山梨県と長野県の県境に位置する瑞牆山。
金峰山の隣に位置し、健脚の方ならセットで登られることも多い山です。
ごつごつした岩の露出した山で、奇岩で有名な山。まるで西遊記に登場する岩山のよう。
厳冬期は雪がかぶり、雪山登山用の装備が必要です。
冬の岩山は雪がかぶり凍結して少し怖いイメージがありますよね。
実は瑞牆山は見かけによらず危険箇所の少ない山なんです。
今回は瑞牆山の冬季登山の魅力を紹介していきます。
瑞牆山ってどんな山?
瑞牆山の基本情報
- 名前:瑞牆山(みずがきやま)
- 標高:2230m
- 獲得標高:760m
- コースタイム:登り2.5時間、下り2時間
アクセス
中央自動車道須玉ICから約35分で瑞牆山荘無料駐車場。
またはJR韮崎駅から山梨県峡北交通瑞牆山荘行きバスで約1時間半。終点瑞牆山荘降車。
瑞牆山は日本百名山に数えられる山です。
奥秩父山脈に位置し、山頂からは八ヶ岳や富士山、日本アルプスの山々を堪能することが出来ます。
瑞牆山は他に類を見ない奇岩の山
瑞牆山の魅力はなんといってもその奇岩群。
ふもとから望む瑞牆山の奇岩は他の山にはない魅力を放っています。
登山道の途中にも面白い形をした岩がたくさんあるんですよ。
ロッククライミングの名所としても有名です。
冬には奇岩に雪がかぶり違った味わいを出しています。
瑞牆山の登山道最初にあらわれる岩が桃太郎岩。
巨岩が真っ二つに割れている様は圧巻!桃が真っ二つに割れている様を想像して名付けられたのでしょうか。
岩を支えるように立てかけられた木の枝がなんとも心許ないですね。
次にあらわれるのが大ヤスリ岩。
巨大な岩の柱は迫力満点です。
ここはロッククライミングの練習場としても有名で、週末になるとロッククライマーで賑わいます。
瑞牆山は実は雪山初心者におすすめな理由3つ
麓から望む瑞牆山の急峻な様は冬に登るには少し怖いですよね。
凍結した岩で足を滑らすことを想像するとゾッとします。
しかし、実は瑞牆山は意外にも初心者におすすめの山なんです。
①危険箇所が少ない。
瑞牆山の登山道は岩の間を縫うように設定されています。
そのコースはほぼ樹林帯。雪崩や滑落の心配もありません。
鎖場などもありますが、斜度も緩やかなので適切な装備さえあれば危険な箇所も少ないです。
②日帰りで行ける。
瑞牆山は日帰りで登ることができるので、初心者におすすめです。
瑞牆山のコースタイムは瑞牆山荘からなら登りが2時間45分、下りが2時間5分。
往復約5時間程度で下山することができます。
獲得標高は瑞牆山荘から約700m、富士見平小屋からは約400mほど。
雪山初心者にも優しい山ですね。
③行程の選択の幅が広い。
瑞牆山荘から往復約5時間程度と紹介しましたが、途中の富士見平小屋で1泊してから登るのもおすすめ。
テント泊をして、翌朝のご来光を狙うのもいいかもしれません。
もちろん山小屋泊も出来ますよ。
体力に自信があれば隣の金峰山と一緒に行程を組むのもいいですね!
自分のレベルに合わせた登山行程を練ることができる所が登山初心者におすすめです。
瑞牆山の登山コースを紹介
瑞牆山荘駐車場 — 富士見平小屋 — 瑞牆山山頂ー富士見平小屋ー瑞牆山荘駐車場
瑞牆山荘駐車場ー富士見平小屋(登り50分 下り40分)
瑞牆山荘駐車場に車を停め、いざ登山スタート。
富士見平小屋までのルートは金峰山登山と同じです。
富士見平小屋はテント泊か山小屋泊ができます。
富士見平小屋ー瑞牆山山頂(登り1時間55分 下り1時間25分)
富士見平小屋から瑞牆山へのルートは最初少し下ります。
約20分ほどで天鳥川という沢を超え、登りがスタート。
凍結してるので、アイゼンは必須ですよ!
12本爪のアイゼンがあれば安心ですね。
桃太郎岩を過ぎ、大ヤスリ岩があらわれたら山頂にはもうすぐです。
巨大な岩柱を回り込むように登ると山頂です。
富士山や八ヶ岳、日本アルプスか望める山頂は最高。
あまり乗り出さないように注意してくださいね。
瑞牆山はテント泊がおすすめ
日程に余裕があるなら瑞牆山はテント泊が非常におすすめです。
テント場のある富士見平小屋は樹木に囲まれているため、強風を避けることができます。
最も快適に雪中テント泊ができる場所なのではないでしょうか。
テント場は結構広く冬の時期はテントも少ないので、その点も嬉しいポイントの1つです。
雪の中でのテント泊は独特の静けさがなんとも心地よく感じられるはず。
是非雪中キャンプを楽しんで、翌朝瑞牆山登山にチャレンジしてみて下さい。
まとめ
今回は瑞牆山の冬季登山の魅力について紹介しました。
瑞牆山は見かけによらず、初心者にも登りやすい山です。
雪山初心者にも非常におすすめ。
雪中テント泊と雪の岩山を是非堪能してみて下さい。
もちろん安全対策も忘れずに。