【丹沢・鍋割山】紅葉始まる秋の鍋割山登山コースのご紹介~2022年の最新状況をレポート~

山紹介

標高1,272mの丹沢・鍋割山は、南関東の丹沢山塊に位置するハイカー人気の山となっています。

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本記事では、間もなく紅葉の見ごろを迎える、鍋割山への登山コースをご紹介します。

目次

鍋割山の紅葉は?

鍋割山周辺の紅葉は、10月下旬から11月上旬が見ごろとなります。

撮影:2022年10月中旬

10月中旬、編集部で現地に足を運びましたが、鍋割山~塔ノ岳の稜線付近では徐々に色づきが進んでいました。

場所標高紅葉の状況
大倉登山口290m青葉
後沢乗越約900m一部でうっすら
鍋割山頂約1,200m一部でうっすら
縦走路(鍋割山~塔ノ岳)約1,300m色づき始め
塔ノ岳約1,500mシロヤシオの紅葉が見ごろ
Yamarii編集部現地しらべ(2022年10月中旬)

アクセス

電車・バス

登山口の「大倉」までは、小田急線「渋沢駅」からバスで約15分です。

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電車・バスの本数も多く好アクセスですが、紅葉シーズンはバスに待ち時間が発生する場合があります。

余裕を持った計画が大切になるでしょう。

マイカー

新東名高速「秦野丹沢インターチェンジ」から約10分です。

登山口周辺には有料の駐車場が複数ありますが、紅葉シーズンは早朝から満車になる場合もあります。

コース概要

大倉登山口を出発後、鍋割山を経由し塔ノ岳に至るコースを歩きました。

この周回コースの所要時間は約8.5時間、合計の標高差は1,500mを超えるロングコースとなります。

鍋割山の往復でも十分登り応えがあるため、時間や体力と相談しながら楽しみたいコースです。

コース紹介

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大倉登山口は、トイレ、自販機、登山ポストやビジターセンターが併設されている表丹沢登山の拠点です。

大倉登山口からは各方面に向けての登山道が分岐している

鍋割山山頂までのコースタイムは約4時間ですが、前半の約2時間は長い林道歩きとなります。

大倉集落周辺では、森林作業のため迂回コースが設けられていました。迂回案内に従って林道方面に歩いていきます。

河原はよい休憩スポット!

林道は途中「二俣」、「林道終点」の2か所で沢を渡ります。大雨の後は沢の増水に注意をしたいところです。

この付近の紅葉はまだまだ先といったところでした。

デポされている、登山者ボッカ協力用のペットボトル。

「林道終点」からは、いよいよ後半の登山道がスタートとなります。

最初は水の流れる沢沿いを歩きますが、すぐに尾根上のつづら折りを進んでいくこととなります。

後沢乗越は分岐となっている。下山時はルートロスに注意!

「林道終点」から30分ほど登山道を進むと、標高約800mの「後沢乗越」に到着します。

付近はヤセ気味の狭い場所です。一呼吸置く場合は、少し進んだ広い場所を選ぶと安心です。

標高1,000m近くになると、徐々に紅葉が見られるようになります。

山頂までは一辺倒の登りですが、階段のステップも小さく非常に登りやすくなっています。

後沢乗越から1時間半ほど経ったころ、頭上の視界が開けると同時に、標高1,272mの鍋割山頂に到着となります。

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山頂は名物「鍋焼きうどん」の美味しそうな香りに包まれています。

※売り切れ等に備え、自分で食糧を持参することを忘れずに!

休憩もそこそこ、賑わう鍋割山を後にし、表丹沢の主峰「塔ノ岳」を目指して出発します。

鍋割山から塔ノ岳間は、アップダウンのある縦走路(コースタイム約1時間半)となります。

鍋割山~塔ノ岳~大倉のコースタイム4時間以上、1,000m以上の標高差があるため、日の短い秋は時間管理が特に大切です。

撮影:2022年10月中旬

縦走路の紅葉は目に見えて進んでいる箇所もありました。

「小丸(1,341m)」「大丸(1,386m)」のピークを越えながら、登山者の声が聞こえてくると間もなく大倉尾根に合流します。

合流点(金冷シ)から山頂までは15分ほどの道のりです。丹沢特有の階段を登ると、待ちにまった塔ノ岳山頂に到着です。

撮影:2022年10月中旬

丹沢山方面の塔ノ岳直下では、シロヤシオの紅葉が美しく映えていました。

山頂からは四方向へ登山道が分かれています。視界の悪い時には下山方向の確認が大切になってくるでしょう。

おわりに

以上、大倉から鍋割山を経由し、塔ノ岳に至るコースをご紹介いたしました。

11月の鍋割山周辺

周回コースは長時間の歩行となります。時間と相談しながら、ヘッドライトを始めとした正しい装備と計画で、秋の鍋割山ハイクを計画してみてはいかがでしょうか。