登山をする際に、ガズバーナーがあれば暖かい淹れたてのコーヒーが飲めたりカップラーメンを食べることができます。
「登山にも慣れたしそろそろガスバーナーが欲しい」という方も多いのではないでしょうか。
そんな時に候補に上がってくるのが、今回ご紹介するバーナー「アミカスSOD-320」です。
そこで、本記事では新富士バーナーのアウトドアブランドSOTO(ソト)から販売されているアミカスSOD-320の使用感のレビューを紹介します。
信頼のガスバーナーメーカーの商品!

アミカスは新富士バーナーというガスバーナーメーカーのアウトドアブランドです。
新富士バーナーは1978年に工業用バーナーの製造会社として設立し配管工事などに使用するプロパンガスを製造・販売していました。
工業用のガス製品の知識を活かし、1990年に「ポケトーチ」でアウトドア業界に進出。
その品質の高さで現在ではアウトドア製品の製造・販売が50%を占めるようになっています。
バーナーの製造メーカーとしてSOTOからは様々なバーナーが発売されていますがアミカスはその中でもトータルバランスに優れたバーナーとして人気を集めています。
SOTOは聞き慣れない方も多いかもしれませんが雪山などの過酷な環境での実績が多く、軽量、小型、強力なバーナーとして多くの実績がある日本ブランドです。
その実績から東京2020のオリンピックの聖火ランナーのトーチ開発にも選ばれた企業でもあります。
アミカスのスペックレビュー
アミカスはバランスがいいバーナーですがその中でも特に特筆すべきポイントを紹介したいと思います。
最強の防風性能を誇るバーナー!
アミカス最大の特徴はその防風性能の高さです。
SOTOからは「ウインドマスター」というシングルバーナーで最も風に強いバーナーが販売されていますが、アミカスもその機構を受け継いでいます。
バーナーヘッドは、フチの部分がそり立つように垂直に伸びているため横風に影響されることなく、炎が風に消されないような構造になっています。

さらに中心に向かってすり鉢状になっているため炎が出ている部分に風が当たりづらくなっており防風性能はとても高いです。試しにバーナーを点火している時に口で息を吹きかけても、炎が流れてしまうことなどは全くありません。
登山の際に山頂で食事をする場合、風が強い場合は多いので、この防風性能は登山用のガスバーナーとしてはとても重要になります。
火力は安定するが、火力自体は普通の火力
アミカスの火力は2,600kcal/hです。
一般的に、燃焼出力は2,500kcal/hあれば1Lの水を5分程度で沸かすことができると言われているので、火力はそこそこといったところです。
防風性能が高いことを考えれば登山としては十分な火力と言えるでしょう。

ただし、雪山などに登ることがある場合は周りの気温が氷点下になることもあるためやや火力不足となります。
実際に気温14℃でお湯を沸かしてみた場合3分ほどでお湯を沸かすことができました。
1点気になったことはお湯を沸かす際は気になりませんが炒め物などをする場合は構造上火力が真ん中に集中し過ぎてしまいます。
真ん中部分が焦げないように火力の調節が必要になってきます。
携帯性とコンパクト性は高い
アミカスは収納時の大きさが幅40×奥行43×75mmと、SOTOのガスバーナーで最小となっておりとてもコンパクトになっています。
重量も81gと非常に軽く、バックパックに入れていても全く気にならない大きさなので登山の際に持っていくにはぴったりの商品なっています。

しかし、その分ゴトクの直径が10.6cmとなっているため大きなクッカーを乗せた場合は不安定になってしまいます。
直径16cm程度のソロ用クッカーまでが安定して乗せることができる大きさです。

アミカスのゴトクはしっかりと引っ掛けるタイプなので、安定感はしっかりしています。

アミカスは、ウインドマスターの下位互換のエントリーモデルとなっているため、価格は税抜き4,800円(SOTO公式HP)とガスバーナーの中ではかなり安くなっています。
アミカスSOD-320はこんな人におすすめ
- 山頂でも風を気にせず料理をしたい
- バーナーをグループ登山としてではなく、ソロ登山として想定している方
- 最初のガスバーナーとして、価格が安いガスバーナーを探している方
ガスバーナーがあれば、登山の楽しみ方がさらに広がります。
ぜひラテン語で「盟友」を意味するアミカスで、どんな場所でも美味しいコーヒーを楽しんでください。