ワークマンで登山に使えそうなバラクラバを発見
ワークマンでは屋外作業用やバイク用に数多くのバラクラバを販売しています。
その中で残雪期の登山にも使えそうなバラクラバを見つけました。
その名も「メリノウールバラクラバ」です。
メリノウールの中でも高品質なスーパーエクストラファインメリノウールを100%使用していますが、980円という驚きの安さなんです。
ただ980円という安さだけに、生地の厚みやフィット感は山で使えるレベルなのかは気になります。
実際に山で使ってみて、本当に使えるものなのか検証していきます。
価格 | 980円 |
素材 | メリノウール100% |
サイズ | フリー |
重量 | 38g |
バラクラバを選ぶときのポイント5つ
適度な保温性
1番大切なのは適度な保温性です。
厚すぎず、薄すぎない程よい厚みのものを選ぶことが重要なんです。
残雪期の山は風が吹くと一気に冷えますが、天気が良ければ長袖Tシャツ1枚でも歩けるぐらい気温が上がります。
写真のようなフリース地の分厚いバラクラバを使っていると汗をかいてしまい、汗冷えして急激に身体が冷えてしまいます。
厚いニット地やフリース生地のバラクラバを残雪期の山で使うと、高確率で汗をかいてしまうんです。
薄手のウールや化学繊維のものを選ぶと良いでしょう。
速乾性
雪がある山でも歩いていると汗をかいてきます。
雪山で汗をかいてしまい身に着けているウェアがいつまでも乾かないままでいると、徐々に身体の熱を奪っていき最悪の場合は低体温症を引き起こすんです。
汗冷えを防ぐためにも、冬山で使うものには速乾性が求められます。
バラクラバも速乾性のあるポリエステル製のものや、濡れても保温力が落ちないウール製のものを選ぶのがおすすめです。
呼吸のしやすさ
バラクラバを付けると鼻も口も覆われるため、ネックウォーマーだけ付けている時よりも呼吸がしにくくなります。
アウトドアブランドのバラクラバは呼吸がしやすいように、口部分に空間ができていることが多いです。
ですが安いバラクラバだと呼吸への配慮がないものもあり、呼吸がしにくくなってしまいます。
また吐いた息がうまく外に出ていかないと、ゴーグルやサングラスを曇らせる原因にもなってしまうんです。
手袋を外すことができない雪山でアイウェアが曇ってしまうと、視界を奪われてしまい遭難のリスクが上がります。
運動量が多く、酸素濃度は薄くなる登山で使用するバラクラバは、呼吸のしやすさも必ずチェックしたいポイントです。
フィット感
首から上をすべて覆ってくれるバラクラバは、程よいフィット感が重要です。
顔にフィットしておらず大き目のサイズで着けてしまうと、すき間から風や雪が入ってきてしまいます。
このように目の部分が大きく開いているものだと、肌の露出している部分が凍傷になってしまうリスクがあります。
目の周りの狭い範囲を覆ってくれるものを選びましょう。
逆に小さすぎるものを付けてしまうと、付けているのがストレスです。
それだけでなく顔の動きが妨げられるので、視界が狭まってしまいます。
大きすぎず小さすぎない、程よいフィット感のものを選びましょう。
コンパクト性
バラクラバは入山から下山までずっと着用するものではありません。
風の強い稜線上に上がる手前で着用することが多いです。
つまり樹林帯を歩いている間はザックやポケットの中に入れておくことになります。
あまりに分厚くて重量があるものだと、嵩張って荷物になってしまいます。
バラクラバは携行性も考えて、コンパクトに折りたためるものを選ぶのがおすすめです。
ワークマンのメリノウールバラクラバの特徴3つ
チクチク感が少ない素材
ワークマンの「メリノウールバラクラバ」は、メリノウールの中でも繊維が細く高品質素材である「スーパーエクストラファインメリノ」を100%使用しています。
そのためウールのセーターを着たときのようなチクチク感がありません。
口元や鼻、目の周りなど皮膚が薄くて過敏になりやすい部分が多い顔に着けるものなので、着けている間のストレスが少ないのは重要です。
ウール素材ですが柔らかく適度な保温性もあって、快適な素材を使用しています。
程よいフィット感
ワークマンの「メリノウールバラクラバ」はフリーサイズです。
「女性が着けると大きいかもしれない」と思いましたが、顔周りは程よくフィットしてくれました。
大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感で、フリーサイズですが男性でも女性でも快適に着用できそうです。
鼻の部分にはワイヤーが入っているため、鼻のカーブにしっかりフィットするようになっています。
マルチに使える仕様
ワークマンの「メリノウールバラクラバ」はバラクラバ以外でも、マルチに使用できます。
頭の部分を脱げばネックウォーマーとして使用できますし、口元を外してビーニー風にもなるんです。
薄手のメリノウール素材なので、残雪期の山であればバラクラバ以外の使用用途でも快適に使用できます。
980円という破格の安さですが、バラクラバ以外にも様々な形で使えるんです。
実際に山で使って検証
メリノウールを100%使用しているにも関わらず、980円という安さのバラクラバなので、本当に山で使っても大丈夫なのか気になるところです。
雪山と、無雪期の風が強い山頂の2か所で使用して、実際の使用感を検証してみます。
まずは岡山県の那岐山で使ってみました。
雪深いところで気温は-5℃、小雨が降るようなコンディションでした。
歩いているとじんわり汗ばむような気温で、ワークマンの「メリノウールバラクラバ」は首に付けた状態で行動しました。
メリノウール素材のおかげで汗をかいても濡れた感じはせず、快適に着けていられます。
薄くて軽くチクチク感もないので、着けていることを忘れるぐらいでした。
口元を覆ってみましたが、程よく透け感がある素材なので呼吸はしやすかったです。
ただアウトドアブランドのバラクラバとは違い、口元が立体裁断になっていたり、穴の開いたパッドが当てられていたりというギミックはありません。
その辺りは値段なりと考える必要はあります。
続いて2月末に雪のない山でも試してみました。
山頂は風が強く、晴れていましたが気温は5℃というコンディションです。
すき間なくフィットしてくれるので、風があっても寒さはさほど感じませんでした。
鼻部分にはマスクにあるようなワイヤーが入っているので、鼻の曲線に合わせてピッタリと合わせることができます。
素材はウールですが薄手なので、厳冬期の2,000m前後の雪山での使用はおすすめしません。
ですが残雪期の山や、無雪期でも秋の高山や冬の低山で持っておくと、強風の時の安心感が違います。
「メインのバラクラバは持っているので、予備として持って行きたい」という方や、「試しにバラクラバを使ってみたい」という方にはおすすめできる商品です。
ワークマンのメリノウールバラクラバの気になる点
コスパの高いワークマンの「メリノウールバラクラバ」ですが、1点だけ気になる点があります。
口元にある縫い目が長時間着用していると気になってきます。
鼻部分にあるワイヤーを鼻に合わせると、その真下にある縫い目がちょうど口に当たるんです。
縫い目部分に凹凸があるため、長時間口元に当たっていると擦れが気になります。
唇が荒れているときに着けてしまうと、摩擦でより荒れてしまいそうな印象があります。
敏感肌の方や服の縫い目のゴロツキが普段から気になるという方は、不快感を感じてしまうでしょう。
ワークマンのメリノウールバラクラバは残雪期の登山におすすめ
高品質メリノウールを100%使用したワークマンの「メリノウールバラクラバ」を紹介しました。
薄手で軽量、コンパクトにまとめられるため、残雪期や秋の高山など幅広いシーズンで使用ができます。
値段の割にフィット感が高く、呼吸もしやすいのでバラクラバ初心者の方は挑戦しやすい商品です。
快適な登山のためにもワークマンのメリノウールバラクラバを持って行ってみてください。