後

モンベルは完全に乾きました。着てもまったく問題ないです。
ワークマンは3時間後の乾き具合とあまり変化は見られません。

  • 5時間半後

ここでワークマンも完全に乾きました。

速乾性はやはりポリエステルを混紡しているモンベルの方が高いですね。

比較表

山で使えるのか実際に登って検証

筆者撮影

気温0℃の雪山で検証してきました。

モンベル スーパーメリノウールL.W.ラウンドネックシャツ

使用して感じたこと

フィット感が高いため身体が包まれているような感覚があり、安心感がありました。

着始めは少しチクチク感がありますが、動き始めるとあまり気にならなかったです。

汗をかいてすぐはややヒンヤリ感はありましたが、すぐにヒンヤリ感は解消されます。

山頂はかなり風も強く寒かったですが、ハイクアップ中汗をかいたにも関わらず、汗冷えをしたという感じは全くなかったです。

またインナーの丈が長く腰回りを覆ってくれるため、体幹部分を温かく保つことができました。

気になるところ

  • 数回洗ってもチクチク感がある
  • 汗をかいてすぐは若干肌面がヒンヤリする

おすすめの人

  • 冬のアクティビティで動く→長時間じっとするなどの行動を繰り返す人
  • フィット感の高いインナーが好みの人
  • シーンに応じて厚みを選びたい人

ワークマン メリノウール長袖ラウンドネックシャツ

使用して感じたこと

チクチク感はモンベルのものに比べて少ないので、袖を通したばかりの時はワークマンの方が着心地は良いように感じます。

ですが丈が短いのとゆったりシルエットというのが仇になり、雪山では寒さを感じました。

腕部分はボディ部分よりもフィット感が高いため比較的温かいのですが、肝心のボディ部分がインナーと肌面の間にすき間があるため、保温性を感じにくかったです。

汗冷えはしませんでしたが抜群に保温性が高いわけでもないので、低山であっても雪のついた山での使用は向かない感じがします。

気になるところ

  • 丈が短いため、腰回りが寒く感じる
  • ゆったりめのため、山だとあまり保温性を感じにくい

おすすめの人

  • 普段着メインでメリノウールインナーを使いたい人
  • 雪が積もらないレベルの低山登山を楽しむ人
  • 締め付け感の少ないインナーが好きな人

冬の登山はメリノウールインナーで楽しもう

筆者撮影

コスパ最強のワークマンと機能性抜群のモンベルのメリノウールインナーを比較しました。

冬の登山だけでなく日常生活でも大活躍してくれるアイテムなので、好みの着心地や使用シーンに応じて選んでみてください。

あなたの冬の登山をより快適にしてくれること間違いなしです。