登山をこれから始める方、最近はじめた方にウルトラライト(UL)について紹介したいと思います。
ウルトラライトとは?
ウルトラライト(UL)は登山スタイルの1つで、最近注目されている登山スタイルの1つです。
一般的な登山スタイルとの違いは利便性よりも軽さ、よりシンプルに重点を置いていることです。
その結果、登山ショップなどでよく見る装備とは少し違った印象があり、それが個性となりシンプルさから自分色にカスタマイズできるなどから最近注目が高まっています。
ウルトラライトを哲学から知っていくにはこちらの書籍がおすすめです。
何から揃える?
ウルトラライトは登山スタイルなので、それらを意識した登山装備として何があるのか知っておくとより楽しめます。
ザック
見た目に一番大きく影響するのでザックからウルトラライトに挑戦する方が多いと思います。
ウルトラライトの特徴としては生地を薄くする事と構造をシンプルにする事で軽量化に貢献してるため、一見薄い生地のように見えますが、十分な耐久性を持った生地を利用されておりザックの部屋数も少ない物が多いです。
また耐荷重もメジャーブランドと比べると低く設定されており10kg〜15kg以下を目安としてパッキングする事が望まれます。
初心者にオススメなのは山と道でモデルによっては比較的入手が容易になってきている事と製品自体の完成度も高いという事があげられます。
ザックは容量の指標としてリットルが使われる事が多いですが、概ねこのように覚えておくとイメージしやすいと思います。
- 20リットル〜35リットル:日帰りまたは夏場の小屋泊
- 35リットル〜50リットル:テント泊、冬の小屋泊
サコッシュ
いわゆる小物入れですが、こちらもあると非常に便利でファッショナブルなので利用者が多いアイテムです。
ズボンのポケットに物入れると行動中邪魔になる事が多いのでスマホ、行動食、地図、など頻繁に使うものを入れておきます。
サコッシュはULメーカから数多くでており、ザック以上に機能性などの面からも個性がある物が多くあります。
ザックと同様、山と道やRawLow Mountain Works、atelierBluebottleなどが機能性、デザイン性が高く人気のブランドになっているようです。
バーナー
登山にとって切っても切れない関係性にある調理器具でありその中でもバーナーは様々な進化を遂げています。
最もスタンダードなのはガス缶を使うガスバーナーです。
ULをとことん追求している方は軽さを優先するため固形燃料を利用する物や、アルコールを利用する物などを好んで使う傾向にあります。
固形燃料やアルコールの場合燃料が目で見えるため長期間の行程で燃料計画が立てやすいなのどのメリットもあります。
どちらも湯沸かしも調理も可能ですがガスバーナーと比べると燃焼時間が短い事や火力が強くないこともあり湯沸かし専用に使う事が多いです。
初心者の方はまずはガスバーナーから初めてみるのが無難でしょう。
ガスバーナーはSOTO、PRIMUS、ジェットボイルなどのメーカから多く販売されております。
ウルトラライトのここが注意
ウルトラライトは軽さを優先しながらも安全性は妥協しないところにキモがあります。
水やエマージェンシーキット、非常食を省いて軽くするという観点ではなく、どの程度水が必要になりそうか、今使っている装備の無駄はないか?など、装備の見直しや計画性から軽量化していく事を前提としています。
今回使わなかった装備はなにか、あそこの水場使えば軽くできそうなどを考えながら登山者それぞれのスタイルを探していき、軽くて自由な登山を楽しみましょう!
どこで買える?
UL製品を取り扱うお店は多くなく、メジャーブランドのような大量生産体制はないので在庫も少ないことが多いためWebや電話で事前に確認するのがよいでしょう。