登山中にあると便利な小物を知りたい!

登山装備一式をそろえて、登山にも慣れてくると便利な小物が欲しくなってきますよね。
筆者が実際に登山で繰り返し何度も使って、「登山が快適になった!」と感じる小物を4つ紹介します。
どれも買って損はしないアイテムなので、秋山登山をより楽しめるようチェックしてみてください。
登山で役立つ便利な小物5選
パーゴワークス スナップ

パーゴワークスの「スナップ」は、ザックのショルダーベルトに付けて使うポーチです。
小さいサイズのポーチにはたくさんのポケットが付いていて、すぐに取り出したい小物を分けて収納できます。
筆者は今までサコッシュを使っていました。
ですがサコッシュは危険個所ではザックにしまう必要があったり、歩いている最中動いて邪魔だと思ったりしていたため、スナップに変えてみました。
縦走登山と日帰り登山の両方で使ってみましたが、どちらの用途でもかなり使い勝手が良いです。
前のパワーメッシュポケットにはスマートフォンやサングラスが入れられますし、内側にはコンパスやメモ帳、ペン、鍵なども入ります。
小物だけでなく500mlのペットボトルも入るため、ドリンクホルダーとしての使用もできるんです。
カラビナと大型フラップの2つでザックに取り付けるので、落ちる心配は少ないです。
「スナップ」1つで様々な使い方ができるので、登山スタイルを選ばず多くの方が使いやすい小物です。
価格 | 4,400円(税込み) |
重量 | Black: 80g その他: 75g |
素材 | Black: ナイロンPCコーティング その他: 330dナイロン |
色 | Black, Dark Beige, Moss Green, Urban Grey |
公式サイト | SNAP – PAAGOWORKS |
スナップのおすすめポイント

パーゴワークスの「スナップ」のポイントは、0.5Lの容量に詰め込まれた抜群の収納性です。
上記の写真のようにメインポケットに500mlのペットボトルを入れて、ドリンクホルダーにすることが可能です。
それ以外にも登山中すぐに取り出したい小物や、ザックの中に入れると探すのが大変な細々したものまで「スナップ」1つに収納できます。

これだけの小物が「スナップ」に収納できるんです。
必要最低限の物を入れておけば、サコッシュは山小屋に着くまでや下山までザックに閉まっておけます。
歩いている最中邪魔になることもありませんし、危険個所の通過時でもザックをおろす手間が省けます。
筆者も2023年の夏山から「スナップ」を使用していますが、今年一買ってよかったギアと言っても過言ではないぐらい登山で重宝しています。
スナップの気になるポイント

パーゴワークスの「スナップ」は上部にあるカラビナと、背面のフラップでザックのショルダーベルトに付けて使います。
ですがザックによって相性があります。
筆者は日帰りと小屋泊にはオスプレーのザック、テント泊用にはドイターのザックを使っていますが、ドイターのザックとの相性がよくありません。
使用中に下に下がってきてしまうんです。
「スナップ」のフラップはチェストストラップに通して使う仕様です。

右利きなので左側に装着しようと思うと、ドイターのザックではテープが短いメス型バックルを通すことになるんです。
するとテープが短いので歩いている間にフラップの穴から抜けてしまい、下に下がってしまいます。
チェストハーネスのオス型バックルが付いている長いテープ側に付ければ問題ないですが、ザックの仕様によっては付けにくいことがあります。
「スナップ」を購入検討する際は、自分のザックとの相性を確認するのがおすすめです。
モンベル トレールクールアームカバー

モンベルの「トレールクールアームカバー」は夏山の縦走登山だけでなく、まだ暑さの残る秋の低山登山にもおすすめです。
ナイロン素材のアームカバーと違って接触冷感性はないですが、汗をかけばかくほど気化熱で涼しくなるんです。
伸縮性が高いポリウレタンが使用されているため、腕にしっかりフィットしてくれるのも魅力です。
また紫外線遮蔽率は白色でも90%以上なので、腕の日焼け対策もバッチリです。
涼しくなってくると日焼け止めの塗りなおしを怠りがちですが、秋でも紫外線は降り注ぎます。
「トレールクールアームカバー」は残暑厳しい低山でも活躍してくれるアイテムです。
価格 | 2,530円(税込み) |
重量 | 30g |
素材 | ポリエステル80%+ポリウレタン20% |
色 | ブラック, ホワイト |
公式サイト | モンベル | オンラインショップ | トレール クール アームカバー Women’s (montbell.jp) |
トレールクールアームカバーのおすすめポイント

モンベルの「トレールクールアームカバー」には、ポリエステル素材がメインに使われています。
ナイロンのような接触冷感性はありませんが、水分の吸水性と拡散性に優れるので、腕にかいた汗を素早く吸って広範囲に拡散してくれます。
この広範囲に拡散するのがポイントで、拡散した汗が蒸発するときに体温の熱を奪ってくれるため涼しさが持続するんです。
気化熱で涼しくなるため、汗をかけばかくほど涼しく快適でいられます。
暑い日には付けている方が涼しく感じられる魔法のようなアームカバーです。
トレールクールアームカバーの気になるポイント

「トレールクールアームカバー」の気になる点は2つあります。
まず1つが使用中にずり下がってくることです。
どのアームカバーでもあり得ることですが、トレッキングポールを使って歩いていると上腕部がだんだんずり下がってきます。
Tシャツとの間にすき間ができてしまい、その部分だけ日焼けするということがありました。
あまり過信しすぎず、せめて肘から上はずれ落ちてきても焼けないように日焼け止めを塗っておく必要があるでしょう。

「トレールクールアームカバー」を4日間の縦走登山で使ってみましたが、岩場をつかむと毛玉ができてしまいました。
ポリエステルはナイロンに比べると耐久性に劣ります。
そのため擦れによる毛玉はできやすいです。
1回の使用で手のひらに写真のような毛玉ができました。
これぐらいであればまだまだ使えますが、買い替えのタイミングとしてはポリウレタンが劣化してきたときを目安にしましょう。
ポリウレタンは紫外線に弱いので、登山での使用中や洗濯後に日向干ししていると次第に劣化していきます。
白い糸が表面に出始めたらポリウレタンが劣化してきている証拠なので、買い替えのタイミングです。
モンベル ODガベッジバッグ

モンベルの「ODガベッジバッグ」は4Lの大容量で、縦走中でも快適にゴミを持ち運べます。
使わない時はコンパクトに畳んで収納できますが、ゴミが増えてくるとその効果を発揮してくれます。
ザックの外に付けられる仕様になっているため、縦走中にゴミが増えてきてもザックに外付けができてザックのスペースを圧迫しないんです。
日帰り登山でも役立ちますが、長期の縦走登山に特におすすめしたい小物です。
価格 | 2,090円(税込み) |
重量 | 54g |
素材 | 40dナイロン |
色 | ダークグレー, イエロー |
公式サイト | モンベル | オンラインショップ | O.D.ガベッジバッグ 4L (montbell.jp) |
ODガベッジバッグのおすすめポイント

モンベルの「ODガベッジバッグ」は高い気密性が魅力です。
普通のビニール袋に入れているとゴミの臭いや汁漏れが気になります。
仮にジッパー付き保存袋に入れたとしても、袋が破れてしまうと大変です。
「ODガベッジバッグ」はロールアップタイプの袋を採用しているため、ゴミをしっかり密閉できて臭いが気になりません。
内側にはコーティングが塗られていて、縫い目にはシームテープ貼り付けで防水処理もされています。
そのため万が一ゴミを入れたビニールが破れてしまっても安心です。
臭い、汁漏れ、破れを気にせずゴミを持ち運べるので、縦走登山にはなくてはならないアイテムです。
ODガベッジバッグの気になるポイント
密閉するためには仕方のないことですが、空気が抜けにくいので中身が多くなってくると嵩が大きくなってきます。
外付けすると木に引っ掛かったりする可能性があるので、危険個所を通過する予定がある日はあらかじめザックの中に入れておくと安心です。
その日の行動予定に合わせて中に入れるか、外付けするかを決めましょう。
キャリーザサン

「キャリーザサン」はソーラー充電ができるランタンです。
乾電池もリチウムイオン電池も必要ないので、軽量コンパクトに持ち運びができます。
ソーラー充電タイプなので移動中はザックに取り付けて、テント場に着いたらテントに付けて充電するのがおすすめです。
明かりの種類は暖色光のウォームライトと、白色光のクールブライトから選べます。
ウォームライトは温かな柔らかい光で、リラックス空間を演出してくれます。
クールブライトは2人用テント内でも十分明るく過ごせるので、日の出前の準備も快適にできます。
ヘッドランプのバッテリーの節約にもなるので、テント泊や小屋泊登山でおすすめのアイテムです。
価格 | 4,290円(税込み) |
重量 | 86g |
素材 | PET, PVC |
明かりの種類 | Warm(暖色光), Cool(白色光) |
点灯時間 | 弱: 約10ルーメン/72時間 中: 約20ルーメン/42時間 強: 約100ルーメン/10時間 |
公式サイト | ONLINE SHOP – CARRY THE SUN® 公式ストア |
キャリーザサンのおすすめポイント

軽量性とコンパクト性において唯一無二のランタンです。
少しでも軽量化したい登山において、バッテリーなしで軽く、小さく折りたたみできるのは大きなメリットになります。
ソーラー充電でのみの給電なので、ランニングコストがまったくかからないというのも嬉しいです。
ヘッドランプだけをテント内で使うと、広範囲を照らせず準備するのに不便に感じます。
ですが「キャリーザサン」はランタンの下の広い範囲を照らしてくれるため、手早く朝食の準備やパッキングが進められるんです。
86gという軽さでテント泊や小屋泊が快適に過ごせるなら、持っていって損はないでしょう。
キャリーザサンの気になるポイント
「キャリーザサン」はソーラー充電だけでの駆動なので、雨の日や曇りの日が続くと十分な充電ができません。
登山に行く前にあらかじめ家で充電しておくと、縦走中に充電ができなくても安心です。
充電の可否が天候に左右されるのは、不便な部分です。
モンベル サンブロックアンブレラ

モンベルの大人気日傘「サンブロックアンブレラ」は、晴雨兼用で使える傘です。
夏の間は日傘として抜群の遮光性で活躍してくれます。
秋山でも天気の良い日は日光が暑く感じられることもあるので、1本持って行っておくと安心です。
雨傘としても使えるのでテント場や山小屋で雨が降ってきた時に、外のトイレに行くのに役立ちます。
まだまだ暑さが残る初秋の低山でも活躍してくれるので、日帰りでも宿泊の登山でも活躍してくれるアイテムです。
「サンブロックアンブレラ」の詳しいレビューは下記の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
【モンベル】大人気の日傘を夏山で使って本音レビュー (yamarii.com)
価格 | 5,720円(税込み) |
重量 | 200g |
素材 | 75dポリエステル |
色 | シルバー |
公式サイト | モンベル | オンラインショップ | サンブロックアンブレラ 55 (montbell.jp) |
サンブロックアンブレラのおすすめポイント

「サンブロックアンブレラ」は晴雨兼用なので、季節を問わず山で活躍してくれます。
夏の高山は日傘として活躍してくれますし、テント場での雨、低山での雨でも雨傘として使えます。
夏や初秋の低山の場合は登山口に着くまで日差しが強いこともあるため、そんなときは日傘として役立つんです。
重量は200gとスマートフォンと同等の重さなので、ザックに1本忍ばせておいても邪魔になりません。
サンブロックアンブレラの気になるポイント

「サンブロックアンブレラ」は折り畳み傘なので、開閉するときに1本1本骨を伸ばしたり折ったりする必要があります。
瞬時に開閉できないので、ボタン式の傘に比べると使い勝手が悪いです。
収納時も元々付いている折り線に合わせてきれいに畳まないと上手く袋に入りません。
使用時と収納時の手間を考えると、好き嫌いが分かれる日傘でしょう。
お役立ちグッズで登山をさらに楽しく快適に

登山で役立つお役立ち小物を5つ紹介しました。
筆者が実際に登山で使って「便利だ」と思った商品だけを紹介しています。
小物1つで登山がより快適に楽しくなるので、お気に入りの小物をゲットして登山の楽しさをアップデートしてください。