【暑がり必見】ワークマンの夏山登山に必須の長袖シャツをレビュー

ウェア・服

目次

遮熱-5℃クライミング長袖Tシャツ

出典:ワークマン(WORKMAN 2022 SPRING / SUMMER COLLECTION)

ワークマンの遮熱-5℃クライミング長袖シャツは夏にピッタリの薄手素材でできています。

脇下もメッシュになっているので、通気性も高そうなシャツ。

太陽光の熱線をカットしてくれるワークマン独自の加工が施されており、真夏の稜線歩きでも快適に過ごせそうです。

ユニセックスでSサイズからの展開になっているので、性別問わず着ることができます。

価格¥980(税込み)
素材本体・メッシュ部分:ポリエステル100%
ポケット:ナイロン90%+ポリウレタン10%
サイズ展開S, M, L, LL, 3L
色展開6色
重量154g(Sサイズ)
品番1346

遮熱-5℃クライミング長袖シャツのおすすめポイント3つ

遮熱性のある生地

筆者撮影

Tシャツの生地が太陽光の熱線を反射してくれるため、衣服内の温度が同じ重さの生地に比べて-5℃も上がりにくくなっています。

実際に直射日光の下で着ていても体感温度が上がっている感じはなく、快適に行動できました。

また95%以上という高いUVカット効果もあるため、紫外線対策もバッチリです。

日焼け止めを塗って腕まくりをしていた部分は下山後赤くなっていたのに対し、シャツでガードされていた部分はまったく日焼けしていませんでした。

少しでもUVカット効果を高めたい場合は濃色の方が効果が高い傾向にあるため、ホワイトではなくブラックやカーキなどの濃いめの色を選びましょう。

通気性の高い脇腹メッシュ

筆者撮影(身長163cm女性Sサイズ着用, 下に黒色のアンダーウェアを着用)

脇腹は全面的にメッシュ素材になっており、通気性が高いです。

60リットルのザックを背負った状態で着てみましたが、適度に湿気が逃げてくれて蒸れを感じませんでした。

また風が吹くと脇腹から抜けていく感じもあり、かなり快適な着心地です。

ただし肌の上に直接着ると透けるので、女性は下にアンダーウェアを着た方が良いでしょう。

吸水性の高い生地

筆者撮影

生地はポリエステル100%で水分拡散性、速乾性に優れます。

実際汗をかくと背中全体に拡散されており、気化熱による涼しさも感じました。

またTシャツの表の生地には小さな穴が無数にあいているため、より素早く水分を拡散させてくれるような作りになっているんです。

残念なポイント:カラーバリエーション

出典:ワークマン(WORKMAN 2022 SPRING / SUMMER COLLECTION)

機能面に関しては特に文句の付け所はないのですが、欲を言えばカラーバリエーションが少し残念です。

杢調の色だとウールっぽく見えてしまい、秋冬のシャツのような雰囲気になります。

かと言ってジオホワイトは幾何学的な柄が入っているため、100歩譲って山では良いのですが普段着に転用しずらいです。

またポケットも本体色と同じ色ではなく、すべて黒色になっており好き嫌いが分かれます。

全部柄にするのではなく、白1色、黒1色といった無地カラーが展開されていればコーディネートもしやすかったでしょう。

機能性のテスト

吸汗性

生地の裏面に水を垂らし、吸水性をチェックします。

水は素早く吸収されました。

吸水性の高さがうかがえます。

表面を見ても分かるぐらい素早く吸水・拡散されたことが分かります。

汗をかいてもべたつかなかったことが納得です。

通気性

ボディ部分と脇腹のメッシュ部分の通気性を確認します。

シャツの裏面にドライヤーを当てて、表側にあるティッシュがどれぐらいなびくかを見てみましょう。

筆者撮影(※音量注意)

ボディ部分の白い生地からテストしてみましょう。

ティッシュは若干なびいています。

適度に通気性がある印象です。

筆者撮影(※音量注意)

続いて脇腹のメッシュ部分。

メッシュの生地ということもあり、先ほどのボディ部分よりもティッシュはなびいています。

実際に着てみてもこの脇腹部分から風が入ってくる感覚はあったので、通気性は高いと言えるでしょう。

7月の伊吹山に登って本当に涼しいのかを検証

筆者撮影(身長163cm女性, Sサイズ着用)

丈は腰骨の下ぐらいまでくるのでやや長めです。

平均身長ぐらいの女性がSサイズを着るとダボっとするかもしれません。

サイズ感はややゆったりとしている印象です。

細身の方は少しゆとりができるでしょう。

肩部分はラグランスリーブになっており、肩の頂点部分に縫い目がきていません。

これによって肩の上げ下げもしやすく、ザックのショルダーベルトとの干渉も避けられます。

筆者撮影(ポケットに入れているのはiPhone12)

ポケットは胸部分に1つ付いています。

iPhone12が縦に入れれば難なく入るようなサイズ感です。

ですがスマートフォンを入れると着ている時にずっしり感は感じます。

鍵など軽いものを入れる分には良いかもしれません。

ちなみにロゴは左下裾部分にFieldCoreのタグが縫われています。

プリントではないので、気になる方は外すこともできます。

筆者撮影

今回は滋賀県にある伊吹山に登って検証してきました。

気温35℃晴れというかなり暑いコンディションです。

さらに伊吹山は元スキー場ということもあり、3合目を過ぎると太陽を遮ってくれるものがなくなり、頂上までずっと直射日光の下歩くことになります。

登り始めは樹林帯の中を歩くのですが、蒸し暑く序盤からかなり汗をかきました。

若干の蒸れは感じるものの、肌に貼りつくような不快感はありません。

3合目を過ぎて樹林帯を抜けると、一気に太陽光が降り注ぎ始めます。

ですが遮熱-5℃効果のおかげで熱線がカットされ、体温が上がっているという感覚はありませんでした。

また脇腹のメッシュ部分から風が抜けてくれるため、涼しさすらも感じます。

体質的に暑がりかつ汗かきな筆者なので大汗をかいてシャツ全体が濡れている状態でしたが、ビチャッと貼りつく感じはまったくなく、汗が広範囲に広がってくれているためか気化熱による涼しさも体感できました。

樹林帯の多い低山ではあまり効果を感じられない可能性が高いですが、太陽光に直接さらされる稜線上であれば遮熱-5℃の効果を実感できるシャツです。

吸汗速乾性のあるアンダーウェアを合わせれば、真夏のアルプス縦走にも使える逸品だと感じました。

暑がりでも大丈夫!真夏の登山にはこの1着

筆者撮影

ワークマンの遮熱-5℃クライミング長袖シャツは、暑がりの筆者ですらも「夏の登山でも快適!着ていられる!」と感じる長袖Tシャツでした。

寒がりの人が夏のアルプスで着ると肌寒さを感じるかもしれませんが、暑がりの方は晴れた日の昼間であればこれ1枚で十分行動できます。

「山では肌を露出しない方が良いと分かっているけど、暑くて長袖は着ていられない・・・」とお考えの方は一度試してみるべき良品です。