【モンベル】2023年超速報!進化した大人気インナーダウンを徹底解説

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目次

モンベルの生まれ変わったスペリオダウンラウンドネックジャケットを紹介

筆者撮影

モンベルの売れ切れ必至の大人気ダウン「スペリオダウンラウンドネックジャケット」が、2023年の秋冬に生まれ変わりました。

インナーダウンの元祖でもあるモンベルの「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は、本来クライマーのために売り出されたものです。

ですが現在は登山だけでなく、タウンユースで使う方が増えてきています。

そのような流れに合わせてモンベルも「スペリオダウンラウンドネックジャケット」をアップデートしてきました。

登山でも普段着でも使える嬉しい進化を遂げた「スペリオダウンラウンドネックジャケット」を徹底紹介します。

価格Men’s: 13,200円
Women’s: 12,980円
混率本体: ナイロン100%
中綿: ダウン90%+フェザー10%
重量(平均重量)Men’s: 165g
Women’s: 145g
サイズ展開XS, S, M, L, XL
色展開Men’s: ブラック, ブルーグリーン, ダークグリーン, ネイビー, タン
Women’s: ブラック, ブルーグリーン, アイボリー, カーキ
品番Men’s: 1101666
Women’s: 1101667

2023年モデルで新しくなったポイント3つ

表の生地がマットな見た目に

筆者撮影

新しくなった「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は、表地が光沢を抑えたマットな生地に変更されました。

ダウンジャケットに使われる生地はダウン抜けを防ぐために、シレー加工という生地の気密性を高める加工を施します。

シレー加工を施すと生地に光沢感が出てしまい、その生地をジャケットの表に使うとアウトドアテイストが強くなるんです。

これまでモンベルの「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は、シレー加工をした側の生地をジャケットの表に使用していたため、どうしても光沢感が出てアウトドアテイストが拭いきれませんでした。

ですが2023年秋冬モデルではシレー面を裏面に使用することで、光沢を抑えたマットな見た目に生まれ変わりました。

登山だけでなく普段着での使いやすさにも考慮されています。

生地の厚みは15デニールから20デニールに変更され若干厚くなっていますが、この変更は他の進化でカバーされています。

裏地を超軽量素材に変更

筆者撮影

先ほど表地が15デニールから20デニールに変更され、若干厚くなったと述べました。

生地が厚くなるとジャケットの重量も重たくなりますが、そこも抜かりないのがモンベルです。

裏地は15デニールから10デニールの超軽量素材に変更されています。

重量は156gから165gになり9g重たくなっていますが、10g以下の差異に抑えているのはこの裏地の変更ありきでしょう。

裏地はシレー面が表に出ているので、光沢の強い生地になっています。

落ち着いた色展開

筆者撮影

「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は例年ブラックやネイビー、カーキなどのオーソドックスな色目に加え、Men’sにはパープル、Women’sにはレッドという普段着に合わせにくい色展開になっていました。

ですが今年はMen’s、Women’sとも落ち着いた色展開になっています。

山でも街でもシームレスに使える色味なので、シーンを問わず幅広いシーンで使えるんです。

例年ブラックやネイビーなどの落ち着いた色目が売り切れ、奇抜な色だけが残っていました。

ですが今年はどの色目を選んでも、普段着でも浮かずに安心して使えます。

スペリオダウンラウンドネックジャケットの気になる点2つ

裏地のテカリ

筆者撮影

裏地は10デニールの極薄素材が使われていますが、先述の通り光沢感の出るシレー面が表に出るように使われています。

そのためジャケットを脱いだ時に、テカリのある裏地が見えてしまいます。

山であればあまり気になりませんが、タウンユースで脱いだ時は人によっては気になる方もいるでしょう。

ここはアウトドア感が出てしまっている部分です。

腕部分が太い

筆者撮影

「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は元々クライマーのために作られたということもあり、腕周りが太いです。

腕を上げ下げしやすくする仕様ですが、タウンユースで使うと野暮ったい印象があります。

また登山でも休憩中上にレインウェアなどを重ね着する場合は、腕周りのツッパリ感が気になります。

もう少し細ければトレッキング時の保温着としても使いやすかったでしょうし、タウンユースでもアウトドアテイストを抑えて着られたでしょう。

サイズ感をチェック

筆者撮影

モンベルの「スペリオダウンラウンドネックジャケットMen’s」のMサイズを着用しています。
身長163cm女性が着ると、かなりゆったりしている印象です。
身幅・腕周りともゆとりがあります。

170cm男性が着ると、丈・身幅ともにちょうど良いです。
ですが腕周りは太く感じます。

丈は腰骨ぐらいなのでアウターの下に中間着として着ても、裾が見えません。


首元は広く開いているように感じます。
フリースジャケットの重ね着をしても詰まっている感覚はありませんでした。

ポケットの内部がかなり広くとられています。
ポケット内に手を入れてみると、手のひら2.5個分ぐらいの広さです。
手を出し入れするときも引っ掛かりを感じず、スムーズに動作できました。

筆者撮影

ザックを背負ってみたところ、ヒップベルトがポケットの下部3分の1あたりまで干渉します。
ですがポケット内部が広くとられているおかげで、すき間からポケットに手を入れてしまえば、内部の狭さは感じられません。
このポケットの大きさは、登山で使いやすい仕様です。

機能性をチェック

撥水性

筆者撮影

撥水機能をテストしてみます。
水を垂らしてみると、水が玉になってよく転がるのが分かります。

ですが縫い目の部分で引っ掛かって溜まってしまうので、小雨程度の雨でもずっと当たり続けるのは避けましょう。
縫い目から水が侵入してしまいます。

ダウンは一度濡れてしまうと、乾いて保温力が戻るのに時間がかかります。

撥水性能は良いですが過信せずに、できるだけ濡れないようにして使うのがおすすめです。

ボタンサイズ

筆者撮影

モンベル、ユニクロ、ワークマンのインナーダウンでボタンの大きさを確認します。
ボタンが小さければ数グラムの差ですが軽量化が狙えます。

モンベルは直径1mm、ユニクロは直径1.4mm、ワークマンは直径1.1mmという結果です。
モンベルとワークマンではあまり差異が見られませんでしたが、ユニクロでは大き目のボタンが使われています。

アウトドアに振った商品か、タウンユースに振った商品かが分かれる結果となりました。

重量

同程度の厚みがあるユニクロ、ワークマンのラウンドネックジャケットと比較します。
まずユニクロから測定します。

筆者撮影

ユニクロの「リサイクルダウンジャケット」は220gです。
ダウン・フェザーを85% / 15%の割合で封入しています。
タウンユースで使用しやすい重量でしょう。

筆者撮影

続いてワークマンの「リペアテック洗えるフュージョンダウンライトジャケット」を測定します。
ユニクロより若干重たくなり、239gです。
ダウン・フェザー以外に、ポリエステルとアクリルの化繊綿を封入していることもあり、重たくなっています。

筆者撮影

モンベルの「スペリオダウンラウンドネックジャケット」は168gです。

ダウン・フェザーの量は90% / 10%とユニクロよりも高く、ダウンを800FPの高品質ダウンを使用しているため、軽量になっています。

それ以外にも裏地に極薄素材を使ったり、ボタンを小さめにして1gでも軽量化を図るアイデアが活きています。

筆者撮影(右がワークマン、左がモンベル)

モンベルとワークマンで収納サイズを比較してみました。

ダウン・フェザーのみ使用で素材も薄いモンベルの方が、コンパクトに収納できます。

これぐらいサイズ差があれば、登山で持って行くにはワークマンよりモンベルの方が優れていると言えるでしょう。

新しくなったスペリオダウンラウンドネックジャケットで秋山を楽しもう

筆者撮影

モンベルの大人気ダウン「スペリオダウンラウンドネックジャケット」を紹介しました。
昨年から表地がアップデートされ、マットな見た目で登山だけでなく普段着でも使いやすいインナーダウンに生まれ変わっていました。

見た目だけでなく軽量化も図られていて、モンベルのブランド理念である「Light&Fast」を体現するジャケットです。

秋冬のインナーダウンとしてだけでなく、夏山高山の保温着としても年中使えます。

黒やネイビーなどの落ちついた色は店頭からなくなるスピードが速いので、気になる方はすぐに店頭でチェックしてみてください。