モンベルのパーマフロストダウンパーカを紹介
モンベルの人気極暖ダウン「パーマフロストダウンパーカ」を紹介します。
モンベルダウンジャケットの中で厚手のラインアップに属する、温かさと見た目の良さを兼ね備えた人気のダウンジャケットです。
似たような名前である「パーマフロストライトダウンパーカ」とも比較し、パーマフロストダウンのメリット・デメリットを徹底レビューします。
価格 | 35,200円(税込み) |
サイズ展開 | XS, S, M, L, XL |
色展開 | 3色 |
重量 | 558g |
素材 | 表地・裏地:ナイロン100% 中綿:ダウン90%+フェザー10% |
品番 | 1101574 |
パーマフロストダウンパーカのおすすめポイント3つ
防風性と透湿性を兼ね備えた表地
「パーマフロストダウンパーカ」の表地には、Gore-texウインドストッパー素材が使われています。
防風性と透湿性に特化したフィルムで、風をしっかりブロックしながらもダウンジャケット内の蒸れの改善にも一役買っています。
外からの風をブロックしてくれることで、通常のダウンジャケットよりも保温性が上がるんです。
モンベルのトレイルランニングやスピードハイク用のレインジャケットである「バーサライトジャケット」にも使われている透湿防水素材なので、雪に触れたり多少の雨に降られたりしても保温性を損ないません。
保温力抜群の構造
「パーマフロストダウンパーカ」には、ボックス構造という縫製パターンが採用されています。
表地と裏地の間に隔壁と呼ばれる生地を挟み、その隔壁の間にダウンを封入します。
薄手や中厚手のダウンジャケットには、表地と裏地を直接縫い付けるシングルキルト構造という縫製パターンが使われます。
ですがその手法だと針孔が表地と裏地を貫通してしまい、そこから冷気が侵入してくるんです。
一方「パーマフロストダウンパーカ」に採用されているボックス構造は、隔壁があるおかげで針孔が表地と裏地を貫通しません。
そのため冷気の侵入口であるコールドスポットがなくなり、保温性を高めてくれるんです。
温かいのに軽い
「パーマフロストダウンパーカ」は見た目にもダウンの封入量が多く、実際に着てみると大変温かいです。
見た目からは重そうに感じますが、羽織るとその軽さに驚きます。
その秘密はジャケットの生地にあります。
表地には30デニール、裏地にはさらに薄い20デニールのナイロン素材が使われています。
表地はモンベルの人気ウインドシェル「ウインドブラスト」よりも薄いんです。(40デニール)
他アウトドアブランドと比べてみても、同程度の厚みがあるThe North Faceの「ヌプシダウンジャケット」で50デニールです。
いかにモンベルの「パーマフロストダウンパーカ」が薄い生地を採用して、軽量化を図っているかが分かります。
パーマフロストダウンパーカとパーマフロストライトダウンパーカの違いをチェック
サイズ感
身長163cm女性で下にフリースベストを着て、上からダウンジャケットを羽織っています。
「パーマフロストライトダウンパーカ」はMen’sのSサイズです。
Men’sサイズですが身幅はタイトフィットに感じます。
丈はお尻が隠れるぐらいです。
横から見るとしっかり綿量が入っていますが、スッキリとした見た目です。
続いて「パーマフロストダウンパーカ」のSサイズを着ています。
「パーマフロストダウンパーカ」は男女兼用サイズです。
「パーマフロストライト」に比べて、身幅はゆったりしています。
こちらの丈もお尻が隠れるぐらいです。
横から見ると「パーマフロストライト」よりも、綿量が多くふっくらしています。
登山でピッタリめに着たい方は「パーマフロストライト」、普段着や停止する時間が多いアクティビティには「パーマフロスト」がおすすめです。
重量
「パーマフロストライトダウンパーカ」のSサイズと「パーマフロストダウンパーカ」のSサイズの重量を比較します。
「パーマフロストライトダウンパーカ」は355gです。
綿量が多いわりに軽量なダウンジャケットになっています。
続いて「パーマフロストダウンパーカ」は555gです。
「パーマフロストライトダウンパーカ」に比べて200g重たくなっています。
綿量が多いですが、中厚手の「パーマフロストライト」と比べても200gしか変わらないのが驚きです。
ちなみに収納サイズは「パーマフロストダウン」の方が、一回り大きくなっています。
素材感
「パーマフロストライトダウンパーカ」の表地は、13デニールのナイロンリップストップ素材が使われています。
対して「パーマフロストダウンパーカ」の表地は、30デニールのナイロンリップストップ素材です。
見た目には大差がありませんが、触り心地が明らかに違います。
どちらもドライタッチでカサカサとした肌触りですが、「パーマフロストライトダウンパーカ」の方が柔らかく感じます。
「パーマフロストダウンパーカ」の方が、硬さが感じられてカサカサ音がする生地になっています。
撥水性
「パーマフロストライトダウンパーカ」の撥水性を確認してみます。
水は玉になってよく転がりますが、若干引っ掛かりがあるように感じます。
続いて「パーマフロストダウンパーカ」の撥水性を確認します。
こちらも水はしっかり玉になって転がります。
「パーマフロストライト」に比べると、水の転がりが良いです。
薄い生地の方が水が引っ掛かりやすくなってしまうため、30デニールの「パーマフロスト」の方が撥水機能は良いでしょう。
縫製の仕様
モンベルダウンジャケットラインアップの中で中厚手に分類される「パーマフロストライトダウンパーカ」は、シングルキルト構造が採用されています。
一方厚手に分類される「パーマフロストダウンパーカ」には、ボックス構造が採用されています。
シングルキルト構造のメリットは軽いことが挙げられますが、コールドスポットができて保温性が落ちることがデメリットです。
ボックス構造のメリットとしては、コールドスポットがないことにより保温性が保たれます。
その一方隔壁を作るのに余分に生地を使うため、重量が増してしまいます。
「パーマフロストライトダウンパーカ」、「パーマフロストダウンパーカ」それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に応じて選ぶ必要があります。
フードの仕様
「パーマフロストライトダウンパーカ」はフードが取りはずせません。
フードなしがほしい場合はジャケットタイプを購入するしかありません。
使用シーンに応じて使い分けできないのが難点です。
一方「パーマフロストダウンパーカ」は、ジッパーとボタンでフードの取り外しが可能です。
登山ではフード付き、普段着はジャケットという使い分けができます。
比較表
価格 | 重量 | サイズ感 | 保温性 | フードの取り外し | |
パーマフロストライト | 29,150円 | 355g | タイト | 〇 | × |
パーマフロスト | 35,200円 | 555g | ゆったり | ◎ | 〇 |
パーマフロストダウンパーカの気になる点2つ
完全防水ではない
「パーマフロストダウンパーカ」にはレインウェアにも使われるGore-texウインドストッパー素材が採用されていますが、完全防水ではありません。
生地自体に防水性はありますが、縫い目部分の防水処理が施されていないためです。
長時間雪や雨に降られると、縫い目の部分から浸水してきます。
「Gore-texが使われているから、雨や雪でも大丈夫」と過信しないようにしましょう。
表地の擦れる音
「パーマフロストダウンパーカ」は透湿防水フィルムを使っていることもあり、表地が硬いです。
その硬さが原因で、動いたときにガサガサと擦れる音が気になります。
一般的なツルンとした見た目のダウンジャケットであれば、ほとんど音は気になりません。
山頂での休憩中に「パーマフロストダウンパーカ」を羽織ると動くたびに音が出るので、気になる方にとってはデメリットになるでしょう。
パーマフロストダウンパーカとパーマフロストライトダウンパーカの使い分け
パーマフロストライトダウンパーカ
「パーマフロストライトダウンパーカ」は、下記のようなシーンでの使用がおすすめです。
- 秋のアルプス
- 冬の低山(1,500m前後)
- 太平洋側で雪が降らない地域の街着
綿量はしっかり入っていますがシングルキルト構造なので、保温性は「パーマフロストダウン」に劣ります。
寒がりの方は冬の低山でも寒いかもしれません。
パーマフロストダウンパーカ
「パーマフロストダウンパーカ」は、下記のような使用シーンがおすすめです。
- 冬の2,000m以上の山
- 厳冬期テント泊時の保温着
- 積雪地での街着
- 冬のバードウォッチングや写真撮影など、止まっている時間が長いアクティビティ
綿量が多く、ボックス構造で保温性は抜群です。
収納はできますがコンパクトにはならないので、冬の低山登山に持って行くには嵩張ります。
登山以外では基本的に汗をかかず、止まっている時間が長いアクティビティや街着での使用もおすすめです。
極暖のパーマフロストダウンパーカで厳冬期も安心!
モンベルの極暖ダウン「パーマフロストダウンパーカ」を紹介しました。
厳冬期の雪山だけでなく、積雪地帯の普段着でも活躍するダウンジャケットです。
パーマフロストライトと似た仕様ですが保温力や重量に差があるので、自分の使用シーンに合わせて選んでみてください。