【雪山初心者】必見!雪山グローブの選び方とおすすめ商品5つ

ウェア・服

雪山のグローブで重要なこと

出典: Pixta

雪山のグローブで重要な考え方はレイヤリングです。

レイヤリングと言えばウェアの考え方ですが、雪山での手袋の使い方にも同じことが言えます。

具体的に言うとインナーグローブ、ミドルグローブ、アウターグローブを気温や風などの環境に合わせて重ねたり、外したりして手の温度を調整します。

この記事ではそれぞれのグローブを選ぶときに見るべきポイントと、おすすめ商品を紹介します。

インナーグローブを選ぶポイント3つ

吸水速乾性があるか

筆者撮影

インナーグローブは肌面に近いところ、手に直で着ける手袋です。

手にかいた汗を吸って外に放出して乾いてくれなければ、いつまでも手の周りに汗が滞留するので、手が冷えてしまいます。

また蒸れを外に出し、風を取り込めるよう、多少の通気性がある素材を選んでおくと快適です。

きつすぎず、緩すぎず手にフィットするか

筆者撮影

低山でよっぽど暑くならない限り基本的にインナーグローブは外さず、付けたままあらゆる動作をしなければなりません。

行動食を食べるのはもちろんですが、アイゼンを付ける、ウェアを整えるなど、行動中に必要なあらゆる作業をインナーグローブを付けたままする必要があります。

そのためインナーグローブが緩すぎると細かな作業がしにくいですし、逆にきつすぎてもずっと付けていられません。

締め付けが強いと血流が悪くなって、指先が冷たくなるリスクもあるんです。

そうならないためにも快適なフィット感があるインナーグローブを選びましょう。

タッチパネル対応か

出典:Pixta

雪山のきれいな写真をスマホに残そうと思って、写真を撮る度にいちいちインナーグローブを外すのは手間です。

また外した拍子に風で飛ばされていったら、その後の行程をインナーグローブなしで進めるか、最悪下山するしかありません。

グローブを外さずに撮影ができるように、タッチパネル対応のものを選びましょう。

おすすめ商品

表面はスムースな素材で雪が付きにくく、肌面は柔らかな起毛素材でストレッチも効いたグローブです。

親指と人差し指がタッチパネル対応で、手のひら側に滑り止めが付いているので、保温ボトルを開けるなどの操作がしやすくなっています。

ウール100%のグローブなので、汗や雪でグローブが濡れても冷たさを感じにくいのが特徴です。

親指、人差し指、中指がタッチパネル対応で、手のひら側に滑り止めが付いています。

ミドルグローブを選ぶポイント2つ

保温性があるか

筆者撮影

ミドルグローブは「風はないがインナーグローブ1枚では寒い」というようなシチュエーションで使用します。

またインナーグローブ+アウターグローブでも寒い時に、中間に付けます。

インナーグローブ1枚で寒い時に付けるので、ミドルグローブは保温性が重要です。

中綿素材の物もありますが、ウール100%で高密度に編み上げた厚手の物も使いやすいです。

保温力が高く、濡れてしまっても保温力が落ちないものを選びましょう。

一般的にアウトドアブランドのアウターグローブを購入すると、着脱可能なミドルグローブがセットで付いてくるのでそちらを使用しても構いません。

インナーグローブが吸った汗を放出してくれるか

筆者撮影

インナーグローブが吸って放出してくれた汗を、ミドルグローブで止めてしまっては意味がありません。

汗や水蒸気を外に透過してくれるように、透湿性があるものや多少の通気性がある素材を選ぶと、蒸れにくく快適に行動できます。

おすすめ商品

ウール100%のミドルグローブで、高密度に編み上げられています。

雪に濡れたり、お手入れ時に洗ったりすることで目が詰まり、濡れても冷たさを感じずらくなります。

使い込むほどに手になじんで快適になっていくウールグローブです。

アウターグローブを選ぶポイント3つ

防水性・防風性があるか

筆者撮影

アウターグローブは風雪が強い時に、一番上に付けるグローブです。

ウェアで言うところのレインウェアやアルパインウェアに当たるので、アウターグローブには防水性と防風性が求められます。

Gore-texや各ブランドの透湿防水素材が使用されているグローブを選びましょう。

ブランドによっては「防滴」と「防水」の物があるので注意が必要です。

防滴は縫い目に止水テープが貼られていないので、縫い目から雪が浸水してくる可能性があります。

一方防水は縫い目もしっかり防水処理がされているので、選ぶなら防水仕様のものがおすすめです。

指の形状と操作性

筆者撮影

アウターグローブには5本指タイプ、ミトンタイプ、トリガーフィンガータイプの3つがあります。

5本指タイプはそれぞれの指が独立しているので操作性に優れますが、保温力は他の2つより劣ります。

ミトンタイプはすべての指がくっつくので温かいですが、アイゼンを付けるなど細かな操作は非常にしにくいです。

トリガーフィンガータイプは5本指とミトンの良いとこどりをしたようなタイプです。

中指・薬指・小指はくっついているので温かく、親指と人差し指が独立しているので、アイゼンの装着などもミトンよりしやすいです。

ただ5本指タイプに比べると操作性は劣るので、慣れは必要です。

スキーであればミトンタイプでも良いですが、雪山登山であれば5本指タイプかトリガーフィンガータイプを選びましょう。

インナー・ミドルグローブを重ねても操作ができるか

出典:Pixta

アウターグローブはそれ単体で付けても良いですが、インナーグローブやミドルグローブと合わせた方が快適に使えます。

そのため試着段階でインナーとミドルグローブを重ねた状態で、指を動かせるかを確認しましょう。

アウターグローブの生地にもレインウェアと同じく3レイヤー素材や2レイヤー素材があります。

3レイヤー素材はアウターグローブ単体で付けても汗による貼り付き感を感じにくいのが特徴ですが、ゴワゴワするので付け心地は2レイヤーに比べると劣ります。

一方2レイヤー素材は柔らかく付け心地が良いのが特徴ですが、直に付けると汗のベチャつきを感じやすく、透湿防水フィルムがむき出しなので内側に傷が入ると透湿防水性が落ちるというデメリットがあります。

それぞれ表裏一体なので、色んなブランドのものを試着してみましょう。

おすすめ商品

雪山用アウターグローブで最も有名と言っても過言ではないのが、防寒テムレスです。

防水性・透湿性を備えたポリウレタン製の手袋で、柔らかい付け心地も特徴です。

アウトドアブランドのアウターグローブは最低でも20,000円するところ、防寒テムレスは2,500円ほどで買えるので、雪山デビューの方も手に取りやすくなっています。

Gore-tex2レイヤー素材を使用したアウターグローブです。

柔らかな生地感でストレスなく、インナーとミドルグローブの上に重ねても操作がしやすいです。

ウールと化繊で作られたミドルグローブが付属しています。

雪山でグローブを使う時の注意点

必ず予備を持って行く

筆者撮影

雪山に行く際は必ず予備のグローブを持って行きましょう。

雪で濡れた時、風で飛ばされてしまった時、そのグローブしか持っていなければどうすることもできません。

雪山登山を安全・快適に終えるためにも、必ず予備の手袋を持って行きましょう。

グローブリーシュを付ける

筆者撮影

グローブリーシュはグローブと自分の手を繋ぐ紐です。

アウターグローブやミドルグローブなど付け外しが想定される手袋には付けておきましょう。

リーシュを手首に通してからグローブを付けることで、外した拍子に風で飛ばされるのを防ぎます。

リーシュを付けるループがない場合は、ヘアゴムをグローブに縫い付ければ代用できます。

手の防寒をしっかりして雪山を楽しもう

筆者撮影

夏とは全く違う景色が楽しめる雪山。

指先が冷たくなってしまうとせっかくの雪山も楽しめません。

適切に手袋を選び、使って白銀の世界を満喫しましょう。