【日帰り登山】西丹沢の沢登り:モロクボ沢から善六山へ

関東甲信

日帰りで楽しめる沢を豊富に有し、初級者から中級者まで沢登りが楽しめる丹沢。

丹沢の西部にある西丹沢には、見応えのある滝に癒やされ、穏やかな渓相の沢がいくつかあります。

今回は初級者の方におすすめのモロクボ沢をご紹介します。

モロクボ沢とは

西丹沢にある中川川の支流がモロクボ沢です。

沢登りといえば、一般的な登山と異なりアクセスが容易ではない場所が多い中、入渓点までの大半は明瞭な道を利用できることをはじめ、序盤のモロクボ沢大滝を越えれば困難な滝は少なく、癒やしの沢登りが待っています。

沢登りのグレードは1級と初級者向け。沢登りの経験が浅い方なら、経験豊富な方に教えてもらいながら沢登りの魅力を味わうにはうってつけの沢です。

モロクボ沢大滝を目にした時のダイナミックさと、それに挑む自分。大滝を越えた後、自然と戯れるように遡行できる時間は、きっと「沢登りって楽しい!」と感じていただけることでしょう。

今回のおすすめルート

西丹沢エリアで有名な登山口、西丹沢ビジターセンターをスタートし、モロクボ沢を遡行します。

遡行後、善六山へ詰め上がったら畦ヶ丸登山道に合流し、西丹沢ビジターセンターに戻ります。

モロクボ沢のハイライトを楽しんで下山する、沢登りとしてはお手軽なルートです。

1日のんびりと沢を楽しむも良し、他の沢と組み合わせて困難なルートに挑戦するも良し、サクッと楽しんで下山するも良しと、多彩なルートを組むことも可能です。

※一般登山道をほとんど利用しない沢登りのルートです。必ず専用の装備や登攀技術、ルートファインディングなどを身につけ、経験者の方と同行しましょう。

アクセスとトイレ

アクセスは公共交通機関・またはマイカーで西丹沢ビジターセンターに向かいます。

公共交通機関は、JR御殿場線松田駅・小田急線新松田駅より西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗り、終点で下車します。

御殿場線松田駅と小田急線新松田駅は至近距離にあり、どちらからでも同バス停にアクセスできます。

マイカーは西丹沢ビジターセンターに駐車スペースがありますが、土日はすぐに埋まってしまうことが多く、その場合は1km弱離れた駐車スペースに駐めます。

西丹沢ビジターセンターから用木沢出合を過ぎ、加入道山との分岐点をモロクボ沢方面に向かい、堰堤を幾つか越えたところが入渓点です。

トイレは西丹沢ビジターセンターを利用できます。

行程

コースタイム体力レベル技術レベル
5時間★★☆☆★★★★
Yamarii登山グレーディング

西丹沢ビジターセンターをスタートします。

大室山・加入道山方面に進むと見えてくるゲート。横を通って先へ進みます。

加入道山方面との分岐。ここを左へ。
水流が聞こえ、沢登りを始まりを予感させます。
入渓します。
遡行すると水流の音が変わり、奥へと進むとモロクボ沢大滝が姿を現します。

ダイナミックな音と共に流れ落ちる水に、ただただ惹かれます。

大滝の直登は難しいので、右岸(滝を正面にして左手)を高巻きます。

ここが本ルートの核心部。足場をホールドやスタンスを確認しながら確実に登っていきます。

大滝に目を向けたところ。横目で見ても惚れ惚れします。

大滝の落口に着きました。吸い込まれそうなのであまり近づかないように。

大滝以降はご褒美ルート。難しい滝はなく水流を浴びながら戯れるように進みます。

時間を忘れてしまいます。
卵岩が見えてきたらここで遡行終了。沢登りの装備を外して一般登山装備に切り替えます。
地形図を見ながら善六山への尾根を詰めていきます。
尾根を詰めると広い場所に出ます。このあたりが善六山です。
ようく見ると・・・。
標識があります。
善六山からの眺望。
善六山を過ぎたら、畦ヶ丸方面の登山道に合流し、西丹沢ビジターセンターを目指します。

登山道は沢登りのルートと違って整備された道なので、とても歩きやすいです。

登山道も沢沿いで涼しいです。
橋を渡ったら西丹沢ビジターセンターです。

モロクボ沢で沢登りを楽しもう

いかがでしたか。

見応えのある大滝と水流を戯れるように進めるモロクボ沢は、沢登りの魅力を味わうのにおすすめです。

ぜひ足を運んで、丹沢の沢を存分に遊び尽くしてください。