【登山者なら必ず行きたい山】北アルプス白馬岳のルート、みどころを紹介!

山紹介

登山をする方であれば、「白馬岳」という名前を聞いたことがある方も多いでしょう。北アルプスに属し、槍ヶ岳と共に大人気の山です。

大人気の山ですが、その登山道が噂になる槍ヶ岳に比べると、登山道路の様子やみどころの話はあまり聞かないかもしれません。

そこで今回は、北アルプス人気の山である白馬岳について、基本的な情報やルート、みどころをご紹介いたします。

目次

白馬岳とは

白馬岳とはどのような山なのでしょうか。まずは白馬岳の基本的な情報、アクセス方法などをご紹介します。

白馬岳の基本情報

夏でも雪が残る大雪渓

白馬岳は北アルプスの北部にある山で、日本百名山の一つです。標高は2,932mとなっており、日本の山の中では26番目の標高を誇る山です。

富山県と長野県にまたがっており、中部国立山岳公園内に位置します。

長野県の白馬村(はくばむら)に位置しますが、白馬岳は「しろうまだけ」と読みます。自治体と山で、同じ漢字を使うのに読み方が異なる、ややこしい山です。

元々は、春に雪が解けたときの雪形が代掻き馬(しろかきうま)に見えたことから、代馬岳(しろうまだけ)と呼ばれていました。

しかし、いつからか代馬岳を当て字で白馬岳と表記するようになり、読み方も「はくば」と変わっていきました。山だけは昔の呼び方が残っており、未だに「しろうま」の方で呼ばれています。

そんな白馬岳の特徴は、日本最大の雪渓、「白馬大雪渓」があることです。
全長約3.5km、標高差約600mの大雪渓は夏でも溶けることはなく日本三大雪渓の一つになっています。
筆者が登ったのは7月でしたが、雪渓はとても涼しく、上に羽織るものが必要なほど涼しかったです。

白馬岳は高山植物でも有名な山です。
「花の白馬岳」というほど高山植物が豊富で、7月頃から9月頃まではコマクサ、イワギキョウ、コバイケイソウなどの高山植物が咲き乱れています。

白馬岳のアクセス

出典:ヤマプラ
コースタイム片道(猿倉荘からのコース)体力レベル技術レベル
5時間50分★★☆☆★★★☆
Yamariiグレード

白馬岳には多彩なコースがあり、一泊二日、二泊三日どちらでも楽しめる山です。一般的なコースとしては、一泊二日で行ける、大雪渓を通るルートと栂池(つがいけ)ロープウェイを使い、白馬大池を通って行くルートがあります。

大雪渓が有名なこともあり、最もポピュラーなコースは大雪渓を通る猿倉からのルートになります。

大雪渓を通るルートの場合、猿倉からスタートします。
猿倉には駐車場があり、車でもいけますが人気の山のため駐車できない可能性もあります。

その場合は、白馬駅か八方尾根駐車場からバスで行くことになります。(推奨)

電車で行く場合は、白馬駅から猿倉バス停までバスで約30分、もしくは八方バスターミナルから猿倉バス停まで約20分で行けます。

白馬岳のコース概要

最もポピュラーな大雪渓を通るコースのスタート地点は、猿倉荘になります。

猿倉荘から大雪渓が始まる白馬尻小屋までは、森の中の緩やかな樹林帯が続きます。1時間ほど樹林帯を歩くと、白馬尻小屋の「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」という石碑が見えてきます。

ここが雪渓の入り口となりここから約2時間半の雪渓登山となります。
雪渓は滑りやすく、落石も多い場所で雪で音が消されるので必ず白馬尻小屋でアイゼンとヘルメットを装着しましょう。

大雪渓を登り切ると一旦岩場の登山道に出ます。
アイゼンを外して歩きますが少し歩くと今度は小雪渓が現れます。小雪渓は短いですが、滑落ポイントの一つなので、面倒くさがらずにここでも必ずアイゼンを装着しましょう。

小雪渓を抜ければ、周りには高山植物が咲き乱れとても美しい景色となります。
その後、1時間ほど歩けば、白馬岳頂上宿舎に到着します。頂上宿舎という名前ですがここは白馬岳の頂上ではなく、頂上までは20分ほどあります。

頂上宿舎を過ぎると砂利道が続きます。
20分ほど歩けば日本最大級の山荘、白馬山荘が見えてきます。頂上付近に宿泊したい場合は、こちらの山荘に泊まりましょう。白馬山荘からは10分ほど登れば白馬岳の山頂に着きます。

白馬岳のみどころ

白馬岳には様々なみどころがあります。ここでは白馬岳のみどころを紹介します。

大雪渓

白馬岳一番のみどころはやはり大雪渓でしょう。
大雪渓は谷にできているため、左右両方側に山が見えます。見渡す限りの雪に左右は山に囲まれる景色はまさに大パノラマです。

大雪渓には雪解け水から作られる川があります。急斜面を轟音と共に流れる様は大迫力です。

雷鳥が見れる

雷鳥とは、標高以上の2,000m以上の高地に生息しているキジ科の鳥です。
季節によって色が変わり、冬の時期は真っ白な色に、夏の間は黒っぽい茶色になります。

その愛くるしさから登山客に大人気の鳥ですが、高山に生息しており警戒心が強いことからあまり見ることができません。

しかし、白馬岳は雷鳥の生息地として有名なため雷鳥に会える可能性も高いです。筆者も、白馬岳に登った際に初めて雷鳥を見ました。

高山植物を観察しながら、雷鳥を探すのも白馬岳の楽しみの一つです。

真夏の雪景色を見に、白馬岳へ

白馬岳は真夏でもとても涼しいため、真夏の登山として大人気です。真冬に雪山に登るよりも軽装備で登れるため、アイゼン初心者の方にもおすすめの山です。

ぜひ真夏の雪景色と豊富な高山植物を観察しに、白馬岳を登りましょう。