山での食事は街での調理とは異なり、調理器具や食材に限りがあります。フリーズドライやレトルトでほとんど調理をせずに食べるのも便利ですが、煮炊きや炒めるなど、調理を経て食べる料理は個性的で、山での食事の時間がより思い出深いものになります。
今回は、通常の炊飯に一手間を加えて作る個性的な料理、おでんの素で作る炊き込みご飯をご紹介します。
おでんの素で作る炊き込みご飯のポイント
炊飯時に材料を入れるだけの時短調理
炊き込みご飯は炊飯の工程だけでバリエーション豊富な調理ができます。今回はおでんの素を入れるだけで味のベースがしっかり整った炊き込みご飯が、粉末のおでんの素を入れるだけで食べられます。
材料はカット済み、食材を焼いたり煮るといった別の工程もないので、事前に米を浸水させておけば、1人分であれば加熱してから15分程度で完成します。
食材を自由に選べる
今回はけんちん汁で使う材料をまとめたパックを利用していますが、干し椎茸をはじめとした乾燥食材を利用すれば、運搬も楽で乾燥食材の組み合わせで好きな炊き込みご飯を堪能でき、入れるだけでバリエーション豊富で好みの仕上がりにできます。
この他、缶詰の鶏肉や魚など、保存性の高い食材を持ち込んで肉肉しさをプラスしても良く、ベースがおでんの素で優しい味付けなため食材も加えやすく、自分だけのオリジナル炊き込みご飯を楽しめます。
材料
- 米:1合
- おでんの素:適量 ※1袋を好みに合わせて
- けんちん汁の具:1袋
- 水:適量 ※けんちん汁の水分で足りない時の調整
- 乾燥ネギ:適量
作り方
米を浸水する
まず乾燥ネギ以外の材料を入れ、米を水に浸けます。こうすることで芯まで火が通るようにします。
通常30分ほど必要ですが、事前にジップロックに入れて浸けておくと、調理時にすぐ加熱から始めることができます。
材料を入れて加熱する
浸水を終えたら加熱します。材料や分量にもよりますが、1合に対しおでんの素を1袋全量入れると、大分濃い味付けになるので、半量程度でも大丈夫です。けんちん汁の具も、使う鍋や米の分量に応じて調整すると良いです。
炊飯は1合分の水で通常の炊飯と同じく炊いていきます。はじめは弱火で加熱し、徐々に加熱が進んだら火力を上げていくと良いです。
十分に加熱したら蒸らす
中の水分が無くなり米の芯まで火が通ったら、火から離して蒸らします。
蒸らしは10分程度行います。中が気になりますが、美味しく出来上がることを期待して待ちましょう。
乾燥ネギを散らして完成
最後に乾燥ネギを散らして完成です。
見た目どおりの優しい味わいが特長で、おでんの素がお米、野菜に染み渡り食べやすく、ゆっくり食事を進められます。醤油など調味料を少し足して味変をするのもおすすめです。
おでんの素で作る炊き込みご飯で山でのんびり山飯を
具材を一緒に炊くことで効率良く、栄養価の高い食事を美味しく食べられる炊き込みご飯は、少ない調理器具で作る登山にピッタリのメニューです。具材を変えることでバリエーションを増やすことができ、おでんの素という優しい味付けがベースなので、色々な具を使って好みの炊き込みご飯を作れるのも魅力です。
おでんの素を使って優しい味付けになるので、ゆっくり食べて山での食事タイムを堪能してくださいね。