女性におすすめ登山で使えるワークマンのべースレイヤーを紹介

ウェア・服

目次

レディースD.S.L Tシャツ

筆者撮影

ワークマンの店頭で見つけたレディースD.S.L Tシャツが登山のベースレイヤーに使えそうだったため、レビューしていきます。

商品名のD.S.Lは「Dry, Stretch, Light」の略です。

風合いはコットンのように柔らかく、ストレッチも効いていて優しい着心地です。

サイズ展開は店頭でMサイズからしか確認できなかったため、Sサイズは展開されていないのかもしれません。

ブラック以外の色は落ち着いたペールトーンで春にピッタリのカラー展開になっています。

価格¥980(税込)
サイズ展開M, L, LL
色展開ブラック, ホワイト, グリーン, ライトピンク
素材ポリエステル100%

おすすめポイント

ストレッチ性

出典:Pixta

商品名の通りストレッチ性が高いです。

横方向に引っ張るとどこまでも伸びるような印象があります。

伸びた後の戻りはあまりよくないです。

縦方向の伸びはややあるかなというぐらいですが、登山で着る分にはストレスなく使用できます。

速乾性

筆者撮影

吸水速乾性に優れるポリエステルを100%使用しているため、速乾性に優れます。

これから汗ばんでくる季節に嬉しい機能ですよね。

どれぐらい乾きが早いのか、モンベルのポリエステル100%でできているWickron Tシャツと比較してみます。

ゆったりシルエット

筆者撮影

身幅がかなりゆったりとしたシルエットになっているため、身体のラインを拾うようなべースレイヤーが苦手な女性におすすめです。

アウトドアブランドのTシャツだと身体にフィットするようややタイト目に作られていることが多いので、体形をカバーしたい方に嬉しいサイズ感になっています。

気になるポイント

シルエット

筆者撮影

べースレイヤーにゆったり感を求められない方には、この身幅の広さが気になるかもしれません。

細身の方であれば肌面とTシャツの間に広いすき間ができてしまうため、せっかくのストレッチ性が感じられないでしょう。

クライミングなど上半身を大きく動かすようなアクティビティには不向きだと感じました。

肩の縫い目

筆者撮影

レディースD.S.L Tシャツは肩の頂点部分に縫い目がくるような縫製になっています。

モンベルの長袖Tシャツと比較してみると、モンベルの方は肩の頂点部分に縫い目がありません。

これはアウトドアブランドのTシャツに見られる仕様です。

縫い目を肩の頂点から外すことによって、ザック(バックパック)を背負ったときにショルダーパッドと肩の縫い目が干渉しないため、不快感や痛みを感じにくくなるんです。

ワークマンのD.S.L Tシャツはこのような仕様になっていないため、長時間のトレッキングだと肩部分に不快感を覚える可能性があります。

UVカットが付いていない

出典:Pixta

UVカットが付いていないのが残念なポイントでした。

女性であれば紫外線は気になりますよね。

長袖Tシャツなので物理的な日焼けは防げるのですが、糸と糸の隙間から入ってくる紫外線に関しては防ぎようがありません。

女性用を謳うのであれば、UVカットはつけてほしかった機能です。

サイズ感の解説

筆者撮影

筆者は身長163cmでワークマン、モンベル共にレディースのMサイズを着用しています。

ワークマンのD.S.L Tシャツのサイズ感はかなりゆったりしていて、身幅が広めになっています。

モンベルのWickron Tシャツと比較すると一目瞭然ですね。

筆者撮影

丈感は長すぎず短すぎず、腰骨が隠れるぐらいです。

後ろの丈は長くなっていません。

横から見てもかなりゆったりしていることが分かります。

登山だけでなく普段の運動時に身体のラインをできるだけ出したくないという方は、安心して着られると思います。

筆者撮影

襟部分は広く開いておらず、鎖骨がやや見えるぐらいです。

襟部分に関してはモンベルの方が広く開いていますね。

機能性のテスト

サイズ感と同様機能性もモンベルのWickron Tシャツと比較します。

速乾性

両方のTシャツを5分間水に浸した後軽く絞って、室温18℃、湿度39%の部屋に干して速乾性を30分おきに見ていきます。

30分後

  • ワークマン:生地が厚いからか、かなり水分を含んでビチャッとしている印象です。
  • モンベル:生地が薄いため、濡れてはいますがワークマンよりもビチャッと重たい感じはしません。

2.5時間後

  • ワークマン:胸部分は乾いてきましたが、お腹から下部分はまだビッチョリと濡れています。
  • モンベル:こちらも上部分は乾いてきました。お腹から下はまだ濡れていますがシットリしている程度です。

5時間後

  • ワークマン:2.5時間の時とさほど変化はありません。
  • モンベル:身頃部分はだいぶ乾いてきましたが、まだヒンヤリします。袖はまだシットリと湿っています。

6時間後

  • ワークマン:だいぶ乾いてきましたが、裾の端と袖はまだ湿っています。
  • モンベル:袖口はまだ湿っていますが、身頃部分は完全に乾きました。

7.5時間後

  • ワークマン:袖はまだ湿っていますが、身頃部分は乾きました。
  • モンベル:6時間後と変化はありません。

8.5時間後

  • ワークマン:袖はまだシットリしています。
  • モンベル:完全に乾きました。

9.5時間後

ワークマンも完全に乾きました。

ワークマンのD.S.L Tシャツの方がモンベルに比べて生地に厚みがあるため、完全に乾くまでは時間がかかりました。

とは言えワークマンはお値段¥980、モンベルは¥2,640という価格差を考えるとワークマンでも十分だと思います。

重量

筆者撮影

比較対象としてモンベルのWickron Tシャツから測ります。

こちらは124g。

薄手なので軽量な長袖Tシャツになっています。

筆者撮影

対してワークマンのD.S.L Tシャツは139gと15g重たくなっています。

生地はワークマンの方が厚いので妥当な重量差です。

ストレッチ性

筆者撮影

モンベルのWickron Tシャツは横方向のストレッチはありますが、縦方向はややあるかなという印象です。

引っ張った後の戻りが良く、シルエットもタイトであることからアクティブな運動で着ても動きが阻害されません。

筆者撮影

ワークマンのD.S.L Tシャツはタテヨコ両方向ともよくストレッチが効いています。

モンベルの物よりも伸ばしたときの返りは弱く、どこまでも伸びていくような印象です。

実際に山に登って着心地を検証

筆者撮影

気温13℃の京都の大文字山に登って検証してきました。

この日はモンベルのZEO-LINE薄手のインナーの上にワークマンのD.S.L Tシャツ、アウターに同じくワークマンの耐久撥水アーバンシェルジャケットを着用しました。

登り始めは肌寒かったものの、歩き始めて20分もすると身体が温まってじんわり汗もかいてきました。

普段はモンベルのWickron Tシャツを着ているのですが、タイトなシルエットになっているため汗をかくと乾くまではどうしても冷えを感じていました。

ですが今回ワークマンのレディースD.S.L Tシャツを着てみると汗が乾くまでのあのヒンヤリ感を感じなかったんです。

シルエットがゆったりしているので、身体に生地が触れない分冷たさを感じにくかったんだと思います。

肩の縫い目は上にジャケットを羽織っていたこともあってあまり不快感は感じませんでした。

ですがTシャツ1枚の上にそのままバックパックを背負うとゴロツキ感は感じそうです。

荷物が軽めの低山ハイキングで使用するには問題ないTシャツです。

ワークマンのD.S.L Tシャツは低山ハイキングにおすすめ

筆者撮影

ワークマンのレディースD.S.L Tシャツは速乾性とストレッチ性があって、登山で十部使える長袖Tシャツになっていました。

UVカットがないのと肩部分の縫い目が気になるかもしれませんが、軽い荷物で低山ハイキングに行かれる方であれば問題なく使用できます。

柔らかな風合いで登山だけでなく普段着にも使えてコスパが高いので、気になる方は是非店頭でチェックしてみてください。