谷川岳といえば、遭難が多く恐ろしい山として聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
遭難者の多さはトップクラスな山であることは事実ですが、実は一般登山コースではない一ノ倉沢遭難は多発していました。
一ノ倉沢は非常に急峻な岩場となっていることからロッククライミングの聖地と知られ、昭和初期には多くの登山者が挑戦し命を落としました。
現在は登山コースが整備されロープウェイもあるため初心者でも楽しめる山として親しまれています。
多くの山では2000m前後から森林限界(高木が自生しない標高)に達するのですが、谷川岳は天候変化の激しさから1500m程度から森林限界となり、比較的低い標高で高山植物を観察することができます
おすすめコース
谷川岳の山頂はトマの耳(標高1963m)とオキの耳(1977m)と呼ばれる2峰に分かれています。
トマの耳からオキの耳は約400m、片道10分の道のりとなっています。
初心者にもおすすめ:天神尾根コース
コースタイム(往復) | 体力レベル | 技術レベル |
4.5時間 | ★☆☆☆ | ★☆☆☆ |
天神尾根コースは谷川岳を目指す最もスタンダードなコースです。
ロープウェイで標高1317mまで上がることができます。(料金は往復2100円)
ロープウェイは悪天候時は運行されないため注意が必要です。
無積雪期は片道2時間程度で登ることができ、危険な箇所もありません。
http://www.tanigawadake-rw.com/ropeway/
天神尾根コースは比較的なながらかな登山道が続きます。
山頂付近には谷川岳肩の小屋があり、万太郎山、仙ノ倉山、平標山の美しい稜線を見渡すことができます。
また、長距離となりますが万太郎山、仙ノ倉山、平標山は谷川岳から縦走することもできます。
中級者向け:西黒尾根コース
コースタイム(往復) | 体力レベル | 技術レベル |
7時間 | ★★☆☆ | ★★☆☆ |
ロープウェイを利用しない西黒尾根は日本三大急登と言われるほどの坂が登山口から始まります。
また、長い樹林帯と鎖場が連続するためベテラン向けとなります。
ラクダのコルから西黒尾根と谷川岳の眺望が非常に良いコースです。
また痩せ尾根を歩くため、やや危険度は高いものの左右の視界がひらけており気持ちいい稜線歩きができます。
上級者向け:1泊2日 馬蹄形縦走
コースタイム(往復) | 体力レベル | 技術レベル |
14.5時間 | ★★★★ | ★★★★ |
谷川岳の中でも憧れのコースとして知られる馬のひづめ型にコースが似ているため馬蹄形(ばていけい)縦走コースとして知られています。
谷川岳(百名山)、朝日岳(三百名山)、笠ヶ岳(大倉山)、白毛門と谷川岳の名峰を経由します。
ロープウェイを利用して総距離は22.5km、一日の移動距離は10km近くなり行動時間も6時間を超えてきます。
気持ちの良い稜線歩きから、アップダウンの続く道、岩場と北アルプスを凝縮したようなコースです。
山小屋が少ないため避難小屋などを活用しながら、うまく行程を組む必要があるのもベテランの腕が試されるコースとなっています。
アクセス
公共交通機関(電車)
土合駅(どあい)が最寄り駅となり、ロープウェイまで20分ほど歩きます。
在来線:新宿駅→東京駅
上越新幹線:東京駅→越後湯沢駅
在来線(上越線):越後湯沢駅→土合駅
公共交通機関(電車、バス)
上毛高原駅からバスに乗車し谷川岳ロープウェイまで行くことができます。
在来線:新宿駅→東京駅
上越新幹線:東京駅→上毛高原駅
路線バス:上毛高原駅→谷川岳ロープウェイ
路線バスの時刻表など:https://kan-etsu.net/publics/index/20/
駐車場
谷川岳インフォメーションセンター駐車場
無料駐車場でロープウェイ駅まで15分ほど歩きます。
谷川岳ロープウェイ駐車場
ロープウェイ駅にある有料駐車場です。
駐車料金は500円〜1000円。
http://www.tanigawadake-rw.com/category/32/blogid/18