【北アルプス】上高地へのアクセス拠点、「さわんどバスターミナル」をご紹介

山紹介

国内屈指の山岳景勝地である上高地は、北アルプスを代表する槍ヶ岳・穂高岳への登山口でもあり、シーズン中には多くの登山者や観光客で賑わいます。

縦走路から望む秋の槍ヶ岳

しかし、国立公園にも指定されている上高地は環境保護のためのマイカー規制が敷かれており、パーク&ライドでのアクセスが必要となります。

ここでは、パーク&ライドの拠点である「さわんどバスターミナル」周辺についてご紹介していきます。

※北アルプス登山の際には、登山の経験と正しい装備が必要です。

目次

いざ、北アルプス・上高地へ

「登山・散策計画はOK、装備や持ち物も準備万端。あとは出発するだけ!」

といった場合でも、意外と抜け落ちやすいのが上高地までのアクセス情報です。

9月中旬の槍ヶ岳山荘と笠ヶ岳

ピーク期は、上高地に至るまでに混雑も見られます。

人混みの中、「バスのりばはどこ?チケットはどこで買うの?売店はあるの?」といった疑問や混乱は、できるだけ避けておきたいものです。

一日のスタートをスムーズに切るためにも、事前にターミナル周辺の情報を整理していきたいと思います。

さわんどバスターミナル

それでは、実際に駐車場から「さわんどバスターミナル」を歩き、シャトルバスに乗車してみたいと思います。

駐車場からチケット売り場へ

さわんどエリアには複数の駐車場が点在していますが、バスターミナルに最も近い駐車場は市営第三(かすみ沢)です。

また、約400m離れた市営第二(足湯公園)に駐車した場合も、このバスターミナルを利用することになります。

市営第三駐車場から

駐車場とバスターミナルは、地下通路で行き来ができます。

市営第三は地下通路の先がターミナル

持ち物が多い登山の場合、「車の中にあれを忘れた・・・」などのケースもあるかと思いますが、この駐車場なら直ぐに戻ることもできます。

順路に沿って階段を登っていくと、向かって正面にはシャトルバスカウンターが、後方にはタクシーカウンターが出てきます。このカウンターで上高地までのチケットを購入します。

シャトルバスカウンター
交通手段上高地までの運賃
シャトルバス大人往復:2,400円
大人片道:1,300円
タクシー片道普通車:4,600円(定額)
※2022年9月現在
タクシーカウンター

市営第二駐車場から

駐車場を出発し、まずは足湯公園を目指し歩道を歩いていきます。

さわんど湯の郷公園内にあり、24時間利用できる足湯

足湯公園の先に見える公衆トイレを過ぎると、第三駐車場方面の看板が出てきます。

第三駐車場方面に徒歩で進むと、バスターミナルに至る

第三駐車場を目指して道なりに進むと、5分もしないうちにバスターミナルが見えてきます。

※復路(上高地からの帰り)は、第二駐車場近くの「さわんど公園足湯前」バス停で下車することが可能です。

ターミナル施設

シャトルバスの発車まで時間があるため、ターミナル周辺を回ってみることにします。

観光案内所・売店

チケットセンターの隣の建物には、観光案内所や売店が入っています。

お土産・スナックのほか、ガスボンベ、簡易のビニール合羽や防水スプレーといったアウトドア用品も販売されていました。

自動販売機も設置されていますが、この日はスポーツドリンクが既に完売でした。

ショップ前の広いフリースペースにはベンチや給水施設が設置されています。登山前にグループ内の親睦を深めることもできそうです。

トイレ

フリースペースの一角に、無料で利用できる清潔なトイレが設置されています。

上高地周辺のトイレはチップ制となっているため注意が必要です。

コインロッカー

容量の大きいコインロッカーが設置されています。料金は500円(100円硬貨5枚)です。

連休初日でしたが、空きスペースは十分に残っていました。

その他方面へのバスのりば

さわんどバスターミナルからは、上高地シャトルバス以外のバスも出ています。

上高地行のシャトルバスは、後述の「1番のりば」からの出発となるため、利用の際には注意が必要です。

  • 6番のりば:白骨温泉方面、松本方面
  • 7番のりば:乗鞍高原方面、松本~新島々~上高地路線バス
  • 9番のりば:高速バス(東京方面、長野市方面、飛騨高山方面)

【公式リンク】:駅・バスのりばのご案内 一覧 | 長野のバス・鉄道ならアルピコ交通株式会社 (alpico.co.jp)

上高地へ出発

さて、出発時間が近づいてきたため、いよいよシャトルバスのりばに移動していきます。

足元のペイントや案内看板に沿ってすすむ

ナショナルパークゲート

まず、チケットカウンターから誘導看板に従って「ナショナルパークゲート」へと進んでいきます。

インフォメーションデスク横には、上高地のライブカメラ映像([4K] 上高地河童橋ライブカメラ KAMIKOCHI KAPPA-BASHI LIVE CAMERA – YouTube)も流れており、天候をチェックすることができます。

沢渡の標高は約1,000mですが、上高地はさらに高い約1,500mとなります。

パークゲート内には、上高地の利用ルールを始め、歴史や自然に関する充実したパネル展示があります。

上高地や沢渡地区について知ることができるため、時間がある際にはチェックしておきたいコーナーです。

バス・タクシーのりば

パークゲートの展示スペースを進むと、最後にバス・タクシーのりばが分かれます。シャトルバスは右手ゲートに、タクシーは左手ゲートに進みます。

上高地行きのシャトルバスは、原則「1番のりば」からの出発となります。

所要時間は約30分となりますが、シーズン中は乗車待ちが発生する場合があります。

登山・散策行程には余裕を持つと安心でしょう。

おわりに

PIXTA

以上、上高地へのパーク&ライド拠点である「さわんどバスターミナル」についてご紹介させて頂きました。

これから徐々に秋色に染まり始める時期となりますが、皆様も是非、暖かい格好で秋の上高地を訪れてみてはいかがでしょうか。