東京西部に位置する標高599mの高尾山は、年間約300万人ともいわれる入山者数を誇り、ハイカーには人気の高いエリアとなっています。
秋も徐々に深まる高尾山に登ってきましたので、紅葉シーズンを控えた最新のハイキングコース状況をご紹介いたします。
コース概要
高尾山には複数のハイキングルートがあります。
ハイキングルートにはそれぞれ名称がついており、メインルートとなる1号路、山麓と山頂を結ぶ「6号路」「稲荷山コース」、中腹と山頂を結ぶ「3号路」「4号路」、環状コースの「2号路」「5号路」などバリエーションに富んでいるのが特徴です。
高尾山のアクセスは?
電車・バス
電車でのアクセスが非常に便利です。
新宿駅から京王電鉄で約1時間、電車の本数も多く、終点の高尾山口駅からそのまま登山を開始することができます。
【京王電鉄サイト】Mt.TAKAO号 | 【公式サイト】京王ライナー (keio.co.jp)
マイカー
圏央道「高尾山IC」より約5分。高尾山口周辺には有料駐車場が設けられています。
交通アクセス | 高尾登山電鉄公式サイト (takaotozan.co.jp)
ケーブルカー&リフト
山麓から中腹までの区間は、高尾山ケーブルカー・リフトも運行されています。
ケーブルカー・リフト | 高尾登山電鉄公式サイト (takaotozan.co.jp)
メンバーの体力・体調に合わせて行程を組むことが可能です。
高尾山紅葉、2022年の状況は?
高尾山の紅葉ピークは11月中旬~12月上旬となります。
場所 | 標高 | 紅葉の状況 |
---|---|---|
高尾山頂 | 599m | 一部のカエデでうっすら |
高尾山駅 | 約480m | 一部のカエデでうっすら |
高尾山口 | 約200m | 青葉 |
取材日は紅葉ピークの約1か月前となりますが、まだまだ青葉が多いようです。
コース紹介
今回は、メインコースである1号路の混雑を避けながら、6号路→琵琶滝コース→2・4号路を経由しながら山頂を目指します。
高尾山ケーブル駅を尻目に、まずは6号路方面へと進んでいきます。
取材日は平日ですが、それでもケーブルカーからは多くのハイカーがおりてきます。ハイシーズンには1時間以上の待ち時間が生じる屈指の人気区間です。
6号路は沢沿いの静かなルートとなります。
ところどころで水がしみだしているため、シューズは防水・撥水機能があるものがあると安心です。
琵琶滝付近で6号路を外れ、琵琶滝コースを1号路方面に進んでいきます。
ここから登りの傾斜がきつくなります。
1号路と交差するポイント(高尾山ケーブル山頂駅付近)までの約30分は辛抱どころになります。
もちろん舗装されていない山道です。特に下りの場合は、スリップによる転倒に注意です。
ハイカーの声が聞こえてくると、間もなく賑わう1号路と交差します。
交差ポイントは都心方向の展望に優れており、休憩用のベンチや水道、茶屋も設置されています。
近くにはケーブルカー/リフトの山上駅もあるため、体調がすぐれない場合はエスケープすることも可能です。
ここから1号路経由で山頂を目指すことも可能ですが、今回は高尾山の中腹を環状に結ぶ2号路を進みます。
ハイキングコースにはわかりやすい看板(ルートマップ)が多くありますが、2号路は意外とアップダウンがあります。
10分ほど2号路を歩くと、今度は4号路と交わります。
4号路途中のつり橋はコースの見どころとなりますが、紅葉はまだまだ先のようでした。
丸太階段やつまずきやすい木の根に注意しながら1時間弱登ると、視界が開け高尾山頂に到着です。
山頂付近の紅葉も徐々に始まっています。
奥高尾・小仏城山方面に少し進んでみることにします。
一旦山頂から下り、5分ほど登り返すと紅葉の名所「もみじ台」に到着します。
まだまだ青葉が茂っていましたが、11月以降の奥高尾方面では美しい紅葉を楽しむことができます。
紅葉にはまだ早く、今日は時間も遅くなってしまったので1号路から下山することにします。
1号路は全線が舗装されており、途中には売店や薬王院といった見どころが豊富なメインルートですが、ピーク時には非常に混雑するコースです。
秋は日没も早く、木々の生い茂る山中は市街地に比べて早く暗くなりがちです。
街灯は薬王院~ケーブルカー山頂駅間の一部に設置されているのみで、その他の場所は日没=暗闇となってしまいます。
登山用のヘッドライトはスマートフォンよりも明るく、両手もふさがないため必須のツールとなります。
山頂から舗装された山道を下ること約1時間、土産物店の明かりが見えるようになると高尾山口に戻ってきます。
下山後
都心から至近の山域だけあって、登山口周辺には数多くのショップや飲食店、入浴施設が備わっています。
高尾山ハイキング後には、山をともにした仲間との距離を縮めることもできることでしょう。
おわりに
以上、人気のエリアとなる高尾山の情報をまとめていきました。
これからの季節は、都市部近郊の山々でも徐々に秋色に染まってくる季節となります。
皆様も是非、暖かい格好で錦秋の高尾ハイキングを計画されてみてはいかがでしょうか。