【2023春夏最新】ワークマンのメリノウール混Tシャツを登山で使ってレビュー

ウェア・服

目次

ワークマンからメリノウール混Tシャツが登場

出典:ワークマン(1460 メリノウールMIX(ミックス)3Dポケット半袖Tシャツ | ワークマン公式オンラインストア (workman.jp))

ワークマンから春夏の登山に最適なTシャツが発売されました。

その名も「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」です。

メリノウールの中でも高品質なエクストラファインメリノウールを使用しているにも関わらず、1,500円という破格の値段です。

とは言え、アウトドアブランドではないワークマンが出している商品なので、実際に登山で使えるのか疑問でもあります。

実際に登山で使って検証してみます。

価格1,500円(税込み)
混率本体:ポリエステル90%, ウール10%
リブ部分:ポリエステル95%, ポリウレタン5%
ポケット部分:ナイロン100%
サイズ展開S, M, L, LL, 3L
※Sサイズは3色のみ展開あり
色展開5色
品番1460

ワークマンのメリノウール混Tシャツおすすポイント3つ

登山で使いやすい混率

筆者撮影

ワークマンの「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」の混率は、ポリエステル90%とウールが10%の混紡になっています。

ポリエステルとウールを混紡することによって、お互いのデメリットを補完しあいます。

メリットデメリット
ポリエステル・吸水速乾性に優れる
・耐久性がある
・大量に汗をかくとベタツキを感じる
・汗のニオイが残る
ウール・濡れると乾きにくい
・合成繊維より耐久性に劣る
・汗で濡れても身体に冷えを伝えずらい
・天然の防臭作用がある

ウール100%のものよりも速乾性に優れ、ポリエステル100%のものよりも汗冷えしにくく、ニオイもしにくくなります。

アウトドアブランドのウール混のTシャツに比べれば、メリノウールの混率は少ないです。

ですがポリエステルリッチな混率になっているので、汗かきの方や低山ハイクをメインにされる方であれば、ワークマンのTシャツの方が吸水性に優れるためおすすめです。

収納力抜群のポケット

筆者撮影

「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」は胸部分にポケットが付いています。

マチがあって、やや立体的なポケットになっています。

スマートフォンも入りますし、コンパスなどすぐに取り出したいものを入れておくのにぴったりです。

筆者撮影

ポケットの下にはD環が付いているため、一時的にサングラスを掛けておくような使い方もできます。

カラビナを使えば、コンパスなどを掛けておくことも可能です。

手持ちの服に合わせやすい色展開

出典:ワークマン((1460 メリノウールMIX(ミックス)3Dポケット半袖Tシャツ | ワークマン公式オンラインストア (workman.jp)))

ワークマンのTシャツと言えば、蛍光色などの派手な色が多いイメージがあります。

ですが「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」は、落ち着いたカラー展開になっています。

登山のどんな服にも合わせやすいですし、下山後に着る服としてもおすすめです。

筆者撮影

メリノウールが入っていることによって、杢調の見え方になっています。

ポリエステル100%だと光沢感があるので、スポーツテイストが強く出てしまったり、安っぽく見えることもあります。

ですが杢調の見え方のおかげで光沢が少なく、スポーツテイストを抑えた生地感になっているんです。

ワークマンのメリノウール混Tシャツの気になる点3つ

首元のリブ素材が弱い

筆者撮影

首元のリブには伸縮性を出すためにポリウレタンが5%使用されています。

よく伸びますが、引っ張ったときの返りが弱い印象です。

モンベルの代表的なTシャツである「wickron Tシャツ」と比べてみると、ワークマンの方が伸びが良いのは分かります。

ですが実際に引っ張ってみると、伸びすぎているとも取れます。

アウトドアブランドのTシャツに比べると、首元がよれてしまうのが早そうです。

また毛玉もできやすそうな素材になっています。

筆者撮影

実際にベルクロでこすってみると、2回擦っただけでも毛羽立ちができてしまいました。

メリノウールを使って1,500円という安さですが、耐久性は値段なりのようです。

1シーズンの使用と割り切ってしまえば、登山でも気にせずガシガシ使えます。

ポケットの切り替えしが目立つ

筆者撮影

「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」は胸部分にポケットが付いています。

ですがこのポケットはTシャツの本体部分と色が違うんです。

ポケットの色自体も比較的落ち着いた色選定になっています。

ですがボディ部分とまったく違う色なので、ポケット部分の主張が強くなります。

このポケットの主張は好き嫌いが分かれる部分でしょう。

「ポケットが目立つのが嫌」と言う方は、ブラックやグレーを選ぶのがおすすめです。

ブラックはポケットの色も同じブラックで、グレーは同系色のグレーの色になっています。

毛玉ができやすい

筆者撮影

先ほどリブ部分に毛玉ができやすいと説明しましたが、本体部分も毛玉ができやすいです。

動画を見てもらうと一目瞭然ですが、数回擦っただけで毛羽立ちができています。

擦っている時点で引っ掛かりを感じ、繊維が絡まっていました。

ポリエステル100%であれば糸の表面の凹凸がないため、繊維同士が絡みにくく、毛玉もできにくいです。

ですがこのTシャツに10%入っているウールの繊維は、元々短い繊維だったものを撚って糸にしたものです。

ポリエステルの糸に比べると繊維自体に凹凸があるため、生地にしたときに短い繊維が出てしまいます。

その出ている繊維が絡み合うことによって、毛玉ができてしまうんです。

リブ部分も本体部分も摩擦強度は低いため、ザックで擦れる肩や脇は毛玉ができやすいでしょう。

吸水性をテスト

Tシャツなので吸水性が高いと嬉しいです。

水を吸うのかどうかテストしてみます。

筆者撮影

水を垂らしてみたところ、吸水性がとても高いわけではありません。

吸水と言うよりも、垂らした瞬間は撥水しているようにも見えます。

ウールは羊から取れるものなので、油分を含んでいます。

そのためウールの繊維自体が天然の撥水性を備えていることで、水を弾いてしまっているのかもしれません。

水は徐々に吸い込まれていきますが、ポリエステル100%のTシャツに比べると吸水性と拡散性は劣ります。

実際に山で着てみてレビュー

筆者撮影

ワークマンの「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」を実際に山で着て検証します。

サイズ感としては身長163cmでMサイズを着用しましたが、丈、胴回りともに大きい印象です。

作りとしても身幅が大きいように感じます。

丈はお尻が隠れるぐらいの長さになっています。

女性や細身の男性が着ると、オーバーサイズなシルエットになります。

筆者撮影

3月末に兵庫県の六甲山を歩いてテストしてきました。

よく晴れていて気温は20℃近くまで上がり、歩いている間は半袖でも問題ないようなコンディションです。

筆者は体質的に暑がりということもあり、じんわりと汗ばむ陽気でした。

目的地に着くころには結構汗をかいていましたが、Tシャツを触ってみてもヒンヤリ感は感じませんでした。

肌面のベタツキはなく、汗ジミもポリエステル100%のTシャツに比べると目立ちにくい印象です。

ウールが入っていますが、ポリエステルが90%入っていることもあって乾きが早かったです。

下山後もそのまま着用していましたが、汗のニオイもあまり気になりませんでした。

筆者は普段ポリエステル100%のTシャツを着て登山していますが、下山後はやはり汗のニオイが少なからずします。

ですがウールの防臭機能のおかげでニオイが抑えられたことが、体感的に実感できました。

身幅が広く大き目の作りなので、風の強い山頂や稜線上ではバタつきが気になるかもしれません。

他にも首元のリブの伸びや、生地の毛玉のできやすさも気になるところです。

ですが1500円という値段を感じさせないほど着心地が良いTシャツでした。

夏山登山を始める方にはピッタリのTシャツだと感じます。

また岩で擦れが気になるクライミングでも、おすすめです。

毛玉にはなりやすいですが、1500円と割り切ってしまえば気にせずガシガシ使えます。

汗冷えもしにくいので、ビレイ中に身体が冷えるのも防いでくれるでしょう。

ワークマンのメリノウール混Tシャツは夏山登山に最適

筆者撮影

ワークマンの「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」は、ポリエステルとウールの良いところを併せ持つTシャツに仕上がっていました。

実際に登山で着てもベタツキが少なく、汗冷えもしにくい素材であることが検証できました。

夏の日帰り登山はもちろん、ウールの防臭機能もあるため小屋泊やテント泊の登山でもおすすめです。

ワークマンの「メリノウールMIX 3Dポケット半袖Tシャツ」で夏の登山を楽しみましょう。