【日帰り登山】畦ヶ丸:丹沢の渓谷を愛でながら歩く静かな登山

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山紹介

関東を代表する山域である丹沢。複雑な地形が作り上げる数多の沢は丹沢の名の由来とされ、渓谷は人々の心を癒やし、山中にある美しさをダイレクトに表現することで、丹沢の人気の一因ともなっています。

今回は山深い渓を歩いて山頂を目指す、西丹沢の畦ヶ丸をご紹介します。

目次

畦ヶ丸とは

標高1,292m、丹沢西部の山は、山域の中でも経験者向きの山が多い中、畦ヶ丸は体力的な難所が少なく、登りやすい山として登山者に人気があります。

山の奥深く、渓谷と森林の果てにたどり着く山頂は静かで趣があり、山頂から至近距離にある畦ヶ丸避難小屋の佇まいも相まって、畦ヶ丸が持つ秘境感が際立ちます。

登山ルートは幾つかあり、最も登山者が多い西丹沢ビジターセンターからのルートを筆頭に、季節ごとに丹沢の自然をゆっくり愛でられます。

筆者は1年を通して畦ヶ丸とその周辺の山を登っていますが、挑戦的な登山ではなく、ふらりと山を歩きたい時に思いつくのが畦ヶ丸で、単独でも友人ともよく登っています。畦ヶ丸は山で過ごすことの喜びに満たされながら歩ける貴重な山頂です。

今回のおすすめルート

今回は南東部にある大滝バス停をスタートし、大滝沢をはじめとした渓谷を通りながら山頂を目指すルートをご紹介します。

序盤はゆっくりと標高を上げていきます。沢の水流を聴き、心踊りながら歩ける最高の時間です。

休憩地である一軒家避難小屋は、山深い雰囲気漂う、沢の分岐点に位置する避難小屋。ここで行動食を補給したり身体を少し休めたら、畦ヶ丸登山の後半に入ります。

一軒家避難小屋以降も沢は続き、秘境感が増していきます。都心から程近い神奈川県の山とは思えない世界に浸れるのが、畦ヶ丸登山の魅力です。

沢を終え大滝峠上以降は静かな登山道となり、丹沢らしい樹林帯を登り切ると、ひっそりと佇む畦ヶ丸避難小屋と、5分ほど登り返せば畦ヶ丸山頂です。

山頂の眺望こそありませんが、古くからこの地に在り続ける丹沢の自然に没入できる登山こそ、畦ヶ丸登山が長く登山者に親しまれる所以です。

駐車場とトイレ

付近にある大滝キャンプ場を利用するか、距離はありますが箒杉公園駐車場に駐めることが可能です。

駐車場にはトイレもあるので、身支度を整えて登山口に向かえます。

畦ヶ丸の避難小屋

畦ヶ丸へ続く登山道上には、2つの避難小屋があります。

ひとつは登山口から1時間前後の場所に位置する一軒家避難小屋、山頂付近に位置する畦ヶ丸避難小屋です。

いずれも風雨から登山者を守ってくれるしっかりとした造りで、装備を整えたり休憩などを安心した環境で行なえます。

行程

コースタイム体力レベル技術レベル
5時間35分★★☆☆★★✩✩

大滝橋バス停付近に登山口があり、ここからしばらくは舗装路を歩きます。

舗装路を過ぎて登山道に入ります。

気持ちの良い沢沿いを歩き、ゆっくりと標高を上げていきます。

登山口より1時間前後登ると、一軒家避難小屋に到着です。

一息ついたら畦ヶ丸へ歩を進めます。

大滝峠上で最後の休憩を終えたら、畦ヶ丸へラストスパートです。

崩壊地は慎重に。

畦ヶ丸避難小屋に到着です。

避難小屋から山頂までは5分ほど。

山頂に到着です。山頂にはベンチがあり、ここで休むこともできます。

登頂の感動を噛み締めたら、来た道を戻って下山します。

ところどころ急勾配があったり、足元が不安定な部分があるので、登り疲れで脚が弱っている下山中は転倒、滑落しないよう意識して行動します。

下山後のおすすめ:中川温泉ぶなの湯

登山口までに向かう車でのルート上、もしくは路線バスのルート上にある温泉で、マイカー、路線バス利用のどちらでもアクセスすることができる、畦ヶ丸をはじめとした西丹沢方面を登る登山者に親しまれています。

清流沿いに温泉は風情があり、山旅の締めくくりとして絶好のロケーション。登山で疲れた身体を癒やし、畦ヶ丸登山を温泉に浸かりながら振り返れます。

ぜひ立ち寄って頂きたいおすすめの温泉です。

畦ヶ丸登山で山の自然を満喫しよう

畦ヶ丸は丹沢西部に位置する名峰で、山域の持つありのままの自然を肌で感じながら登れるおすすめの山です。

渓谷、森林、趣のある小屋など、登山でこそ出会える自然が魅せる世界が広がり、山頂にたどり着くまで登山者を飽きさせません。

畦ヶ丸登山で、西丹沢の山深い自然を存分に楽しんでくださいね。