信州を代表する山域の一つ、八ヶ岳。北部は歩きやすく緑豊かで、南部は森林限界を超えた厳しい岩稜が続いています。
今回は八ヶ岳で一際大きな存在感を放つ山頂、硫黄岳をご紹介します。
硫黄岳とは

岩稜が続く南八ヶ岳エリアの北端に位置する、標高2,760mの山が硫黄岳です。
八ヶ岳の稜線に立てば一目で分かる広い山頂には大きな火口壁があり、迫力ある自然の造形美を見ることができます。
山頂へのアプローチは幾つかあり、今回ご紹介する美濃戸口からをはじめ、本沢温泉方面・北八ヶ岳方面・権現岳等の南部からなどがあります。
概ね日帰りは推奨されない、もしくは1泊以上の行程が望ましく、硫黄岳周辺の山と合わせて縦走することが多いです。
今回のおすすめルート

八ヶ岳の主峰、赤岳を目指す際に特に人気の登山口、美濃戸口から赤岳鉱泉を経由して硫黄岳に登るのが今回のルートです。
序盤は八ヶ岳が生み出す豊かな樹林帯や沢を経由し、宿泊地である赤岳鉱泉に到着します。
健脚の方ならそのまま硫黄岳を目指していけますが、今回はゆっくり赤岳鉱泉でテント泊します。
2日目に撤収の準備を整えたら、日帰りで最低限の装備を持って硫黄岳を目指します。
樹林帯から標高を上げていくと徐々に風を感じるようになり、森林限界が近づくのを感じます。
稜線に上がると視界が広がり、気分も上がります。
硫黄岳へ道標に従って行けば、労することなく山頂に到着です。
山頂は風が強い日があり、まともに声が聞こえなかったり、視界不良になるとどこにいるか判断できないほど山頂が広いので、天候が悪いときの登頂は細心の注意をもって臨みましょう。
アクセスとトイレ

美濃戸口へはマイカー・路線バス・タクシーの利用が可能です。
路線バスとタクシーはJR中央線茅野駅から。路線バスは基本的に土日祝日の運行となるので、平日ではマイカーかタクシー利用となります。
マイカーは中央道小淵沢IC、もしくは諏訪南ICから美濃戸口方面へ向かいます。
トイレは美濃戸口にある八ヶ岳山荘、美濃戸にある赤岳山荘をはじめとした山小屋、赤岳鉱泉で利用できます。
行程

コースタイム | 体力レベル | 技術レベル |
8時間45分 | ★★★☆ | ★★☆☆ |

美濃戸口をスタートします。

林道を進みます。

美濃戸につきます。車を選びますが、ここまでマイカーアクセスすることも可能です。

先に進みます。

北沢方面を選び、赤岳鉱泉へ。

沢沿いの気持ちの良い道です。

癒やされます。

赤岳鉱泉に着きました。

受付を済ませてテントを設営。
初日はゆっくり休みます。

2日目は硫黄岳へ。この日は天気が悪く視界がよくありませんでした。

樹林帯を登ります。

稜線に出ましたが、真っ白。


以前訪れた時の画像です。

難所もほとんどなく硫黄岳山頂に到着です。

山頂は広く、火口や周辺や遠くの眺望など、見どころがいっぱいです。

下山します。視界不良の際は来た道を見失わないように。
硫黄岳で八ヶ岳の自然を体感しよう

いかがでしたか。八ヶ岳には厳しくも美しい山頂が点在し、硫黄岳は山域のダイナミックさを体感できる魅力ある山頂です。
硫黄岳に登り、八ヶ岳の雄大な自然をぜひ感じてみてください。