【四国編】お花見と山登りが同時に楽しめる8座をご紹介

四国

日中の気温が高くなって春の訪れが近づいてくると楽しみなのがお花見ですよね。
四国にも多くのお花見スポットがありますが、今回は登山と同時に花見も満喫できる8座をご紹介したいと思います。
日本を代表するサクラや、紀伊半島と四国で見ることができるピンク色で可憐なアケボノツツジを楽しめる山です。

<アケボノツツジと石鎚山>

大自然に咲く春の花を見ながら大自然の息吹を肌で感じてみませんか。

目次

愛媛県石鎚山のアケボノツツジとミツバツツジ

標高1982mで西日本最高峰の石鎚山。
複数の登山口があり、2~3時間で頂上まで行けることもあって四季を通じで多くの登山客で賑わっています。
愛媛県西条市側のルート、石鎚ロープウェイを下車して20分程歩くと石鎚神社成就社に着きます。
そこから春の時期しか解放されていないハイキングコースを20分歩いた先にアケボノツツジの大群生スポットがあります。

山の急斜面一帯に咲いているピンクの花と真正面に見える石鎚山のベストショットを求めて、多くのカメラマンが集まる場所でもあります。
こちらのアケボノツツジの見ごろは例年4月下旬からですが、時期によって前後することもあります。
成就社からアケボノツツジポイントまで向かう途中にはミツバツツジも咲いていて、こちらも真正面に石鎚山を望むことができます。

愛媛県積善山のソメイヨシノ

瀬戸内海のしまなみ海道には船でしか行けない島がいくつかありますが、その一つ「岩城島」は春になると標高370mの積善山頂上が約3000本のサクラでピンク色で染まります。
愛媛県側の玄関口「岩城港」から歩いて1時間少々で頂上まで行く事ができますが、その途中から桜並木が続いています。

頂上付近まで車道が整備されていますが、桜の開花時期には交通規制が実際されます。
山頂展望台からはしまなみ海道を一望できる海の景色が広がっていますが、500m伸びている桜並木は、天女の羽衣と称されるほどの美しさがあります。

この岩城島では、現在建設中の隣の生名島との岩城橋(全長916m)が2022年3月20日に開通予定です。
生名島、佐島、弓削島と全4島が橋でつながることになり、ゆめしま海道が完成することになります。
ゆめしま海道は歩いたり自転車で渡ることもできますので、新たな観光ルートとして期待されています。
積善山のソメイヨシノの見ごろは3月下旬から4月上旬です。

愛媛県西赤石山のアケボノツツジ

愛媛県新居浜市にある標高1626mの西赤石山は、かつて別子銅山があった場所です。
その坑道は全長700kmにも及び、現在でも当時の遺跡が数多く残っています。
その西赤石山山麓ではアケボノツツジの群生地帯があり、登山しながら花鑑賞を楽しむことができます。

西赤石山への登山口は主に2か所あり、銅山遺跡の第三通洞横からのルートと別子ダム近くにある日浦登山口から登るルートです。

<西赤石山、別子登山口>
<西赤石山、第三通洞登山口>

どちら側から登っても頂上までは3~4時間ぐらいかかりますので、登山靴やザックなど装備を揃えて登りましょう。
SNSなどで良く紹介されているアケボノツツジのビューポイントが、頂上から20分ほどの距離にあるかぶと岩です。

ただこのかぶと岩から頂上につながるルートがかなりの急傾斜で、特に雨が降った直後は登山道がドロドロになり頂上直下の斜面で四苦八苦している登山者を多く見かけました。
アケボノツツジが咲きはじめるのは4月下旬からですが、大半の登山者は第三通洞から銅山峰ヒュッテを経由するルートを利用しますので、特に初めて西赤石山へ登る方はそちらのルートをお勧めします。

香川県稲積山のサクラ

標高404mの稲積山は頂上にある高屋神社本宮の鳥居がSNSなどで話題になっている場所です。
眼下に江甫草山や有明浜が広がる景色が見事で、「天空の鳥居」を求めて多くの若い人を見かけます。

その稲積山はサクラスポットとしても有名で、麓にある高屋神社下宮や不動の滝カントリーパークには春になると多くの花見客が訪れます。


天空の鳥居がある稲積山頂上へは林道を経由して駐車場に車を停めれば歩いて10分程度で行く事ができましたが、近年観光客の増加によりその林道が土日祝の日中に交通規制が行われるようになりました。
高屋神社下宮からは頂上まで登山ルートがあり、歩いて50分程度で天空の鳥居がある頂上にたどり着きます。

<高屋神社下宮からの登山ルート>

登山ルートは一本道で迷う心配はありませんが、歩き始めからひたすら登り道が続くのでハイペースにならないよう注意しましょう。
頂上には自動販売機があって、お守りや三豊市名物のご当地グルメを購入することができます。
稲積山周辺のサクラの見ごろは、3月下旬から4月上旬です。

香川県紫雲出山のサクラ

三方向を海に囲まれた荘内半島の最高峰が標高348mの紫雲出山です。
頂上には展望台があり瀬戸内海の多島美を堪能できる景色が魅力ですが、春になると約1000本のサクラが咲く香川県でも屈指の花見スポットです。
2019年には「紫雲出山の夕暮れ」の桜の写真がニューヨークタイムズの行くべき52か所の旅行先で日本で唯一選ばれており、その景色は国内外問わず多くの人を感動させています。

紫雲出山は頂上付近に駐車場があり、そこから歩いて10分程で行く事ができますが、サクラの開花時期には交通規制が行われます。

<紫雲出山駐車場、開花時期は交通規制>

一般車両の通行が予約制になり、入山チケットを購入する必要があります。
徒歩で向かう場合は予約やチケットは不要なので、大浜漁港に設けられる徒歩専用駐車場に車を停めて歩いて90分で頂上に到着します。
紫雲出山のサクラの見ごろは例年3月下旬から4月上旬です。

香川県大麻山のサクラ

こんぴらんさんの愛称で知られる香川県金刀比羅宮の後方にそびえているのが、標高616mの大麻山です。
年間を通じで多くの参拝客で賑わいますが、大麻山は春になると頂上周辺でサクラが咲いて花見スポットになります。
参道入り口から785段の階段の先にあるのが本宮で、途中の参道からもサクラを鑑賞することができます。

本宮から先へ続く階段を583段登ると奥社ですが、更に50分程歩くと大麻山山頂へたどり着きます。
その途中には遊歩道があって、サクラ並木のトンネルをくぐりながら頂上を目指します。
頂上から5分程の所にある展望台からは、讃岐のシンボル飯野山や瀬戸大橋をはじめとする瀬戸内海の景色を満喫できます。

大麻山のサクラの見ごろは4月下旬から5月上旬です。

徳島県眉山のサクラ

標高277mの眉山は四国三郎こと吉野川下流にあって、春はサクラ、秋にはもみじと山全体の色が変わる優美な山です。
山頂からの展望もすばらしく、南には剣山系の山並みが、北には吉野川から淡路島までが広がっています。

車やロープウェイを利用すれば簡単に山頂まで行く事ができますが、麓からいくつかある登山ルートで向かっても20~30分で頂上まで行く事ができます。

1500本のソメイヨシノが咲き誇る眉山ですが、頂上には公園が整備されていて花見の時期にはライトアップされた夜桜で幻想的な景色を楽しむこともできます。
日本の夜景100選にもなっている有名なスポットで、空気が澄んだ日には大阪湾をはさんで和歌山まで見渡せる圧倒的なスケールの大きさも魅力となっています。


眉山のサクラの見ごろは3月下旬から4月上旬です。

高知県瓶ヶ森のアケボノツツジ

愛媛県と高知県の県境に位置しているのが、標高1897mの瓶ヶ森です。
テレビCMで話題になった「UFOライン」の途中にある山で、天空のドライブコースとして人気のあるエリアですが、山としての魅力も沢山ありますよ。

UFOライン沿いにある瓶ヶ森駐車場から最短ルートで50分程歩くと頂上に行けますが、春になるとアケボノツツジやミツバツツジが鮮やかに色づきます。

遠くに石鎚山を望むことができ、一面にササ原が広がる氷見二千石原と呼ばれる壮大な景色も登山の疲れを癒してくれます。

<氷見二千石原から石鎚山を望む>

頂上からは瀬戸内海や四国の山並みを360°望むことができます。

瓶ヶ森のアケボノツツジは5月上旬から下旬にかけてが見ごろです。

まとめ

標高277mの低山から1900m近い本格的な山までをご紹介しましたが、アケボノツツジやサクラの開花時期が山によって異なるので、早い所では3月下旬から、遅い所で5月下旬と約2か月間登山と花見を楽しむことができます。
お出かけの際は交通規制情報をチェックすることもお忘れなく!
花見と山登りが同時に楽しめる四国の山8座のご紹介でした。