【徹底検証・レビュー】ワークマンのメリノウール靴下は登山で使えるのか?

ウェア・服

ワークマンから登山に使えそうな靴下が登場

筆者撮影

コスパが高いと話題のワークマンから、メリノウールの靴下が発売されました。

2足入りで¥980(税込み)とやはりコスパは高いです。

メリノウール使用かつパイル地で厚みもあるため、登山に使えそうな印象です。

とは言え足の痛みは絶対に避けたい登山で本当に使って大丈夫なのか気になりますよね。

実際に1日山を歩いて検証してきました。

ワークマンのメリノウール靴下のポイント

メリノウール40%以上使用

筆者撮影

ワークマンのメリノウール靴下はエクストラファインメリノウールを40%以上使用しています。

実際に何%使用しているかは明記されていませんが、メリノウール以外には以下の素材が使用されています。

筆者撮影

他の繊維も混紡されている分ウール独特のチクチク感は抑えられ、お値段も安く設定されています。

足裏パイルでクッション性〇

筆者撮影

つま先~くるぶし部分までを含む足裏全体がパイル地になっており、クッション性は高いように感じます。

筆者撮影(左=モンベル、右=ワークマン)

モンベルのトレッキングソックスと比べてもパイルの長さは遜色なく、フワッと感が感じられます。

ですがパイル繊維同士の混み具合がモンベルに比べると狭いため、長期間使うと最初のフワッとした感じはなくなってしまうかもしれません。

ですが1回ぐらいの使用ではヘタることはなかったです。

筆者撮影(左=モンベル、右=ワークマン)

ふくらはぎ部分はモンベルが総パイルになっているのに対して、ワークマンは普通の靴下と同じような作りになっています。

夏場の低山でモンベルの靴下を履いているとかなり暑く感じますが、ワークマンの靴下だとふくらはぎ部分の暑さは感じにくそうです。

十分な長さ

筆者撮影(左=ワークマン、右=モンベル)

長さは脛ぐらいまであり、ハイカットの靴を履いても十分な長さです。

モンベルの靴下と比較するとワークマンの方が少し長くなっています。

上で述べたようにふくらはぎ部分はパイル地ではありませんが、ハイカットの靴を履いて山を歩いても痛みなどは特に感じませんでした。

ちなみに履き込み口をモンベルの靴下と比べてみると、こちらも違いがあります。

筆者撮影(左=モンベル、右=ワークマン)

モンベルは履き込み口から足首にかけてだんだん細くなっているのに対し、ワークマンは履き込み口からストンとまっすぐになっています。

モンベルの方が脚の太さに合わせて優しく包み込んでくれるような感覚がありますが、ワークマンはゴムの力が強くピッタリフィットしてくれます。

筆者撮影

それぞれの靴下を履いて3分間足踏みしてみましたが、どちらも不快なほどずれ落ちることはなかったです。

どちらかというとワークマンの方がずれ落ちにくく、ピッタリ脚に貼り付いてくれているような感覚でした。

ワークマンメリノウール靴下の気になる点

サイズ展開の少なさ

筆者撮影

店頭で確認した限りでは、サイズは24.5~27cmのワンサイズでした。

足の小さい女性や大きい男性はサイズが合わない場合があります。

筆者はちょうど24.5cmだったので、特にかかとが余るようなこともなくピッタリ履けました。

裏側のほつれ

筆者撮影

ワークマンのメリノウール靴下を履く際、ふくらはぎ部分の繊維に爪を引っ掛けてほつれてしまいました。

糸の1本1本が長いので爪が長い時は引っ掛けやすいかもしれません。

履く分には特に問題ありませんでしたが、長期間履くとほつれの箇所が増えてきそうです。

毛羽立ちやすさ

筆者撮影

1回登山で履いて洗ってものと新品のものを比較してみます。

右が新品、左が一度履いたものです。

左の青い靴下の方が靴下の側面を見ると毛羽立っているのが分かります。

筆者撮影

足裏部分やくるぶし部分には毛羽立ちが見られたため、3回ほど履くと毛玉ができてきそうです。

お値段が安い分、長く履ける耐久性はないように感じます。

ただ今回は洗濯機の標準コースで洗濯しましたが、ネットに入れてオシャレ着コースで優しく洗ってあげると長持ちしそうです。

綿が混紡されている

筆者撮影

ワークマンの靴下で一番気になるのが綿が混紡されていることです。

何%入っているかの表記はないですが、綿が入ることで速乾性が落ちてしまいます。

日帰り登山なら問題ないと思いますが、縦走登山で数日間同じ靴下を履く場合、靴下が吸ってくれた汗がなかなか乾かないかもしれません。

ワークマンのメリノウール靴下は山で使えるのか?登って検証

出典:Pixta

最高気温13℃、兵庫県にある日本一低いアルプスと呼ばれる小野アルプスで検証してきました。

距離は11km、行動時間は6時間です。

筆者は汗かきなので、この日は気温が高いこともあり割と汗をかきました。

6時間歩きましたが薄い靴下にありがちな足の裏が痛くなるということはなく、足裏のパイル地がフワフワとして履き心地は良かったです。

ハイカットの靴を履いていましたが、ふくらはぎ部分が痛むこともなかったです。

ウールが入っているためか身体が温まってくると足元は暑く感じました。

ですがウールの調湿機能のおかげか、しばらくすると暑さは感じなくなり適温に保たれているような感覚がありました。

普段の登山ではモンベルのwickron(ポリエステル素材)トレッキングソックスを愛用していますが、ワークマンの靴下でもストレスを感じることはなかったです。

ただ気になるところとしては、帰宅後脱いだ靴下を触ってみるとかなりシットリとしていました。

この辺は綿が混紡されていることもあって、吸った汗が乾きにくくなっているように感じます。

上述の通り日帰り登山ではまったく問題なく使用できますが、泊りを含む縦走登山で使用するとなると靴下の乾きは悪いかもしれません。

ですが日帰りしか行かないという登山初心者の方には2足で¥980とお手頃な価格なので、登山用靴下デビューにはオススメの1足です。

ワークマンのメリノウール靴下は日帰り低山ハイクにおすすめ

出典:Pixta

ワークマンのメリノウール靴下は足裏のクッション性もしっかりしており、長さも十分にあるため日帰り登山での使用にオススメです。

お手入れの際はネットに入れて中性洗剤で洗ってあげると長持ちします。

2足¥980とコストパフォーマンスにも優れるので、登山デビューしたばかりの方は是非試してみてください。