【触らなくても危険】梅雨と夏の登山にはチャドクガに注意!刺されたらどうなる?どうする?

登山の安全

チャドクガは毒のある蛾の幼虫(毛虫)であり、厄介なのが触らなくても近くにいるだけでさされてしまい、長期間かゆみやかぶれ、腫れが続くやっかいな毛虫となっています。

そんな毛虫に刺されないように少しでも対応できるようにしておきたいですよね。

目次

チャドクガはどこにる?

椿についたチャドクガ

チャドクガは北海道以外に広く生息しており、ツバキ科の植物を食べるため、公園や庭などに椿があったり近くにお茶畑がある場合は注意が必要です。

チャドクガの幼虫は黄色や赤褐色に近い色をしており、黒い斑点が見える肉眼で白くて長い毛が見えます。

また生息期間4月から10月と雪のない時期であれば生息でき、梅雨や雨の多い時期には大量発生する傾向にあります。チャドクガは集団で生息しており、大量に葉を食べるため木を枯らしてしまう事も珍しくありません。

どうやって刺される?

チャドクガが厄介なのが触らなくても、近くにいるだけで刺されてしまう可能性があることです。実際殆どのケースで「いつ刺されたのかわからない」という状況なのです。

そして、毛虫の状態だけでなく卵、成虫においても生涯を通じて毒針を持ち続けるため死んでいる状態でも毒針の効果が続きます。

チャドクガには目視できる毛があり、目視できる毛自体に危険性は低いのですがチャドクガの体に肉眼では見えない毒針があり風にのって皮膚に刺さります。木の下を通過しただけで刺されるという事もあります。

集団で生息している事と、毒針が0.1mmと非常に小さいため長袖を着ていても貫通し気づかないうちに刺されていたという事も珍しくありません。

本当に厄介ですよね…

もし、登山で見かけた場合はレインウェアが有効です。

刺されたらどうなる?

チャドクガの毒針に触れると数時間で強い痒み、かぶれが発症し長ければ半年以上続く場合もあります。

治療なしでは耐えられない痒みから、かきむしり炎症が全身に広がり、ただれたり、傷が遺る事もあるため速やかに皮膚科の受診が必要となります。

また衣服などにも付着しているため同居している方にも被害がでる事もあります。

一度刺されると抗体ができることから2回目移行は強い症状となる事もありますがハチのように劇症化する事は少なく、その結果「毛虫に刺されただけ」と甘く見ていると寝ている間にショック状態になる事もあるので通院は必須となります。

応急処置はどうする?

腫れている肌をまずは丁寧に時間をかけて洗います。

洗う際に手でゴシゴシとすると、その手も毒針に刺されるため流すだけにします。

市販薬

すぐに皮膚科に通院できない場合はステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬軟膏が有効ですが、効果は一時的なため必ず通院しましょう。

着ていた衣服は絶対に洗濯機で洗わない

チャドクガの毒針は非常に細かいため、洗濯機で取れないだけでなく一緒に洗った衣服にも毒針が付くリスクが高いので洗濯機で洗うことはやめましょう。

手間ですがガムテープなどで衣服についた毒針を丁寧に取るか、お湯などで対応しましょう。

お湯で洗う、流す

チャドクガの毒は熱に弱い性質のため50度以上のお湯を服全体にしっかりかけるか、スチームアイロンを使うことで無毒化することができます。

シャワーなどで勢いよくかけると毒針が飛び散るため気をつけてください。

身近にいたらどうする?

チャドクガの卵

まずは近づかないことが重要です。

公園などの公共の場であれば、市役所に通報することで対処していただけることも多いです。

専用の薬品で駆除はできるのですが、予防はできないため秋や冬の時期に産み付けられる卵から駆除し続ける必要があります。

駆除するなら卵の状態で

毛虫の状態で駆除するのは専門の業者に依頼するのが無難でしょう。枝を切ろうとすると興奮して集団で動き出すため毒針の被害に合うことがあります。

卵も毛玉に覆われているのですが生涯通じて毒があるため、レインウェアやビニール袋を使って無風状態で駆除する必要があります。

これから椿を植えようと考えている方は高確率でチャドクガの被害には合うのでご注意ください…

まとめ

チャドクガの毒針は風に乗ってく事や、毒針が非常に小さく長袖も貫通してしまうことから予防が難しいのが実情です。

しかしながら、もし見かけたら近づかない事、刺された場合に適切な対応をすることで被害を最小に抑えることができるので是非知っておきましょう!