天空の鳥居と父母ヶ浜の絶景!七宝山登山

中国

香川県西部に標高404mの稲積山という山があります。

地元では高屋の山とも呼ばれていて、天空の鳥居がある高屋神社がある山と言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。

この高屋神社の天空の鳥居と隣の三豊市の父母ヶ浜は、近年若者世代を中心に人気のフォトスポットとして注目を集めていて、県内外から多くの観光客が訪れるようになっています。

この稲積山から北にある七宝山にかけてはハイキングコースが整備されていて、讃岐の山並みや瀬戸内海の絶景が堪能できるビューポイントが数か所あります。

稲積山の麓にある高屋神社下宮から頂上にある本宮を経由して、弘法大師が七つの宝を埋めたと伝説がある山、七宝山の頂上まで縦走する登山ルートをご紹介します。

※高屋神社下宮から登るルート

コースタイム(往復)体力レベル技術レレベル
3時間★★☆☆★☆☆☆

目次

高屋神社下宮へのアクセス方法

公共交通機関(JR)

JR予讃線観音寺駅か詫間駅下車、三豊中央観光バスを利用するか、観音寺駅から観音寺市のりあいバスを利用

マイカー

高松道さぬき豊中ICから国道11号経由して県道49号へ、県道236号から県道21号を進む。さぬき豊中ICから約8km15分。

稲積山へのルートは主に2つありますが、徒歩で向かう場合高屋神社下宮の駐車場に入口があります。

頂上付近までは舗装された林道があり車で行く事もできますが、近年天空の鳥居への観光客が大幅に増加したことから、この林道が土日祝日の日中に限り一般車両の通行が禁止になりました。
頂上付近の駐車場へ行く為には、県立琴弾公園内の有明グラウンド前駐車場から発着するシャトルバスを利用することになります(有料)。

1.高屋神社下宮から出発

高屋神社下宮の境内からも、本宮のある天空の鳥居を望むことができます。
下宮から本宮までは徒歩約50分です。
駐車場の入口から登山道に入り、桜並木をまっすぐ進んでいきます。

写真では分かりにくいのですが、ここから本宮までは急な登り坂がひたすら続きます。
天空の鳥居がある高屋神社本宮は人気の観光名所になっているので軽装で歩いている若者を見かけることも多いのですが、途中ガレ場になっている箇所もありますので、出来るだけ登山用の靴を用意しておいた方がいいでしょう。

なお途中に「トリイから300M」という案内板がありますが、これは下宮からの距離を示しているようです。

高屋神社中宮を過ぎてもまだまだ登り坂は続きますが、景色が広がっている箇所もありますので一休みしながら足を進めましょう。

そして石段が見えてきたら本宮までもう一息です。

果てしなく天空まで続いている階段は全部で270段。
この階段を登り切った所に天空の鳥居がありますので、足元に気を付けながら一歩一歩登りましょう。
途中にあるゆるぎ岩まで来れば、本宮の鳥居が見えてきます。

そして高屋神社本宮、天空の鳥居に到着です。

2.天空の鳥居から七宝山へ

この日は曇り空でしたが、鳥居の先には江甫草山や有明浜、燧灘、讃岐山脈を望む事ができます。

なお鳥居近くの休憩スペースに自動販売機が設置されていて、お守りやご朱印、うどんなどが購入できるようになっていました。

本宮にお参りしたあとは舗装された道を下って、七宝山を目指しましょう。

途中には自動販売機とトイレがあって、更に進むと駐車場に到着します。

そして駐車場から左側の小道に進んでいきます。

途中に不老長寿の泉というスポットがありましたが、この日は小雪が舞い散るほど寒い日だったこともあり、薄氷が張っていました。

道は綺麗に整備されていて、案内標識も設置されているので迷う心配はないでしょう。

上り坂の先には標高444mの上之山(三角点有り)がありますが、頂上周辺の展望はありません。

ここから少し進んだ先に三豊平野が望めるビューポイントがあります。

そしてベンチが置かれている場所から望めるのが父母ヶ浜です。

約1kmのビーチで夏になると海水浴場として賑わう場所ですが、潮が引いた干潮時の夕暮れ時には、砂浜に溜まった海水が反射し幻想的で美しい風景が見られます。

2018年には、じゃらんの「夕日絶景ランキング」で全国1位になるほど注目を浴びている場所で、夕方になると多くの観光客で賑わっています。

フォトジェニックなタイミングは無風で干潮時といういくつかの条件がありますが、訪れる度に異なる風景が撮影できるのも人気の要因なのでしょうね。

父母ヶ浜は高屋神社下宮駐車場から5km、車で7分程の距離になります。

ベンチで少し休憩したあと10分程先に歩くと、標高445mの七宝山に到着です。

頂上周辺は木々があって展望はありませんが、少し先に視界が広がっている所がありそこから三豊平野を望むことができます。

帰りは来た道を戻ります。

3.春は桜、秋は紅葉と四季折々の景観が楽しめる

今回ご紹介した稲積山から七宝山周辺では四季を通じてさまざまな景色を楽しむことができます。

高屋神社本宮の駐車場に向かう林道の入口には、不動の滝カントリーパークという公園があります。

芝生広場や子供広場、パットゴルフなど小さな子供から大人まで楽しめる場所ですが、すぐそばにあるのが落差50mの不動の滝です。

七宝山山頂の水を集めながら断崖絶壁を一気に落ちる姿は見事としかいいようがなく、桜や紅葉の時期には多くの家族連れや観光客で賑わいます。

また香川といえばコシの強い讃岐うどんが有名ですが、地元の観音寺市では七つの宝を埋めた言い伝えがある七宝山をちなんで、七宝鍋や七宝うどんを提供しているお店があります。

観音寺特産の伊吹いりこの出汁と具だくさんで白味噌仕立てのスープが特徴で、七宝山に登ったあとに食べる七宝うどんは格別な美味しさがありますよ。

あなたならではの七つの宝を探しに行ってみませんか?

大空に映える天空の鳥居と夕日が美しい父母ヶ浜を望む稲積山から七宝山への登山でした。