高いコストパフォーマンス、無駄のない収納力と汎用性の高さなど、瞬く間に登山を始めとしたアウトドアの人気アイテムとなったメスティン。
レシピも手軽なものから工夫が必要なもので沢山のメニューが公開されていて、どれも自然の中で作ったとは思えない美味しそうなものばかりです。
今回は山頂や移動疲れのテント場でも「材料を入れるだけ」で作れる、ホタテの炊き込みご飯をご紹介します。
ホタテの炊き込みご飯のポイント
材料を入れるだけで作れる
「長い移動で疲れた・・」「炒めるとか混ぜるとか、山では面倒だな・・」など、街ではストレス無くできることも、山ではとても苦に感じることがあります。
ホタテの炊き込みご飯は材料を入れて加熱するだけで作れるので、登山向きのおすすめレシピです。
おかずが不要
ご飯とおかずが一緒になった炊き込みご飯は、登山においてはとても合理的なメニューです。
ガスやアルコールといった燃料の消費を最小限に抑え、必要な調理器具もひとつで済ませることができます。
フリーズドライを始めとしたお湯を注ぐだけで調理できるものには劣りますが、食材をしっかり使った料理は山では格別の美味しさがあり、省エネルギーで調理できるのはとても魅力的です。
優しい味付け
普段食べない凝ったメニューも良いですが、長期縦走や疲労が蓄積されたときは、食べ慣れた食事が助かる時があります。
炊き込みご飯は日常の食卓で並ぶメニューであり、食材も生姜を使ってはいますが、あまり刺激とならない優しい味付けにしてあります。
材料
- 米:1合
- 水:適量
- 缶詰ほたて:1缶
- 生姜チューブ:1本(使うのは半量)
- 顆粒だし:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 塩:適量
- 乾燥ネギ:適量
材料のポイント
コンビニで購入可能
材料は全てコンビニで購入可能です。
お米も2合という少量で販売されていたり、一人暮らしに向いた分量で置かれているので、多少かさばってしまいますが、登山当日、駅前で急遽買い揃えることもできるのが魅力です。
保存ができる
材料も縦走で数日を要する登山でも保存ができるので、保冷剤バッグに入れるなどの一手間を入れる心配がないのも嬉しいポイントです。
調味料は他のレシピで活用することができるので、長期山行の際には常備しておくのが良いです。私は山ごはんには力を入れるタイプなので、塩コショウ、醤油、油などのよく使う調味料は小分けにして持ち歩いています。
作り方
材料を入れる
乾燥ネギ、塩以外の材料を入れます。
お米と水を入れたら、後は特に順番は気にせず入れて大丈夫です。最後に軽く混ぜておくと調味料が全体にいき渡るので、欠かさずに行います。
水は通常の1合分で入れます。水の量が分からず心配なときは、内側のリベットの中心まで水を注いでおけば安心です。
浸ける
材料を入れたら30分ほど浸けておきます。
浸けておくことで米に芯が残ること無く美味しいご飯が炊けます。とはいえ30分は長いので、日帰りの場合は水と米を事前にタッパーに入れて浸けておいたり、テント設営中に浸けておくので、作業の合間や事前に準備しておくことで待ち時間を大幅に短縮することができます。
加熱する
火を点けて加熱します。
弱火で加熱していくと、徐々に沸騰し、隙間から湯気が出て吹きこぼれてきます。本体に手を当てると振動しているのが分かり、「吹きこぼれなくなり」「振動がなくなったら」炊飯が終わった合図です。
蒸らす
加熱が終わったら火から外し、5分〜10分ほど蒸らします。
時間に余裕があれば10分待つと良いですが、限りがあるときは5分でも大丈夫です。蒸らすことで本体内部の水分をお米が吸い、甘みも引き出されます。初めて炊飯される方は不安な時間が続くと思いますが、グッと堪えて待つことで美味しいご飯が炊きあがります。
盛り付け
蒸らしを終えて蓋を開けます。
ホタテとご飯の香りが凝縮された湯気が顔に纏われ、幸せな時間が訪れます。もう食べたくなりますが、乾燥ネギを加えて、香りと見た目をプラスします。
完成
味も見た目も申し分ない、ホタテの炊き込みご飯の完成です。
口に含むとホタテの柔らかい食感からじんわり感じる旨味、全ての味が染み込んだご飯が、これまでの疲れを忘れさせてくれます。少し物足りなかったり味がボヤケていると感じたら、塩を少し加えるだけで味がハッキリしてきます。
ホタテの炊き込みご飯で素敵な山ごはんを!
ホタテの炊き込みご飯は材料を入れて加熱するだけのシンプルな工程のメニューですが、ホタテの旨味とご飯の甘味の相性が抜群な、おすすめの山ごはんです。
慣れ親しんだ日本食であることから長期山行にもストレスなく食べられ、ご飯とおかずが一度に摂取できる炊き込みご飯は、荷物を極力軽くしたい登山ではとても合理的です。
ホタテの炊き込みご飯で、山で素敵な時間を過ごしてくださいね。